2話-初依頼
2話目の投稿です。
明日からは平日なので描くのが遅くなると思います。
城出た俺はこの王国の首都グリンダの商業区を歩いていた。
城出たときにもらったアイテムボックスの指輪の中には他にも色々入っておりその中に地図なども入っていたのでとりあえず迷子にならなくて済んだ。
商業区には冒険者ギルドもあると書いてあるのでまずは冒険者ギルドに向かうことにした。
冒険者ギルドについた俺はとりあえず冒険者登録を済ますために受付へと向かった。
「いらっしゃいませ、どのようなご用件でしょうか」
「冒険者登録をお願いします」
「はい、それではまずギルドカード発行代として銀貨を1枚お支払いください。」
俺はわかりましたといい、銀貨一枚を支払った。ここで一応この世界のお金の説明をしておこうと思う。小さい金額からいくと鉄貨十円、銅貨百円、銀貨千円、金貨一万円、黒金貨十万円、白金貨百万円がこの世界でお金の価値らしい。現在俺は王様から俺は合計で百十一万円分のお金をもらっていることになる。本当にあの王様いいやつだよな。
「確かに銀貨1枚いただきました。これがギルドカードになります。」
そう言って受付嬢のお姉さんは俺にギルドカードを手渡した。
そのギルドカードには何も記入されていなく白紙のカードだった。俺はどうすればいいのかわからなくカード見ていたら。
「ギルドカードをこの水晶にかざしてください。そしたらギルド登録の終了です」
俺はそう言われたのでカードを水晶にかざした。
そしたら、カードに色・模様と文字が現れた。
-----------------------------------------
スウォン・エクセレス
ランクE
------------------------------------------
名前がスウォン・エクセレスに変わっているがこれはカードの不具合とかではないからな。俺はこの世界で生活しているうちは偽名を使っていこうと思う。
やっぱり日本の時の名前だと何かと目立つかもしれないしな。だから大沼の沼を英語でスウォンプと呼ぶのをプだけ抜いたスウォンにして俊はエクセレンスというのでエクセレスにしておいた。
偽装のスキルもあるしその辺は簡単だったしな。
「名前はスウォン・エクセレス様ですね。ランクの方はEランクから始まります。ギルドカードの再発行には銀貨を2枚の支払いが必要なので無くさないようにしてください。他にもギルドカードにはギルドにお金を預けたり引き出したりするときも使いますのでおきをつけください。それではギルドのご利用にあたっての説明がございますがいかがされますか?」
これは聞いといたほうがいいよな。
「お願いします」
「はい。それではギルドのご利用説明の方を始めさせていただきます。」
「まずは、ギルドランクについての説明から始めます。ギルドランクはE・D・C・B・A・S・SS・SSSこの8つのランクがあります。ランクを上げるには依頼を受けてもらいそれを達成していくことで上がります。AからSに上がる時は試験官との試験がありそれを達成すると上がることができます。SS.SSSのランクはギルドの危険指定モンスターを倒したりする事でなることができます。他にも色々ありますがランクについてはこれで説明を終わります」
ふむふむ、ランクを上げるにはとりあえず依頼を受けて達成すればOKなんだな。
「次に依頼で採取したり討伐したりしたモンスターの素材についてです。それについてはあちらに見える素材受け取りの場所がありますのでそちらに持って行っていただければ大丈夫です。あそでは、素材の納品だけでなく素材を買い取ることも行なっていますので是非ともご利用ください」
ギルドには素材の売り渡しもできるか。
「最後にギルドに併設されている酒場についてです。こちらはご自由に活用なさってもらって構いません。ここで食事をするもよし、情報交換するもよし色々なことに利用なさってください。」
ほうほう、食事もここで取れると、これから利用させていただきます。
「あともう1つ最後に自己紹介をさせていただきます。私はエミルスタット・ラングウェイと申します。気安くエミリーとお呼びください」
「俺はスウォン・エクセレスと言います。俺のことはスウォンでもエクセレスでもエクスでもなんとでもお呼びください」
あちらが自己紹介をしてくれたので一応俺もしておいた。
「それではスウォンさんとお呼びさせていただきますね」
彼女は...エミリーさんはそう言った。
「それではスウォンさんはこの後依頼をお受けになりますか。もし受けるとお考えなら依頼を見繕いますが」
エミリーさんがそう言うので俺は受けることにした。
「なら、こちらの薬草探しなんてどうでしょう。森の中ならどこにでも生えていて比較的に簡単な依頼なのですが最近は魔王復活が噂れていて魔物数も増えていますのでどんなけ回復アイテムがあっても困りませんので薬草探しはとても助かるですよ」
エミリーさんが俺にそう説明してくれたので俺もこれぐらいならできると思い受けることにした。
・
・
・
2時間後
グギァグキァ!
「ハァハァ」
現在俺はゴブリンの軍団に追いかけられていてリアルに鬼ごっこ中です。なぜこんなことになったかと言うとそれを語るには少し前に戻る必要がある。
遡ること1時間30分前....
俺はエミリーさんに見繕ってもらった依頼をこなすためにグリンダを出てすぐのオリムの森へときていた。
「よし、初めて依頼だ!気合い入れて頑張ろう!」
今回の依頼の内容は普通の薬草の採取で良かったからさっき実物を見てきたからどうにかなるだろう。
どこかな、どこかな。探すこと2、3分。
あったあったからのことだよな。
正直ただの葉っぱにしか見えん。こんなんだったら日本にでもゴミのようにあるだろうな。
そんなこんなで採り続けて1時間かなり量の取ってしまった。
「ふぅー、かなり取っちまったなでも、どんなけでも欲しいと言ってたし多分いいだろ」
俺は判断し、少し疲れたしその辺の木陰で休憩しようと考えた。
それにしてもさっきから魔物に1匹も合わないけどどう言うことだ?
最近は魔物数が増えていると聞いたのだがたまたまお昼寝の時間だったとかかな。などと呑気なことを考えていた。
すると、
ガサガサ、ガサガサ近くの草むら揺れだした。
もしかしてすると、魔物か?俺はそう思いヴァン国王からもらった短剣構えた。
グギァグキァ!
緑の肌の小さな人型の魔物が現れた。
これが...ゴブリン。
ゲームとかアニメでは雑魚のモンスターかもしれないが俺から見たら十分な化け物に見えた。
一応このゴブリンを鑑定しておこう。
--------------------------------------------------------------
ゴブリン 2レベル
種族:小鬼族
職業:不明
HP:30/30
MP:10/10
筋力:15
物体:13
魔力:8
魔耐:5
敏捷11
スキル:なし
称号:なし
--------------------------------------------------------------
おいおい、こいつ俺より強いんじゃないか?
とりあえず俺は構えたナイフをしまい。少しずつ距離をとった。
よし、相手は俺の存在に気づいてないみたいだな。今のうちにもっと距離稼ごう。そう思った時。パキッ、足元にある枝を踏んでしまった。
嘘だろ、なんでこう言う時にやらかすかな俺は!
そんなふうに思っていたらゴブリンもこっちの存在に気づいたようで襲いかかってきた。
俺はとにかく街に逃げようと思い全速力で走ら始めた。
「うおぉぉぉぉぉ!こんな冒険初日かつゴブリンなんかにやられてたまるか!」
そう言って、走り続けた。
そろそろまけただろうと思い、後ろを見て見るとまけていなかったが距離はかなり稼げていた。これなら少しスピード落としても大丈夫かなと思った。
しかし、なぜかゴブリンが増えていた。
さっきまでは1匹だったはずがなぜか10匹になっていた。
....うそーん。
とりあえずまた俺は全力で逃げることにした。
「ハァハァ」
そして現在に至ります。はい、回想終了!
そして俺はまだ走っていた。ゴブリンとの距離はまだあるがそろそろやばいと思い始めた。
これはどうにかしないといずれ捕まって殺されると悟り、手持ちのスキルでどうにかできないか考えることにした。
--------------------------------------------------------------
【大沼俊】 17歳 レベル1
種族:人間
職業:クリエイター
HP:20/20
MP:20/20
筋力:10
物耐:10
魔力:10
魔耐:10
敏捷:30
スキル:気配隠蔽・臆病・鑑定極・創造・全言語理解 ・偽装
称号:異世界の来訪者・ボッチを極めるもの
詰んでる人生
--------------------------------------------------------------
気配隠蔽はどうだろうか。
このスキルなら自分より強い存在の気配に変えられるはず、しかし俺はまだゴブリンしか知らないから他のモンスターへの隠蔽ができねぇーじゃねぇーか!
一応使ってみよう。
気配隠蔽で現在可能な存在への隠蔽
ゴブリン・人間
やはりダメか。こうなったら創造スキルでどうにかするしかないな。
創造ポイント残高150
現在可能な一覧
アイテム類・罠類
罠ならどうにかできるかもしれないと思いそれを選択した。
罠類:落とし穴小10p(中20p、大30p)
落とし穴でどうにかできるだろうか。
少し不安だな他に何かないか見てみよう。
罠類:落とし穴竹付き小20p(中30p、大40p)
竹付きの落とし穴ってあれか?アニメとかで見る落とし穴の中に竹が生えてるやつ。もしそうならこれならいける!
俺はそう思いゴブリン達の方を見て落とし穴竹付き中30pを選択した。
そしたら、俺の目の前に幅5メートル深さ3メートルほどのソコソコの大きさの落とし穴ができた。
ゴブリン達は俺を追いかけるので必死で穴の存在に気づかず10匹とも落ちて言った。
俺の頭の中でシステム音が響いた。
レベルアップしました。
レベルアップしました。
レベルアップしました。
レベルアップしました。
一気4レベルも上がってしまった。ステータスを確認しておこう。
--------------------------------------------------------------
【大沼俊】17歳 レベル5
種族:人間
職業:クリエイター
HP:35/35
MP:28/28
筋力:15
物耐:18
魔力:13
魔耐:13
敏捷:50
スキル:気配隠蔽・臆病・鑑定極・創造Lv2・全言語理解 ・偽装
称号:(異世界の来訪者)・ボッチを極めるもの
詰んでる人生・New 卑怯者
--------------------------------------------------------------
なんか失礼な称号が増えているのだが...
卑怯者:自分の力でなく罠によって複数の命を葬った卑劣なものに送られる称号。
...俺に一体どうしろってんだよ。あの時あれ以外方法がなかったのだからしょうがねぇーだろうが!
とりあえず、気持ちを切り替えて創造がLv2になっているから効果を見てみよう。
創造:創造ポイントを使用することでものを作ることが可能。創造ポイントはレベルアップ時と1日に100ポイントずつ溜まっていく。
他にもポイントが上がる方法はあるので色々試してみてください。
創造Lv2:創造ポイントを使用することでものを作ることが可能。創造ポイントはレベルアップ時にレベル×100ポイントもらえる。1日に200ポイントずつ溜まっていく。
創造ポイント残高450ポイント
現在可能な一覧
アイテム類・罠類・食品類
おお、なんか良くなってるわ。このスキルを強化するにはスキルを使用する必要があるみたいだな。
今回はこの辺にしてギルドにもどろう。
ギルドに帰ってくるとエミリーさんが血相を変えて飛んで来た。
「スウォンさん大丈夫ですか!? おかえりが遅いので心配しましたよ!?」
エミリーさんに心配をかけてしまったようだ、謝っておこう。
「すみません、薬草採取も終わりそろそろ帰ろうと思っていたところゴブリンに襲われまして、それと戦っていたら遅くなってしまいました。」
それを聞くとエミリーさんは不思議そうな感じで聞いて来た。
「おかしいですね、薬草採取の場所はゴブリンは出てこなかったと思うですが...」
おいおい、それはないだろだってあんなにいたんだぜ?
「本当ですか、10匹のゴブリンに襲われたんですけど」
それを聞いてエミリーさんは次はかなり驚いているようだ。てか、さっきからこの人表情がコロコロ変わってかわいいな。
「それは本当ですか!?もしそうだとしたらゴブリンの巣ができてしまってる可能性があります。ゴブリンの巣があるということはゴブリンキングマイル可能性が高いです」
エミリーさんがさっき深刻そうに言っているので何をそんなに慌てているのかを聞いた。
「スウォンさんいいですか?ゴブリンやオークといった魔物がどうやって繁殖をしているか知っていますか?」
突然そんなことを言われてもわからない俺は首を横に振った。
「ああいった魔物は他の種の雌と交尾することで自分の種を増やします。他の魔物しかり動物しかりです。ということは当然人間もその対象です。そして最近森に行った女性が行方不明になる事件が起こっています。」
ここまで言えばわかりますよね?
エミリーさんが聞かせてくれたことで俺は嫌な想像をしてしまった。
確かにこれは深刻な問題であると認識した。
ゴブリンの巣の話聞いてしまった俊、彼は次にどのような行動を起こすのだろうか!