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すれ違い

俺に彼女ができたあの日からあいつと距離ができた気がする

いや、気のせいかもしれない今までとなにかが変わった訳じゃないし…

けどそんな気がするんだ


最近、よくあいつと滝口先生が話してるところを見るようになった

以前は話すどころか挨拶さえしているところを見たことなかったのに

それとも俺が知らなかっただけで前から仲良かったのか…?


あいつと先生が話してるのを見るたびにモヤモヤする


その原因のひとつが先生の目だ

先生は色んな生徒から人気だからよく話したりしてるのを見かけるけどあんなに慈悲の籠った瞳を向けてるところなんて見たことなかった。


それだけでもあいつのことを他の人より気にしてるんだなってわかるのに放課後もしょっちゅう荷物運びやらなにかと理由をつけてあいつを呼び出してる


そしてもうひとつの原因はあいつの表情

あいつは普段あまり表情を変えない。

そのぶん、少し変わるとすごくわかりやすい

だから遠くからでもわかるんだ…

先生と話すとき少し表情が和らぐのが


…気にくわない。

今までそんな表情を見れるのはおれだけだったのに…そんな風に思っちゃうんだ。


そんなことばかり考えてたからかふいに彼女が止まったのにも気づかなかった


「歩くんっ!」


「えっ!?どうしたの、急に止まって?」


「だって歩くんさっきから上の空なんだもん…。私が話しかけてたの聞いてなかったでしょ?」


「そうだったかも。ごめんっ」


「…歩くん、私のこと好き?」


不安に思ったのか彼女はそんなことを質問してきた。

もちろん彼女のことは好きだ。だって以前から目で追いかけていたのだから。

だからすぐに好きだよと返せば良いのに

それなのに今、質問されふとあいつの顔が過った


もちろんあいつのことは好きだ

けどそれはあくまで友達としての気持ちのはずだ

そうじゃなきゃ困る…。


「もちろん、好きに決まってるよ」


そう笑顔で言うと安心したのか彼女は花のような笑顔を綻ばせた

可愛い。そう思うと同時に痛む胸

この胸の痛みの原因に気づいてるくせに俺は目をつむった


俺は逃げた。答えを出すのが怖かったから

それを認識したら今まで通りには居られないのがわかっていたから



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