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Grand Quest Online (仮)  作者: プードル
GQOの世界~本サービス開始編~
23/32

quest23 Start of adventure ~冒険の始まり~ 

前回、いろいろあってゲームを手にいれた康と新です。


では、どうぞ!!

突然の先生の訪問と尋問でどうなるかと思った俺たちだったが、


意外にも先生は、事実確認を終えると、すぐさま帰って行った。


病院で検査を受けると、俺たちは、安静にしていろと医者からの通達があった。



そう。事実上の勝利宣言だった。


そして今は、病院からの帰り道。


「やったな!!康。一時はどうなるかと思ったけど、


最後は、ウハウハの結果じゃん!!」


「結果オーライだな。まあ、よかった!」


「で、どうする??康今日は、やめとくか??」


「なに言ってんだ??お前が言い出したんだろ??本サービスからやりたい。


初回限定版がほしいってな。まあ、俺もほしかったけど・・・」


「だよな!!その言葉を待ってたんだ。


じゃあ、今は、15時ちょうどだから、16時に噴水前でいいか??」



「ああ、もちろんだ。」


「おれこっちだ。よしじゃあまた後でな。康!!」


「おくれんなよ。」


「ああ」


そうして俺たちは一度、別れた。












急いで家に帰った、俺は、すぐに有線LANのアダプターLANケーブルを差し込む。

カチッ




「久しぶりだなこの操作も。待たせすぎだよ。運営は。


どんなだろうな。これで、しょぼかったらネットは荒れるだろうな。」



準備を終えた俺は楽な体制をとり電源ボタンを押す。

そして、いま再び始まる。


「connect on!!(接続開始)」



目を開くといくつもの線が重なりあって1つの線に成り変わる。

そのトンネルのような場所を抜けるとVRMMOの世界だ。

「幻想世界の構築」である。



「βテスト時のデータを読み込みますか??」



Yes or Not??



Yes!!









白い空間。見たことは、あるな。


「どっかにいるんだろ??久しぶりだな。っていっても、2か月か??」



「そうね。あなたに変なことされそうだから、あんまり姿見せたくないんだけど。あんなことやこんなことしたい。どうせ思ってるんでしょう??」


そういうとあの少女、幼女は、姿を現した。


以前とかわらないアンバランスな恰好で。




「お前になぜ俺の想像を妄想するな。この変態少女が。」


「なっ!!妄想変態少女??h、ひどいよ。グスッ・・・」


「妄想は、つけとらんわ!


なんで泣くんだ??いや、まてアリス・・・そんな・・・


その・・ごめ・」



「プ。騙されてや~んの!!はは。だからあんたは甲斐性なしなのよ!!


か・い・し・ょ・う・な・し!!!」






ーーーーーーーーぐっ。俺がバカだった。この幼女め。許さん。




「もう知らん。で、なんの用だ??姿を現したくないのに現したということは


なにかしらの用がある。そういうことだろ??」


「まあね。じゃあそこから片づけるわ。


βテストの協力ありがとう。ま、あんたのプレイデータなんてカスみたいなものだけどまあ1つには変わりないから。一応参考になったわ。


おかげで、ゲーム環境の状態が確認することができました。


βテスターのデータは引き継ぎます。」




いらっとしながらも大人としての態度でここはこらえておいた。


「ああ!!どうも!!」



「で、βテスターには特典があるんだけど。どれにするの??



えらんで。はやくね。」



「あー。ったよ。まあまてよ。」


「これは、たしか、中国の歴史書でみたことあるマークだな。」



「あんたこれ知ってるの?? それは太陰大極衣ね。効果はかなりいいわね。

敏捷とかレスポンスとかがあがるわね。

それ、でもそれだけだと貧相だから、上にこれでもつけたら??」


そういってアリスが渡したのは、ジャケットとマントがついたものだった。


「マントの裏側、赤だな。気に入った。アリスはデザイナーか??」


俺がそういうとアリスは呆れた口調で返してきた。



「はー!?なにいってるんだか。私は、アドバイザーなのよ。GQOの!!


それくらい当然じゃない。」





「そうか。まあありがとう。いいのが見つかったよ。」






アリスはもじもじしている。


「なあ、急にどうした??」




一呼吸おいてアリスは言った。

「ねえ、メガネ・・・外したら??」



「は??なんで??ってか無いと見えないんだが??」



「いや、この世界では、見えるよ。はずしてみれば??」



ーーーーーーー本当に見えるのだろうか。ただでさえ、ぼやけるこの視界だが


アリスがいうのだから、外してみないこともない。


そう思った俺は、メガネをはずすことにした。


「やっぱり・・・どう??信じられないみたいな顔してるけど・・・」



「すごい。すごいよアリス!!見える。なんかアリスもはっきりみえるよ。」


「へ~アリスってこんな感じなんだ~」


「ふぇ!?なによ!!変態!!」


俺は、にんまりとした最高の笑顔で迎えてやった。

「嘘だよ。最初から少しは、見えてたよ。ただのお返しだ。ははは!!」



「まあ、ありがとうな。」



「うん。たぶん近くにいる人ほど見にくかったんだと思うけど、あってる??」


「ああ、あいつの顔をみれなかったのもメガネのせいだったってことだな。

要するに、目がいい人がメガネをかけていた状態だったってことだろ??」



「まあ、簡単に言えばそうなるわ。まあ、でもいま気が付いてよかったんじゃない??これから本サービスプレイ開始なんだし。」



「まあ、そういうことにしとくよ。っじゃあそろそろ約束の時間だしいいか?」



「ええ。思ったより時間が経っていたわ。もう準備はいい??」


「ああ、構わないぜ。」と、もう行こうとした瞬間、

最後にアリスの顔を見ると、少し寂しそうだった。





ーーーーーーーーはあ~~~。こういうところはまだ子供・・・ですかね・・・





「アリス。またすぐに会いに来るよ。」


「はあ!?別に来なくていいし!!望んでないし!!」



「ああ。わかってるよ。それじゃ。またな!!」


「あ、まあ別にたまにならき、きてもいいわ。頻繁にはだめだけど。」



俺は、手をあげてそれに答えた。



そして視界が真っ暗になった。
















サンシア地方      市街地       16:00





目をあけるとあたりは、大盛り上がりを見せていた。


そして、改めて、感じた。



「戻ってきた。」と。


屋台は、並び、競りは行われ、市場は、落ち着き、旅人を待つ。


そんなアンバランスな市街地に。





あまり時間がなかったので冒険者必須アイテムの店や、


ディールとモカの装備店に行けなかった。


急いで、噴水前まで行くと、シンがもういた。



「お~い康!!遅いぞ!!3分遅刻だ。」



「すまん!!」



「康!!なんかそのサークルin勾玉ダブルいいな!!似合ってるんじゃね?


しかも、メガネが外れて、暗いキャラはなくなってる。イメチェンだな。」


「うるせえよいろいろあってこうなった。しかも言い回し意味がわからん。」



「シンはなんて装備だ??それ、やけに重装備だな。」



「リフレクトメイルっていうやつだ。なんか与えられた物理攻撃を跳ね返したり、魔法も反射できたりって詳しくは、聞いてない。まあ珍しいらしい。」



「まあ、それは珍しそうだな。確かに。」



「康!!お前、遅れたんだから飲み物でもおごれ!!


なんかこのデジタルウォッチでさっきイベント情報確認したんだけど、


19時から、オープニングセレモニーだって。なんか開会式みたいだな。」


「まったくだな。さっさと始めればいいのにな。」



「まあ、そんなこと言うなってコウ。いいじゃんいいじゃん。最初が肝心ってな。」



「まあ、いい。シンちょっといいか??まだ時間があるからアイテムをそろえたんだけど・・・いいか??」


「おう、いいぜ!!じゃあ17時にカフェテラスでいいか??」


「ああ。すまんな。じゃあ、また後でな。」



シンと別れた俺は、ディールとモカの装備店に急いだ。








ディールとモカの総合装備店







トントン。ガチャ。


ノックをして扉を開けた。


「こんちは。お二人さん。」


「おう!!コウ。久しぶりだな。元気だったか??


メガネ外したんだな。やっぱりそのほうがいいと思うぞ。」


「あら、コウじゃない!!久しぶりね!メガネ外してるじゃない。


そっちのほうが私的には、好みだな~。」


「ああ、俺もこっちのほうが行動しやすいよ。


それで、どう??うまくやってる??」



「どうにかな。」

「まあ、ケンカはしょっちゅうだけどね。」



「まあ、ケンカするほど仲がいいってやつじゃない??」



「そうだな。で?そのお得意様がどうした??」



「ああ、今日から、本サービス開始だからな。」


「こいつを研いでくれよ。」


俺が取り出したのは、双剣(pistolese)ピストレーゼ(業)。


「こいつか。ああいいぜ。でいつまでに終わらせればいい??」



「ああ。45分後に取りに来る。」



「は!?45分後って正気か??お前こっちのこともかん・・・」


一瞬、驚いたが、すぐに諦めてくれたらしい。



「ったくしょうがねえ野郎だな。まあ一番のお得意さんを失望させるのは、


この総合装備店の名折れってもんだ。なあモカ。」


「ええ。そうね。おじいちゃんのためにも終わらせて見せるわ。」




「じゃあ、またすぐにもどる。」


そう言い残して、俺は、店を後にした。






「ったく忙しいな。モカ。」


「まあ、そういう人だからね。私たちも協力してあげないと。」











モカとディールの店をあとにした俺は、冒険者必須アイテムの店で

体力ポーションと魔力ポーションを補充した。


ソルティアペンダントは・・・あった。



前回、これで救われたといってもおかしくなかったこのアイテムを買った


俺は、また急いでモカとディールの店に戻った。



「コウ。戻ったな。」


「できたか??」


「ああ。ばっちりだ。ほらよ。」


そういって投げられたピストレーゼを俺は、受け取った。



「さすがだな。言葉もでない。無理な願いだと思ってたのに。」




「嘘つけ。全然平気な顔しやがって。」



「ははは。ばれたか。」


そういって俺とディールは拳を合わせる。


そして、俺は、黒いススだれけのモカいう。


「モカさんもありがとう。助かった。」



「全然!!これからもディールとモカの総合装備店をご贔屓下さい。」



「ああ。もちろん。またくるよ。」




そういって俺は、カフェテラスへと急いだ。






サンシア地方        カフェテラス          16:55








急いできた甲斐あって、5分前に到着することができた。



「おーい。コウ!!」


シンも帰ってきたようだ。



「お前は、なにしてたんだ?」


「ああ、まずは、ケイケイのとこ。で、そのあと俺もアイテム補充に行こうっとおもったんだけど。追いつかなかった。」


「ケインズか。俺も行けばよかったな。」




シンは、ケインズのマネをしながら、言ってきた。

「おう!ケインズも会いたがってたぞ。コウのやつはどうだ??ってな」



「そうか。俺も後で、行こう。」



「まあ、今は飲み物だろ!!コウのおごりでな!!」



「はあ。俺倹約家なのに。」



「まあ、そう言わずに!!ほら行くぞ。」


シンが俺を引っ張りながら、店内に入る。



「ご注文。どうぞ。」


「マスター。俺、三年豆のアイスカフェオレ。コウは??」


「俺は、オニグルミのタピオカジュース・・・あ、抹茶でてんじゃん。

それで。」



マスターは、ドリンクを作りながら、話しかけてきた。

「もしかして、あのときのお客さんですか。

マスターいつものくれとか言った・・・」


ーーーー!?こ、この男。俺は、メガネ外したというのに気づくとは・・・」







「ああ。そうだよ。よくわかったな。先日は、どうも。」



「あの女の子とはどうなりました??」



「な、なんで知ってる??」



「いや、町中の注目の的でしたから。自然と耳に。」


「ああ。どうにか機嫌は直ったよ。ってあのときタピオカジュース出したのは

おまえなのか。

なるほど、それであいつの好みのジュースだったというわけか。納得した。」



「あの。コウさん!?俺、maxはみごじゃ。」



「ちょっと外で待っててくれ。後で説明する。」



「後で、ちゃんと話してもらうからな。」



そう言うと、シンはカフェオレを受け取り、外に出ていった。



「まあ、一応礼は言っておくよ。ありがとう。」



「あの子ならさっき来ましたよ。あなたと同じメニューを頼んで。」



「そうなのか。」


ーーーーーあいつは元気らしいな。また会うこともあるかもな。

まあでも、すぐにサーバーは分断されるだろうし。期待しても無駄だな。

いつものように俺の出会いは終わった。まあ、次だな。



その後、少しマスターと話した。



「じゃあ、マスターまた来るよ。」


「はい。お待ちしております。」



そして俺は、店をでてシンを探した。




入口の付近にシンはいた。

「シン!!」

少しふてくされているようだった。


ーーーーーーお前は女子か・・・


「すまなかった。まあ説明するからそこのテラスでさ。」


「おう・・・全部説明してもらうんだからな!!」


シンの機嫌もなおってきたところで視線を感じた。











To be continued

さあ、着々とゲーム内でも準備が整っています。


次回もお楽しみに!!

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