エンディング あの景色を見たくて
GM:エンディングシーン:昔話とその続き~海岸沿いにて~
GM:ソーサラーが倒れた直後から。
ヴェラーノ:「……ああ。やっと終わった。」
睡渦:「さてと、これでよかったんだろう?ヴェラーノ」
白焚:「《ヒール》、たくさん動いて疲れたろう。」話を聞きながら、皆の疲労をとっていきます。
ヴェラーノ:「ええ、睡渦さん。これで、よかったの……」
ヴェラーノ:「これで、ようやく、あいつらにも顔向けが出来るわね。」
ヴェラーノ:そういうと、スタリ、スタリ、と海岸へ歩いていきます。
ソニア:「あいつら?」
ヴェラーノ:「そう。昔の仲間達にね、倒したぞー!って言えるの」
GM:月は静かに、この場を照らしているだけです。
ヴェラーノ:「さて、ネタバラシをしましょうか。」
ヴェラーノ:「昔話と、その続きを。」
ソニア:「うん、お願い」
睡渦:「あいよ」
テオドア:「聞かせてくれ」
ヴェラーノ:「ふふっ。ソニアさんには、最初から見抜かれていたみたいね」
ソニア:「何のことかしら?」
ヴェラーノ:「いいやー?こっちの話。」悪戯っぽく笑って、語り始めます。
ヴェラーノ:「あの頃のイベントに、月夜の防衛戦があるってことは話したよね?」
睡渦:「聞いたな」
ヴェラーノ:「内容は至極簡単。海岸線に出てくるエネミーをひたすら倒すもの。エネミーランクはパーティ。」
ヴェラーノ:「そう、油断さえしなければ、私……いや、私たちでも勝てたはずだった。」
ヴェラーノ:「でもほら、レベル的に無理して行ったって言ってたでしょ?その当時のPTメンバーは結局勝てなくて、3回目でようやく勝ったんだ。」
ヴェラーノ:「そう。三回目。」
ヴェラーノ:「この月夜の防衛戦、負けてしまうと、一時的に近くの村が使えなくなってしまうんだ。」
ヴェラーノ:「その描写は壊滅。村が、まるごと廃墟に近くなってしまう。そんなもの、だった。」
ソニア:「(それで……)」
睡渦:「(なるほど)」
白焚:「(近くの村と言うと……)」
GM:5日目に立ち寄った村。食糧を買ったあの村ですね。
ヴェラーノ:「大災害に来た時からね、ずっと心配してたの。この景色と一緒に。でも、あの頃のPTメンバーはもう、一人もいなくて」
ヴェラーノ:「あのイベントを知っている人は一人もいなかった。少なくとも、アキバの周りには」
ヴェラーノ:「だから。昔話を利用したの。こうやって、君達を連れてきたんだ」
ヴェラーノ:「……すごい罪悪感だった。騙しているんじゃないかって、実際そうだし」
睡渦:「そんなことはないさ」
白焚:「私は”この景色”を見ようと誘われた。騙されてはいないさ……」
白焚:「実際どうだ、素晴らしい眺めだ。悩みも吹き飛ぶ」真っ暗な海に星空が映り、水平線があいまいに成る様を見て、しんみり
ヴェラーノ:「言い出せなかった。……怖かったんだ。勇気がなくて、言えなかった。」
ヴェラーノ:「でも」
ヴェラーノ:「三日目の夜、テントで話してくれたよね。」
ソニア:「ふふっ」思わず笑みがこぼれる
ヴェラーノ:「どんな時だって、いつだって、手伝ってくれる仲間。私たちがそうだって」
ヴェラーノ:「……すごい、嬉しかったんだ。あぁ、やっぱり頼んでよかったって」
ヴェラーノ:「そして、最後まで付き合ってくれたし、こうやって証明もしてくれた」
睡渦:「罪悪感にでも呑まれようものなら説教くれてやるわ」
睡渦:「さっきの戦闘も含め、みんな巻き込まれたなんて思っちゃいないだろうさ」
ヴェラーノ:「……ありがとう。ソニアさん、皆。本当にありがとう」
ヴェラーノ:「今こうやって、全てを打ち明けられるのもあの会話があったからだと想う」
ソニア:「どういたしまして、それから……」ヴェラーノに近づく
ソニア:「……お疲れ様」(抱きしめる)
ヴェラーノ:「……うん」
ヴェラーノ:ふと、ソニアさんから離れます。
ヴェラーノ:「それじゃあ、私からのお礼。聴いてくれるかな。」
ヴェラーノ:そういうと、ギターを抱えます。
ソニア:「ええ、もちろんよ」
白焚:「うむ。」
テオドア:「……あぁ」
ヴェラーノ:「……ここの特産品の<星屑の珊瑚>にはもう一つ特徴があるの」
ヴェラーノ:「それは、同じ素材で作られた楽器に対して同調するように光るの。」
ヴェラーノ:彼女のギターを良く見ると、先端部分のチューニング部分に珊瑚があしらわれています。
ヴェラーノ:「……そして、これが。これが『本当に見たかった景色。』」
GM:彼女は静かに手元の楽器を鳴らし始めた。
GM:聞き覚えのあるフレーズにメロディー。しかし、どことなく優しく思える。
GM:珊瑚のチューニングが音色を優しいものにしているのだろう。
GM:風纏う乙女のロンド
GM:解放と祝福の念を乗せた旋律を奏で、対象を守る力場を作る特技。繰り返されるメロディーが風の流れを生み、砂浜へと広がっていく。
白焚:「ほぅ…………」
テオドア:「(なんて優しい音色なんだろう)」
GM:すると、どうだろう。彼女の周りから幾つもの珊瑚が眩く光りだした。
GM:彼女の音に反応するように、星屑の珊瑚が黄色く光っているのだ。
GM:ひとつ、また二つと。月の輝きすら掻き消えてしまうような、そんな光だった。
睡渦:「加工済みでも効果あり、ですか」光ってるペンダント見て
GM:……その風景はしばらく続き。彼女が弾き終えることには、砂浜一帯が星空のように輝いていた。
GM:空の星空と、砂浜の星
テオドア:「<星屑の海岸線>か……」
GM:誰かが言い始めた。<星屑の海岸線>の由縁である。
ヴェラーノ:「……ご静聴。ありがとうございました。」
GM:片手を胸に当て、静かにおじぎをします。
ソニア:「」拍手
睡渦:「素晴らしかった」
テオドア:「こちらこそ、ありがとう」拍手
ヴェラーノ:「どう、かな。気に入ってくれたかな?」
ソニア:「もちろんよ、この経験は何事にも代えがたいわ」
睡渦:「これを見れただけで、戦闘の疲れも吹っ飛ぶな!」
白焚:「……値千金」拍手、拍手、拍手……
テオドア:「うむ、実に素晴らしかった」
ヴェラーノ:「……よかったぁ」
睡渦:「ヴェラーノこれは君にあげよう」ペンダント差し出し
ヴェラーノ:「えっ。いいの!?」
睡渦:「あぁ、これを他の誰に譲ればいいかわからない」
ヴェラーノ:「……ありがとう。大切にする」
GM:そういうと彼女は、両手でペンダントを抱きしめました。
ヴェラーノ:「……あははっ。なんだか、気が抜けたらお腹が空いてきちゃった」
ヴェラーノ:「さて!少し遅いけど、夜食を作りましょうか!」
ソニア:「そうね、お願いするわ」
ヴェラーノ:「せっかくいい食材たちが手に入ったんだし、使わないともったいないじゃない?」
睡渦:「鶏肉かぁ。何ができるんだ?」
ヴェラーノ:「そうねー。まぁ、任せなさいな! 料理人ヴェラーノに!」
白焚:「旨いのを期待するよ」
GM:こうして、冒険者の長い夜は夜食の後もしばらく続きました。
GM:皆で騒ぎ、闘い、星屑の下で唄った夜。
GM:……そんな夜も明け、また朝がやってくる。
GM:~三日後~
GM:三日目の早朝、馬車に食材の残りとお土産を馬車に詰め込みました
ヴェラーノ:「よーし!これで荷物は全部かな!」
ソニア:「そうね、これくらいかしら」
白焚:「うむ」 ほぼ荷物なし
ヴェラーノ:「いやー! ツイ楽しくなっちゃって! あれから三日も滞在しちゃったんだねー♪」
ソニア:「もう3日もたったのね。あっという間だったわ」
ヴェラーノ:「沿岸部の村を回ったり、時々海岸で珊瑚拾ったり!」
睡渦:「いい素材も景色も仕入れた」
ヴェラーノ:「料理も、絵もやりきった!うん、満足!」
テオドア:「本当に最高の旅であった」
睡渦:「帰ったらしばらく創作ラッシュだなぁ」
白焚:「テントも丈夫で良いものだったな。どこの商品だ?」
ヴェラーノ:「ふふん。知り合いの生産ギルドよ。今度教えてあげるねっ」
ヴェラーノ:「それじゃあ出発するねー!」
ソニア:「はーい」
GM:行きはトコトコ、帰りはよいよい。軽い足取りで馬車は風のように進みます。
ヴェラーノ:「いやぁ、荷物が軽いからか、馬さんも速いこと早いこと。」
ヴェラーノ:「あ、せっかくだし帰りは違うルート通っていかない?」
ソニア:「賛成、新しい発見があるかもだし」
テオドア:「いいね、面白そうだ」
睡渦:「これ以上創作の種が増えたら~~~」(嬉しい悲鳴
白焚:「旅はいいな」
ヴェラーノ:「実は急いでたからあのルートを通ったんだけど、山のルートだと温泉もあるんだってー!」
ヴェラーノ:「ね!さっかくの旅なんだし、行ってみようよ!」
ソニア:「温泉!いいわねー、行きましょうよ」
睡渦:「温泉かぁいいね」
白焚:「貸出期限は大丈夫だろう?」 ケルピーと馬車
ヴェラーノ:「さっき延長行ったから大丈夫大丈夫♪」
白焚:「なら、行こうか」
ヴェラーノ:「えへへ、見たい景色はまだまだ山ほどあるもので! それじゃー温泉目指してレッツゴー!」
テオドア:「どんな景色でもどんとこい、だ。楽しみだな」
睡渦:「まったりしにいきますか~」
ヴェラーノ:「それじゃあ、新たな旅と言う事で、一曲行っちゃいますか!」
ソニア:「お、いいわね。お願い」
ヴェラーノ:「ではでは、ヴェラーノ弾き語りツアー!一曲目行っちゃいまーす!------♪」
一同:「おー!」拍手
GM:これは、仲間を信じることができた一人の少女と、少女を助けた四人の冒険者の話。
GM:彼らの旅はもうしばらく続くみたいですが
GM:ここで幕を下ろすとしましょう。
ヴェラーノ:そう、今だって変わらない。あの頃と同じ冒険をしてるんだから!
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ここまで読んでくださった皆様、この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!