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Grand Quest Online (仮)  作者: プードル
GQOの世界~βテスト編~
5/32

quest5 start of forest ~始まりの森~

さあ、初の戦闘シーンどうぞ!

ケインズに連れていかれた俺たちが向かったのは大広場だった。


________大広場7:30


ケインズが説明する。

「よし、着いたぞ!お前ら、ここでなにするかわかってんな?」


シンが勢いよく答える。

「もちろん、戦闘だろ?ケイケイ!」


「あぁ、そうだお前、名前は?」


「シンってんだ!、でこっちがコウ!」


何故か俺まで紹介された。


「わかった。シンとコウだな。一応、名簿はもらってんだが、顔と名前は一致してなくてな。一応、点呼とるから名前呼ばれたら返事してくれ。」


――学校の先生じゃん。――、と内心思ったが言わないでおいた。




点呼が終わると、ケインズが向こうの方をさした。


「今からあの向こうの青白い光のところ、あれは『フィールドポイント』ってんだ。あそこからフィールドに入ることができる。

であのポイントに入るとモンスターたちがいるフィールドで冒険ができる。

今から入るのは始まりの森だ、基礎モンスターが主でキャタピラー、マッシュ、メキラが出てくる。

体長は三体とも150センチぐらい俺たちよりもちょい小さめだ。


キャタピラーはイモムシみたいな感じだ。

のろいし攻撃力もそこまで高くない。


マッシュはキノコのモンスターだ。

こっちもおなじようなもんだな。


で、最後のメキラだが、飛行系モンスターだ

一番警戒しないといけないのは攻撃力、鳥のようなモンスターだが、鋭い牙で高いところから一気に、ターゲット向かって一直線にくる。そして極めつけは、あのくちばしだ。

くちばしはデカイ針みたいになってて刺されたら…

今のお前たちには即死だろうな。まあ、気を付けろ。


まああとは、アイテム収集とかは自分たちでどうにかしろ。


技の発動はイメージだな。まあ、百聞は一見にしかず。

百見は一験にしかず。自分たちでつかめ。」



「またなんかあったら時計の中のボイス機能使え。

フレンド登録してある。リストから選べば通信できる。

お前たちの世界の電話と同じだ。

なおフレンド登録はお互いの登録承認が不可欠になる。

今の俺は特別だが、まあせいぜいがんばるんだな。」



そういうとケインズは、クエスト本部にもどった。「おぉ~すげ~なんだこれ。おぉーあっちにも。うぉー」



しゃあー俺達が一番のりだ!

よし、遅れをとんな!いくぞ!


回りの冒険者は意気揚々とフィールドポイントへと入っていく。


「俺たちも行こうぜ!」


そう背後から声をかけられた俺はシンとフィールドポイントに入る。


青白い光が俺たちを包む。眩しくなって俺は目を閉じた。



__________始まりの森



目を開くと、そこにはたくさんの木で囲まれていた。

緑で全体が包まれていて現実世界ならマイナスイオンの宝庫や~

とか言われそうな場所でもある。


「きれいな場所だな。」


隣にはシンがいた。

「おぉ~すげ~なんだこれ。おぉーあっちにも。うぉー」


うるさくて、感動がやむ様子もないので、

ちょうど、ソロで森へ入っていこうとすると、


「待てよ、コウ!置いていくな!お前ってやつはひどいな。」


「すまんつい、きれいだったのでな。」


――うそだ。煩わしかっただけだ。――


「まあ、確かにすごいきれいだな。俺VRMMOやったことないんだけど、現実世界よりもきれいかもな~」


本当にきれいなのだ。さすが数億円規模のゲームとは言わざるをえない。


「よし、さっそく行こうぜ!」


俺達は奥へと進んだ。


そこで、キャタピラー2体と出会った。


「よっしゃmaxバトルだぜ!」


そういって、シンは、攻撃のモーションにはいった。


俺はとりあえず観察することにした。


シンは、素早さが低い。だから…


シンは、キャタピラーから噛みつく、という攻撃をうけていた。何度も。


シンの頭上の体力ゲージが下がっていく。


しかしシンは、防御が高いのでなんとか耐えている。そして、


「うぉらよ!」


シンは、大剣を自分を中心とした円を描くように回り

ハンマー投げの要領で攻撃してくる2体を切り飛ばした。


「っしゃ!」


キャタピラーは、光となって消えていった。


見るとシンのレベルが3まで上がったようだった。


俺は上がらなかった。


ということは戦闘に参加しない限りは経験値は、

もらえないってことか。


「おーい。コウ!キャタピラー2体倒したぞー!

ほら、先いくぞ!」


そこで俺はシンに


「先行っててくれ。あとで待ち合わせしよう。」


「おう、わかったじゃあ、8:30にさっきの広場集合な!」


俺たちは別行動することにした。





中を探索していると、マッシュとキャタピラー1体ずつと遭遇した。


よし、やるか、


2体は突進と、噛みつく攻撃をくりかえす。

その攻撃のパターンの中で隙を見つけて攻撃を仕掛ける。


久々だな。こんな戦闘も。


と思いながら

突きのモーションでキャタピラーと交わるコースを予測

そのあとのマッシュの追撃も視野に入れ攻撃に転じる。


一気に、スピードをあげまずは、キャタピラーを突く。

悲鳴をあげながらきえて昇天させる。


つづいて俺の攻撃のあとを狙っていたマッシュに対しては、

突進を剣を斜めに向けて突進を耐える。

踏ん張り切れなかったら大ダメージのところだが、力の逃がし方を知っていた俺は力を分散。そして隙だらけのマッシュにありったけの連続切りを施す。


キャタピラー同様に昇天していった。


――ふぅ、終わったか。――




と、その時、横からの何かで吹き飛ばされた。


「っつ。痛。なんだこれは?」


顔をあげるとマッシュとメキラの大群だった。


――無理ゲーだろ。――


ひとまず、立ち上がり赤ゲージの体力ゲージをみた俺は

時計からアイテム体力ポーション(小)選択使用した。



――1回のポーションで全回復するところはやっぱ、レベルの低さよな――と思いながら戦闘に戻る。


みたところによると全部で20体。10ずつの群とみられた。


――これを集団で相手するのは賢くないな。――


そう思った俺は近くの細道に素早く移動した。


そしてダメージを受けながらも細道のマッシュ

を1体ずつ10体撃破。

残る相手はメキラのみとなった。


しかし、このモンスターは飛行系。

単体で戦うにしても、空からこられたんじゃ太刀打ち不可能。


よし。


俺は細道から木々の場所に再移動

そして。

「鬼さんこちら尻振る方へ~♪」


――キャラ崩壊だよ。自己嫌悪だよ。あぁやっちゃったな。――

と思いながらも、ありったけのウザさを込めて挑発した。

もちろん、尻を振りながら。


――こういうとき、お調子もののシンがいてくれてよかった――

と思ってしまうのも無理はなかった。

この挑発は学校でちょっかいを出され、

俺が怒ってシンを追いかけるときの挑発そのものだったからだ。


上手くできたかわからない俺だったが、幸いにも逆上し、

目も向けられないような挑発に乗ってくれたメキラさんに

感謝した。


逆上したメキラは俺をめがけて鋭いくちばしで一直線に向かってきた。

ヒュー ズズズズズ。


なんと、メキラ5体が見事に木にささっているではありませんか。


あの、針のような鋭いくちばしの性質を使えば楽勝だな。


そして隙だらけのメキラ5体をあっさりと倒し

残りのメキラも同じ要領で倒した。


「なまってるかと思ったけどそうでもないらしいな」


そう吐き捨てた俺は辺りから拍手を聞いた。


パチパチパチパチパチパチ


「すげーぞ兄ちゃんやるな~!」


「すごいや~なにしたの?」


恥ずかしい気持ちと昔味わった懐かしい味を噛みしめていた。


時刻8:28


ヤバイ時間に遅れる。


そう、思った俺は走り去ろうとして、走った。

が、すぐにキャタピラーに噛みつかれた。


くそ。早くいかないと、と思いふりほどこうとすると


突然光に包まれた。


あれ、何で?


(送還します。)システムの音声がきこえる。


――死んじゃった。――






俺は大広場へと送還され無事シンと合流した。


シンは、始まりの森での戦闘をなんとかこうとか

言ってたが、何も聞こえなかった。


あの歓声と拍手で高揚、興奮し、

体力ゲージ確認してれば。という後悔をしてたからだ。


そして二人はまた明日学校でという挨拶をし、別れた。


俺の初戦闘はほんの少し酸っぱさを残す戦闘となったのだ。


そして俺は時計からログアウトを選択した。


乙。


という、何処かのチャンネラーの声が聞こえた気がした。








To be continued






























ちょっぴりあま酸っぱい戦闘になったコウです。


案外、オチャメな面もあるのかも。


戦闘シーンは楽しいです。笑


またお会いしましょう。


てはでは。


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