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異世界の最強冒険者  作者: 田原林
第1章 冒険の始まり編
3/3

3話 ダンジョン前夜

3話目が書けたので投稿しました。


読んで頂けたら、感想などよろしくお願いします。

3話 ダンジョン前夜


 薄暗く、嫌な雰囲気の路地裏を抜け、僕とテスカは人通りの多い道へと戻ってきた。日は落ちて街灯の光が町を照らしていた。


「あのさ、テスカ。僕は、お金とか何も持ってないし、モンスターがどんな感じなのか知りたいから、これからダンジョンに向かおうと思っているんだけど、テスカはどうする?」


 さっきまで赤の他人だったテスカに、駄目元で一緒にダンジョンに入ってくれるか聞いた。


「これからですか? 全然いいですよ。私も暇ですし。それに、アヌスさんの強さも見てみたいですしね」


「本当に⁉︎」


「ええ、本当ですよ」


 僕は嬉しくなって、テスカの手を握りながら喜んだ。最初は驚いていたテスカも、だんだんと笑顔になり、一緒に喜んでくれた。


「でも、テスカはダンジョンに入ったことあるの? 武器も持ってない感じだし」


「もう、何回かはダンジョンに入ってモンスターと戦ってますよ。一応ステータスもありますけど、見ますか?」


「うん。見たい!」


 僕は、とても興奮していて、即答だった。テスカは、ポケットに手を入れると、ポケットから紙切れを出した。この紙切れは、ステータスを自動で表示してくれるとても便利な道具だ。


駆け出しのアサシン

Level1


ステータス

剣技 80

断ち力 60

剣の速さ 1秒間に10回

魔力 30

スキル・・・・

魔法 回復


 テスカは腕を組んで、「どうですか!」と言わんばかりの顔をしていた。


「Level1なのに、剣技とか剣の速さは、高いね。だけど、どうしてLevelは1のままなの?」


「それはですね。モンスターを倒したからと言ってLevelが上がる訳ではないんですよ」


 僕は、Levelの上げ方を知りたくなってきた。


「それじゃあ、どうやったらLevelは上がるの?」


「Levelを上げるには、200層あるダンジョンの、20層ずつに出てくるBOSSモンスターを倒さないと行けないんです」


「BOSSモンスターを倒さないと、Levelは上がんないんだ」


 テスカはちょっとだけ、声を小さくして話しを続けてくれた。


「そうなんですよ。それにLevel上げで1番怖いのは、出てくるBOSSモンスターの強さが異なると言う事なんです」


「モンスターの強さが異なるの?」


 今日、冒険者になった僕には、疑問しか出てこない。だけど、そんな僕にテスカは、分かりやすく教えてくれている。


「そうです。BOSSモンスター以外は、階層ごとに出てくるモンスターのLevelが決まっていて、冒険者達は自分のLevelに合わせて、階層に入ることが出来るんですが。BOSSモンスターだけは、強さがランダムで予想がつかないんです」


「っていうことは、200層に出てくるようなモンスターも、20層に出てくることがあるってこと?」


「極端に言ってしまえば、そうゆうことになりますね。なので、Level上げは冒険者達に取って1番の難関なんです」


「それじゃあ、Level上げはまだまだ出来なそうだね」


「それはそうですよ。それよりアヌスさんのステータス見してくださいよ」


 テスカは、手を差し出しながら言ってきた。僕はポケットに入れていた、紙を取り出して、テスカに渡した。


「アヌスさんのステータスは、魔力以外は高いですね」


「えっ、そうなの?」


「はい。普通は20とか、15なんですよ。まあ魔力が0って言うのもすごいですけどね。それにもう一つ驚きなのは、スキル、魔法、能力、冒険者にとってとても重要なもの3つを持っていることです」


 テスカの言っていることが、ほとんど分からなかったが、とりあえず首を振っていた。


「能力はLevelを上げると目覚めるんですよ。能力によって目覚めるLevelは違うんですけどね。でもどんな能力か気になりますね」


「気になるけど、まずはモンスターがどんな感じなのかって方が気になるな」


「アヌスさんは、目の前のことしか頭に入ってこないタイプなんですね」


 テスカは笑いながら僕に言ってきた。そんなこんなでいつの間にか、ダンジョンの前までやってきていた。


「この中にあるのが、ダンジョンです」


「この中にダンジョンがあるか。早くダンジョンに入ろう」


「そうですね。行きましょうか」


 僕とテスカは、ゆっくりとダンジョンのある塔の中へと入った。


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