1話 捨てられた神の子
小説の勉強をちょっとして、新しくこの小説を書きました。これからはこの小説を書いていこうと思っているので、よろしくお願いします。
それとまだ、直した方がいい点などあったら教えてください。
1話 捨てられた神の子
僕は、捨てられた。神の住む天界から、異世界へと飛ばされて。異世界に飛ばされた理由は、大体分かっている。僕が15歳になっても神の力に目覚めなかったからだ。
神の子供は、大体5歳から15歳の間に、神の力に目覚める。だけど稀に、僕みたいに15歳になっても力に目覚めず、異世界に捨てられる子供がいる。
だけど、この世界はどんなところなんだろう。なんか見た感じは、自然ばっかりあるけど。
僕は、草原に立っているみたいだ。場所は、以外と高い場所にあるみたいで、辺りが見渡せる。辺りを見渡してみると、町のような場所が見える。
他に行くような場所は無さそうだしあそこへ行ってみるか。僕は町のような所へと足を進める。どんどんと近づくに連れて、町はとてもデカくなっていく。町の外側は石の壁で守られている。
町に入るための門の前までやってくると、そこには、女の人がいた。
「ようこそ、冒険の町、イディグラへ」
女の人は笑顔で、僕に言ってくる。僕はこの町がどういった町なのか聞くことにした。
「この町は、どういった町なんですか?」
僕の質問に女の人はちょっと驚いた顔をしたが、笑顔で答えた。
「この町のことを知らずに来た人はあなたが初めてですよ。この町は、冒険の町と言われており、その名のとうり冒険をする町なのです。」
女の人は微笑みながら話してくれた。僕がそのまま黙り込んでいると続けて話した。
「この門の上を見ていただけますか?」
女の人の声を聞きながら、僕は上を向いた。僕の目には、とても大きな塔が見えた。
「あの塔はモンスターたちの住む、魔の塔と呼ばれる塔です。この町へは、あの塔のモンスターたちを倒して、最上層へと行こうとする冒険者たちが、来るのです」
僕は、そこまで驚かなかった。モンスターなんていう言葉は、天界でよく聞いていたからだ。でも冒険者というのに興味が湧いた。
「それは、僕にでもなれるのでしょうか?」
女の人はいきなりのことに、ぴくりと驚いたが、すぐに笑顔を取り戻して答えた。
「はい! あなたも冒険者になれますよ」
僕は、嬉しくなって興奮してしまい、女の人の手を握って、ついハグをしてしまった。女の人は、笑顔でハグを返してくれた。
「冒険者になられるのでしたら、まずは装備が必要ですね」
「装備、ですか?」
「ええ、冒険者がモンスターと戦うために着ける、防具のことですね」
「防具ですか。でも僕、お金も何も持ってなくて」
「そのようですね。もしよかったら、これを使ってみませんか?」
女の人が横にあった、ダンボール箱を持って僕に渡してきた。
「なんですか?」
「これはさっき商人の人が、置いていったものなんです。なんでも、価値のないおんぼろ装備だったみたいで」
僕は、女の人の言葉より先にダンボール箱を開けていた。中にあったのは、所々傷が付いているが、とても頑丈そうな装備だった。
「本当に、これ貰っちゃってもいいんですか?」
「ええ、どうぞ。私が持っていても、ただのゴミですから。」
「ありがとうございます! さっそく着けてみたいんですが、手伝ってもらえませんか?」
ダメもとで聞いてみると、女の人は手伝ってくれた。
「あの、お名前はなんて言うんですか?」
「私の名前は、ヘレスといいます」
「ヘレスさんって言うんですか。僕は、アヌスっていいます。僕がお金を貯めたら、このお礼にお食事に誘うんでその時まで、待ってもらえませんか」
「ええ、いいですよ。その代わり、その時は遠慮なくご馳走させてもらいますね」
ヘレスさんは、とてもいい人ですごく優しくしてくれた。
「これで、装備は全て、付け終わりましたよ。これから大変だと思いますけど、頑張ってくださいね」
「はい! ヘレスさんに美味しいもの食べされられるように頑張ってきます! いろいろとやってもらっちゃって、本当にありがとうございました」
「あっ、ちょっと待ってください。この紙を持っていてください」
ヘレスさんは紙切れを1枚渡してきた。疑問に思った僕は、我慢できずに聞いてしまった。
「何ですかこれは?」
「これはですね、冒険者のステータスや魔術師か剣士かを、勝手に判断してくれる、優れものの紙なんです。まずは、紙の真ん中を触ってみてください」
「えっと、こうですか?」
触れたと同時に、紙が光りだした。5秒ほどして光が消えると紙に文字が書いてあった。
新米剣士
Level1
ステータス
剣技 40
断ち力 30
剣の速さ 1秒間に4切り
魔力 0
スキル・・・・
魔法・・・・
能力・・・・
「アヌスくんは、スキルと魔法、それに能力も取得できるみたいだね。この3つは冒険者として、とても大事なものだから、早く取得できるといいね」
僕は、訳が分からなかったが、返事を返して、ヘレスさんと分かれ、町へと入った。