表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grand Quest Online (仮)  作者: プードル
GQOの世界~本サービス開始編~
22/32

quest22 Start of adventure ~冒険の始まり~ side nagi

はい、前回途中で終わった凪から入ります。


では、どうぞ!!



8月1日  








私は、朝食をとりながら、テレビに電源を付ける。



朝の報道番組で、都市部のゲーム屋さんが、長蛇のの列となっているのを確認した。



そのままテレビをつけたまま食べていると、伯母さんが来た。


「凪!!テレビをつけたままご飯を食べるもんじゃないわ!!」


「はい。」


そしてテレビを消し、朝食を食べた後、学校へ出かける。




ーーーーーーーーーーーいつもならもう伯母さんのいっちゃもんにうんざりし、


一言言いたいのだけど、


あいにく今日は、どんなことを言われてもへっちゃら!!





だって今日はやっと待ちに待った、GQOの発売日だから!!




気持ちの高揚を悟られぬよう静かにドアを閉め、学校へと向かう。












ーーーー  学校 昼休憩









いつものように購買でメロンパンとサンドイッチを買い、屋上の空いたベンチで


暗がりから逃れるように気分転換をする。




しかし、気持ちが落ち着いたところでふと思う。




「・・・・・・・・・・・・」



「販売数は、初回限定版で1万・・・だったとして、


こんな地方のど田舎に送られてくる在庫の数は・・・10あるかないか・・・」




私は、頭を抱える。



「絶対売り切れてるよね~~どうしよ~・・・」



「帰る前提で考えてた。しまったな~。」


「予約したかったけど予約不可のゲームだからな~・・・」




肩を落として病む私を裏目に、明るく軽快な音で、授業開始を伝える


チャイムが恨めしかった。











同日放課後





先生のまとめと次回の授業予定だ。


「えー次回は、受け身。受動態から入ります。


次回の授業は二学期ですか。予習復習は、欠かさないように。


では、See you next class!!」



先生があいさつを終える。


キーンコーンカーンコーン



チャイムの瞬間私は、立ち上がり鞄をわし掴みにし、全速力で廊下を駆ける。





「きゃーーー--


え??あれって早乙女さん??」


「え~違うでしょ。」




後ろで話す女子がいたけれど、そんなことは今の私には関係ない。




ザッ





あった。ゲーム屋さん・・・






私は、乱れた髪を整えて身だしなみを整え、


ゲーム屋さんに入る。


入ると、メガネのおばあちゃんがなにやら雑誌をみていた。


私は、事実確認するために急ぐ。


「こんにちは。おばあちゃん、今日発売開始のゲームの在庫って何個だった??」


「今日発売日のゲームかい?え~とちょいと待っておくれよ。


うーん、あったこれだね。20本だよ。


これ人気のシリーズだからね。もう売り切れちゃってるよ。


ほしかったのかい??残念だね。」


やっぱりなかった・・・


ガックリとうなだれ

「そうですか~」

と答える。


「他のゲームはいらないのかい??」


「うん。そのゲームしか頭になかったから。」


「おばあちゃん、予約・・・はできないから。取り置きできない??」


「よっぽど、欲しいんだね~。特別だよ。」


おばあちゃんは、笑いながら答えてくれた。


「なんて、ゲームだい??」




「うん。GQOってゲームなんだけど・・・」


「あ~あれならたった今売れたからあと1つあるよ。


もしかして、それのことだったのかい??」


もう私のテンションは最高潮だった。


「え~~そーだよ!!そのゲーム。」


「ふっふっふ。よかったね。ほしいゲームがあって」


「うん、おばあちゃんありがとう。」


そう私は、礼を言った後、急いで家に帰った。


いつもならなにかあるはずだけど、家の中での、準備はやってきた。


だから、心おきなくゲームができる。








私は、ただいまも言わずに、すぐさま自分の部屋に入り、ブレインギアを装着し、こうつぶやく。



ーーーーーーやっと、やっとプレイすることができる。



「connect on!!」




「βテスト時のデータを読み込みますか??」



Yes or Not??



Yes!!



目を開くといくつもの線が重なりあって1つの線に成り変わる。

そのトンネルのような場所を抜けるとVRMMOの世界。

さあ、私の冒険が始まる。









と、思っていたけど、


「あれ??ここって・・・」




場所を思い出していると、誰かが飛びついてきた。


ドンっ


「きゃっ」


「お久しぶり!! 凪お姉ちゃん。覚えてる??」


下をみると、白衣の少女が抱き付いていた。



「うわ~~アリスちゃん久しぶり~!!」



「うん!久しぶり。凪お姉ちゃん。」



「まずは、凪お姉ちゃん、まずは、βテストの協力ありがとう。


おかげで、ゲーム環境の状態が確認することができました。


βテスターのデータは引き継ぎます。」


「いえいえ。こっちも楽しかった。」



「で、システムとしての会話はここまで!!凪お姉ちゃん。お話しよう??」



「ねえ、凪お姉ちゃんは、いい男の人とか好きな男の人いる??」


「え、急に!?どうしたの??」


「私は、システムだからそういう愛するとか好きとかっていう感情がないの。


言葉としては知ってるんだけど、よくわからないな~って


そういう気持ちはどんな風なんだろうな~とおもったんだけど。


私が、お姉ちゃんを好きっていうのとは同じ??違うの??」



「わ、私もまだそういう経験はしたことないから!!!!」


「クスクス。お姉ちゃんすごい動揺だね。」


「あ、アリスちゃんがいきなりこういうことを聞くからでしょ~もう~!!」



「ごめんなさ~い。お姉ちゃん、話つきあわせてごめんね。じゃあ、一応、βテスターの方には、特典があるんだけど、どれにする??一つえらんで!!」




私は、たくさんある特典リストをみせられる。



「あ!!この緑の服可愛い!!わたし、これにする。」




「緑衣の護守服か~。作りは、フリルとドレスで可愛いし、

ちゃんと装備としても機能するから大丈夫だね。


この特典は、全部ユニークアイテムだから、


そこらの武器屋や防具屋では、買えないし、モンスタードロップもないね。


しかもこの特典は、早いもの順だからこの世界でこの装備は、凪お姉ちゃんしか


持っていないからね~。」


「でもお姉ちゃん。まだ、仮面つけるの??せっかくの装備が、台無しだよ。」


「う、うん。そうなんだけどやっぱりまだ緊張しちゃって。


やっぱり自分で決めたことだから、恥ずかしくないって思えるまでは、


この仮面も取れないから。」


「そうか。凪お姉ちゃん可愛いのにな~」



「もう、からかわないで!!」   


「「ふふ!!」」


そして二人は、笑いあった。



「じゃあねお姉ちゃん!!また、すぐ会えるといいな。冒険頑張ってね!!」


「うん。がんばるね!!」



幼女の笑顔とともに目の前は真っ暗になった。






サンシア地方   市街地








「やっほい!!今日から本サービス開始だ!!」


「本サービス開始記念セールだ!!さあさあ冒険者たち!!


今日は、特別価格でご奉仕中だよ~~お買い得だよ~」



私は、帰ってきたこの世界の解放感で、背伸びをしたい気持ちになった。


「うぅーーーん。すごく久しぶりだな~!!


相変わらずの、街の活気だな~。とりあえず、なにをしようか」


「イベント情報の確認からしなきゃ・・・」


そういって私は、点滅している、


時計デジタルウォッチからコマンドを開いた。




<本日のイベント情報>



初回限定版GQOグランドクエストオンライン


お買い上げいただきありがとうございます。


本日、19:00より、本サービス開始セレモニーを行います。


なお、今回、サーバーは初回限定版の1万人程度と予想できておりますので、


サーバーは共通となります。


セレモニーでは、イベント情報を告知。


なお、様々な情報を手にいれられるプログラム内容となっております。


「へえ~、音声システムになってる~。なんか最先端って感じだな~。


これも、オプションで入と切が設定できるんだ~


とりあえず、まだセレモニーまで時間があるから酒場・・・


今はカフェテラスか・・・よーし、久しぶりに行ってみよう!!」














カフェテリア/(昼) 17:00



「ま、マスター覚えてる??」


少しためらいながら聞くと、


「ええ。おぼえてますよ。オニグルミのジュースのお嬢さんですね。」


よかった。覚えててくれた!!っと心の中で、ガッツポーズ。


「お嬢さん。本日からオニグルミのジュースがパワーアップして、オニグルミ


のタピオカジュース抹茶風味になったんですけどいかがですか??」


き、気になる。


「うん。マスター。じゃあオニグルミのタピオカください。」


「ありがとうございます。」



新メニュー。オニグルミのタピオカジュース~抹茶風味~を受け取り、


テラスの席で、一口飲んだ。


「う~~ん!!タピオカの食感がいい感じ!!


ん?これは、抹茶風味!!再現率すごい!!」


マスターまた腕を上げたな・・・などと思いながら、


私は、ジュースを飲み続けていた。











To be continued









次回はコウ・シンですね。


次回もお楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ