表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

抱く想い

…変だ。

最近あいつがおかしい。

前までいつもより険しい顔してるなと思ってたら昨日から突然晴れやかな笑顔で前と変わらず接してきた。

突然のことにびっくりして俺もつい以前までの距離感に戻ってしまった。

俺の数日間の努力をかえせ!!!


少しの間距離をとっていたせいかこいつが間近で笑いかけてくるだけで俺の心は五月蝿いくらい高鳴ってしまうんだから以前より悪化してるとしか思えない。


てか、この間までは距離とってるの気づいてんだか気づいてないのか知らないけど踏み込んでこなかったのに突然どうしたもんなのか。自分で言うのもなんだが最近あいつは俺にべったりくっついている気がする。


嬉しいけど…嬉しいけど俺はすごく複雑だ。やっぱりどんな状況でもあいつの近くに入れるのは喜ばしいが俺のは下心込みなわけで…。あいつと俺の気持ちの違いを認識するとやっぱりへこむ。


そんなこと思いながらあいつに目をやるとずっとこっちを見ていたようで突如口を開き言った


「なぁ、れつじょうってなに?」


「は?」


れつじょう…って劣情か?

ってかなに突拍子もないこと言い出すんだ


「なんで突然そんなこと聞くんだよ?」


「いいからっ!」


誰かに変な入れ知恵でもされたのか…?


「性的な欲望や好奇心のこと…じゃなかったかな確か。」


それを聞いたとたんあいつはわかりやすくボッと顔を赤く染めた


「へ、へぇ~…そっか性的な…」


「どうしたんだよ本当に?」


そんな恥ずかしがるような言葉か?普段もっとひどい下ネタ言ってるよなこいつ


「っ…!ほ、本当なんでもないからっ!きょ、今日そういや用事あったんだった!俺先帰るな!」


そう言い慌てて帰っていった。

なんなんだ一体…。

それにしても


「劣情なんて…まるで俺があいつに抱いてる気持ちだな」


いっきに10話公開しました。

本編は19話まで進んでいるのですがキリがいいのでとりあえずここまで。

また、20話まで進みましたらこちらでも公開したいと思います

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ