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机上の空論

もともと1話完結を目指して書いていたのがいつのまにか連載へと変わっていきました…

とても女々しいです、グズグスしてます、そしてひたすらグルグルしている男の子達のお話

目の前を女の子同士が仲睦まじく抱きついたり手を繋いだりイチャコラしながら通りすぎた



「はぁ…いいなぁ。もし俺が女の子だったらなんも気にせず好きな子に抱きつけるのに」


それを横目でみながら目の前の友人がふとそんな言葉をこぼした


「なに、好きな子に抱きつきたいの?」


「あったりまえじゃん!だってもし俺が女の子だったら抱きついたり手繋いだりお尻タッチしたり…あ、あわよくば胸とか

も触ったり…!!」


「ばかっw頭ん中そういうことばっか考えてんなよ?w」



なんてツッコミながらも目の前のこいつに想いを秘めている俺もそういうことをふと考えることがある


もし自分が女だったらもう少しこの恋に希望があったのだろうかとか

隠すことなく気持ちを伝えることがで来たのだろうかだなんて…女々しい自覚はある


だけど思うんだ

もし女に生まれてたとしてもその時こいつのことを好きなんだろうか

そもそもこいつと知り合うことはできるのか

それ以前にその時のこいつは今のこいつとまったく同じなんだろうか


多分、違うだろう。

もしなにか一つでも条件が違えば今と全く同じだなんてことはないはずだ


そう考えると俺が男として生まれてこいつと友人として出会ったからこそ、こいつを好きになったわけで…もしもなんて考えてもそれは全くの別物なんじゃないかと思える


そんな俺の考えを見透かしたかのようにやつは喋る


「けど、もしも何て言ってもさどうしようもないよねw

だって今のこの関係だからこそこの思いがあるわけでしょ?」


なんて微笑みながら可愛らしく首をかしげる


「それにもしも俺が女に生まれてたらお前とこんな風に友達になれなかったかもしれないし!そう考えるといまのまんまでいいや」


そうやってなにも知らないこいつは無自覚に俺の大好きな笑顔を向ける


こいつに悪気なんかないんだ

わかってる

俺が勝手に舞い上がって独りで傷ついてるだけなんだ


今の関係が壊れるのが嫌だから、離れるくらいなら俺の気持ちを押さえつければいいなんてそうやってどんどん逃げ道へと迷いこんでゆく

だんだんと息苦しくなっていくのわかってるくせに


「なーに嬉しいこといってくれてんの?w」


なんて笑いながら今日もこの気持ちに蓋をして友達のフリをしている


今日も俺は君が好きなまま


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