表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grand Quest Online (仮)  作者: プードル
GQOの世界~βテスト編~
7/32

quest7 reminiscence ~回想~

視点変更です!


やっと、やっと女性キャラを出すことができます!

直接的な関わりはまだまださきですが…


タグに恋愛要素ありとか名付けたの失敗だったかも

と思いながらやってきましたが、変更はいたしません!


無事かけるかな?笑



では、どうぞ!


私は早乙女凪(さおとめなぎ)


幼い頃から、教育熱心で完璧主義者の家庭で育ってきた。


お父さんは単身赴任。帰ってきてもただ、家にいるだけ。


なにもせずただ、座って新聞を読み、


テレビを見て本を読んで1日を過ごす。


そしてまた単身赴任に出掛けていく。


お母さんは、小さい頃に病死でなくなったらしい。


あまり覚えてないのが正直の感想なのだ。


私は物心ついたときにはもうすでに親の言いなりだった。


「凪~!お勉強の時間よ、さ、さ、家庭教師の方、

もういらしてるわよ。しっかりお勉強してらっしゃい。」


「わかりました。伯母さん」



この人は私のお母さんのお姉さんで、

伯母さんにあたる人であるが、ちょうど、同じくらいの時期に

伯父さんも事故でなくなったのだ。


そして、いつからか一緒に住んでいた。


最初の頃は、楽しく3人で仲良く暮らしていた。


遊園地、水族館、動物園、お買い物いつも3人は一緒だった。


小学校3年生のとき、お父さんの仕事が波に乗り始めた。


みんなで大喜びした。パーティーもした。


しかし出張が増えていき、

ついには単身赴任という形をとるようになった。


その頃だった。歯車が狂いだしたのは…




増えていくお父さんからの仕送りの量に比例して

伯母さんの支出の量も増えていった。


服、オークションで買った高級家具に、

ブランドもののアクセサリー、財布、バッグ、時計。


気がつけばブランド名は、幾度となく変わっていた。


夜遅く帰ってくることも多くなった。


孤独だった。一人だった。もちろん、学校の友達もいた。


でもうわべだけの取り繕った仲良しごっこの間柄。


友達とは言えるものではなかった。


プライドが高いくせに、傷の舐め合い、グループをつくって


自分の安全圏を確保する。


そんな姑息な手段だけはとりたくなかった。


本当の友達がほしいよ…


ある日、伯母さんの仕事で引っ越しをした日は12月23日。


新しい学校に転入することになっていた。

私は不安だった。


そこで翌日のクリスマスイブの日に一つだけお願い事の紙を

靴下の中に入れた。


――サンタクロースさん、どうかおともだちをください――


次の日、私は靴下を確認してみた。


紙は無くなっていた。嬉しかった。


――これでおともだちができる――と、


意気揚々と学校の準備をして玄関で靴を履いていると

伯母さんが、恐ろしい顔で話しかけてきた。


「凪、あんたが前の学校でなんて呼ばれてたか知ってる?」

乾いていたが、冷たい声だった。


私は唐突な質問に混乱した。


「えっ…」



「じゃあ、教えてあげるね。」















「『死神』よ。」











そして伯母さんは、吐き捨てるように言った。


「あんたのお母さんと私の夫はあなたが生まれてから死んだのよ


それを聞いた子のお母さん方がそう言ってたの。」



「だから、あなたにはオトモダチハデキナイ。」



涙が目からこぼれ、頬をつたって床に落ちる。


――え、なんで?なんで涙がでてくるの?――


その日は学校にいかず、部屋に引きこもり、一日中泣いていた。


ベッドで布団にくるまりながら、泣いていた。


こわかった。 恐ろしかった。 震えていた。



私の心の中で言葉が反芻(はんすう)する。


「オトモダチハデキナイ、オトモダチハデキナイ…」


パリン。


私の中の何かが音を立てて割れた。



私の心もカギが掛けられ閉まってしまった。




そこからの日常は、まるで鳥かごの中にいるみたいだった。


平日は朝早く起きてからバイオリンと歌のレッスン


そして学校。


部活動が当然させてもらえず、帰宅するとすぐに、


バレエの練習、社交ダンス、礼儀作法をみっちりと教え込まれ


ヘトヘトになった私をさらに追い込むのは、

夜4時間の家庭教師だった。


そしてその家庭教師が私は恐ろしかった。


疲れているわたしに対して、勉強を教えるのだが、


ときたま、体を触ったり、後ろから抱き付いてきたりするのだ。


私は振りほどきながら、


「離れてください。」と叫ぶ。



「え~、い~じゃ~ん!スキンシップだよ~スキンシップ!」


と言いながら、もう一度触ろうとする。


――気持ち悪い――


「やめてください。近づかないで!」


目が恐かった。


上から下まで舐めまわすかのように凝視し、

うすら笑いで両手を伸ばしてくる。



これ以上は耐えきれなかった私は伯母さんにお願いをした。


そして、どうにか

家庭教師を辞めさせてもらえることになった。




幼稚園から大学までレールを敷かれた人生。


伯母さんは、いつもこう言う。


「一流の大学に入学、会社に入社して、

高学歴、高収入の人と結婚して子供を産んだら、

幸せになれるわ。」と。


親のいいなりは嫌だった。


高校1年生の誕生日前になり、

いつもなら何事もなく過ぎていく誕生日だった。

しかし、CMでグランドクエストオンライン、

『GQO』の存在を知り、

キャッチフレーズ『もうひとつの現実を』というのにひかれた。


そしてβテスト開催についてテスター募集中というのを発見した。


私は、その世界観に飲み込まれた。


やってみたいという気持ちから伯母さんに頼み込んだ。


誕生日に「成績を落とさない、これまでの習い事を休まずに

続けることを約束して、GQOのβテスターに応募することを許してもらった。」


郵便局前のポストで2分間ずっと願っていた。


願うということすらしたのも久しぶりだった。


なんか恥ずかしかった。


――どうかβテスターになれますように。――




当選したときは本当に嬉しかった。


夢にまでみたあの世界で冒険ができるのだ。


凪は、今までゲームなどしたこともなく、不安だったが、

それを上回る期待があった。


習い事を全て早めに終わらせて、


ブレインギアを装着して、電源ボタンを押す。



――connect on!!(接続開始)――




To be continued


女性視点は難しいですが、頑張って書いていこうと思ってます。



小説家のかた、どなたか、女性視点の書き方を

ご教授ねがいたい。


感想、アドバイスよろしくおねがいします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ