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Grand Quest Online (仮)  作者: プードル
GQOの世界~βテスト編~
21/32

quest21 Positive ~積極性~

七夕です。一年に一度会えるという、織姫と彦星ロマンチックな話ですが、

逆の発想は、一度しか会えない恋の残酷さの二面性を秘めてると思います。






さあ、ゲームはいれるのかな??汗


完結するのか??汗



祈ってください。


『小説完結させてください。』と。

まあ頑張っていこう!!



8月1日



全プレイヤーが待ちに待った、本サービス開始の時がきた。



朝の報道番組では、各地で徹夜組が並ぶゲーム店舗の中継がされていた。


「それでは、中継がつながっていま~す。丸井さ~ん。」




「は~い!!こちらビックマウスの前にきております。

現在の時刻は朝の6時を過ぎたところなんですが・・・

見てください!!この、行列!!その数なんと、約200人!!

たくさんの人が今か今かと待ち続けています。

では、先頭の方にインタビューをしてみたいと思います。

すみませんインタビューよろしいですか??

どれくらいから並ばれているんですか??」


40代くらいの男に向かって記者が尋ねる。

「2週間前からだよ。発表されてからすぐに野宿の準備はしたね。

まあ人が増え始めたのは、ざっと5日前くらいからだな。

まあ2週間も耐えられたのはこいつらとの連携プレーだな。

なあ??お前ら!!」


そうして後ろにいた男たちがアップされる。


「「イェーイ!!」」


「2週間!?そんなに前から並ばれているとは・・・

驚きです。そこまで人を惹きつけるゲーム。本当に素晴らしいゲームなんでしょう!! 発売開始は1時間早まりまして、午前9時から~と発表されています。

以上ビッグマウスから丸井でした!!」



 















8月1日 朝5:00 ゲームメイト





早朝4時起き。部活の遠征を彷彿させる朝の悪すぎる目覚めとともに、

近所迷惑は避けられない友人Aの叫び声が木霊こだましていた。



「康~~!!朝だぞ!!出発のじかんだぞ~~!!」


「変なイントネーションで叫ぶな!!うるさい!!」


すぐに征服に着替え身支度を済ました俺は、誰もいない家にいってきますを

残し、家の門を開く。

すると、声の元凶が立っていた。


「お前、声うるさすぎ。近所迷惑だろ。」



「弓道部で鍛えてますから。声には自信あるんだぜ。」


「弓道部関係ないわ!!」


そんなやりとりを終えた俺たちは、近くのゲームや屋さんであるゲーメイトへと向かった。





8時55分  ゲーメイト








待つこと三時間やっと店員が店内から出てきた。


「みなさま、本日は、朝早くからゲーメイト桜井店にお集まりいただきまして

ありがとうございます。


本日より発売であり目玉商品でもありますGQOグランドクエストオンライン

ですが、本数に限りがあります。


開店後は、歩いて店内にお入りいただきますようお願い申し上げます。



店員の説明が終わると新が話しかけてきた。


「なあ、康~俺たちGQO買えるのか~??」


「知らん。初回限定版とか言ってたから少ないと思う。

たぶん、1万ぐらいじゃ??」



「うわ~それを47都道府県で割ってそれをまた各店舗に分散されるとなると

頭が痛くなるぜ~

買えねえとか学校サボった意味ねえじゃん・・・

もし買えなかったら、今日は学校休むわ・・・もう行く気にならん。」


「まあそれは、いえるな。早起きにかけてきたからな・・・」



「おっ??そろそろじゃね??」


「だな。」




店内から全店員が入り口前まで出てきてメガネの店長らしき人物が、

時計を確認している。


「コホン!!

では、ゲーメイト桜井店開店します。

まずは、先頭の方からどうぞ~」




何日前から、並んでいたんだろうか?


もう目の球磨くまが遠くからでもわかるような疲労困憊した表情で店内に入っていく人の横顔がみえた。



やっぱすごいな~



「ん??なにがだ?」


自然に声が出ていたらしい。


「いや、なんでもない。それよりもうすぐだな。」


「ああ、はやく買いたいぜ。俺のmyGQOをよ!!」



そのときだった。




「はーー??なめてんのか??2時間待ちだと??


こっちはそんな時間ねえんだよくそ店員がよ。」


「そういわれましても、並ばれているお客様に申し訳がつきませんし。


やはり順番は守っていただかないといけません。」


「うるせんだよ!!」


目つきの悪い男20代ぐらいだろうか

店員がその男に不満をぶつけられていた。




ボコッ 





そしてその男は、愚痴りながら、店員をなぐった。




冷たい視線雰囲気がその場を取り巻くが、だれもが見ているが見ていないふり

を突き通していた。





そんな中、新は、前へと飛び出していったのだ。

「新まてよ。おい!」









「おい!!何してんだよ!!順番くらい並べよ!!いい大人が。


みんな苦労して並んでこの時を並んでたんだろ??」




ーーーーーーーー本当にこいつの勇気には頭がさがるな・・・




「新の言うとおりだ。


それを踏みにじるやつがここにいる価値はないんじゃないか??」




そして新がトドメを指す。

「お前にGQOを買ってプレーする権利はない!!」



「お前何様だ??年上に対してなんだその態度??あァ??


オラァ!!」


俺たちの言動に激昂した男は、俺たちに殴り掛かる。



俺たちも応戦しようとしたがふと思い出した。



生徒会手帳 生徒之心得



一つ、校外で乱闘事件、暴力事件などが引き起こされた場合、

最低2週間の停学と追加罰則を与えることとする。

但し、被害のみの場合は、釈明の余地を与えることとする。



一つ、いかなる場面でも臨機応変に対応、行動し、諸君らが学校の顔となっていることを念頭に置くようにする。


!?生徒手帳にあった・・・



素早く新に駆け寄り、伝える。


「新聞け。生徒手帳に暴力系はダメって書かれてる。


俺らが殴れば、暴力事件に発展する。そうなると停学もしくは退学だ。


しかも俺たちがここにいたのがばれる・・・どっちにしても停学or退学だ。


しかし、俺らが殴らなければ、ただの被害で済む。


要約すると、『殴るな』以上だ。」


「くそっ、しゃあねえな。」







ボコッドスッ


ぐはっ、くっ


バキッ


ーーーつっ


バタンッ


「なんだ口だけだな~大したことねえガキだぜ。おい、そこのけ!!


俺様がGQOってゲーム買ってやるよ。仮想現実??おもしれえ。殴りまくってやるぜ。ストレス解消ゲームにしてやんよ。」

















そして俺たちが倒れている間、男は列を無視してかき分けるように


入口へと入っていく。




「あ、ありがとうございました」



「ま、ちとすかんガキ風情がいたが、スカッとしたし帰るとするか。


じゃあなクソガキ!!」




俺たちは、笑みを浮かべて帰っていく男の背中を見ることしかできなかった。



と同時に目の前は真っ暗になった。
























目を開けると白い天井あの消毒液の独特のにおいがする

この建物は・・・





「病院か・・・」



「あぁ。そうみたいだな。」



少し新の声の調子が下がり気味だ。



「どうした、そんなに落ち込んで・・・」



「いや、だって勢いだけでまた行ってしまったなと。


それはそれは反省しているのです。」




「なんだそのふざけた口調は・・・


全然反省してないだろ。」




「いや、まあそこはあまり反省はしてない。


判断はあっていたと思う。」




「俺もあの判断は間違ってないと思う。


ならどうした??」



「GQOだよ。GQO!!」



「あ~。そういえば・・・」



「そこに一番のダメージを受けてる。」


「まあお前の責任だな。新の行動の結果だからな・・・


自業自得というわけだな。観念するんだな。」






少しの沈黙が生まれる。







ーーーーーーーー新の勇気はすごい。尊敬できる。こういう積極性は俺自身も必要だし、いざって時に大切になってくるな。

本当にすごいよ新は・・・









「「は~~~買えなかった。GQO・・・・」」




















絶望のなか病室をたたく音が病室に響く。



コンコン





バタン





「あの~今日ゲーメイトに並ばれていた方ですか??」






「「はい・・・」」





「あの覚えてますか??今日怖い男に絡まれているのを助けていただいたものです。」




顔を上げると確かに今朝助けた男性の顔だった。



「本当に今朝は助かりました。ありがとうございました。」




新が悲しみの涙をそっとふいて笑顔で返す。

「いえいえ、大事にならなくてよかったです。

お怪我はありませんか??」


「はいなんとか右腕を打撲しただけで済みました。」




「そうですか。それならよかった・・・です。」




「どうかなされたんですか??ひどく落ち込んでおられるようですが。」


俺は必死にフォローを入れる。

「いえいえ、殴られたところが痛くてちょっと泣い・・・」



「ゲームが!!!ゲームが買えなかったんです!!うわーーーーーー!!!」




「やはりそうでしたか。」



といってゲーメイトの店員は袋からなにやら取り出した。




「はい。どうぞ。僕が店長にいって残しておいてもらいました。」



『『GQO!!!!!じゃないですか!!』』



「あげます。今回の御礼です。足りないかもしれませんが、

これで勘弁してください。」



「「だ、代金を!!」」



「いりませんよ。さっきも言いましたが、御礼です。

受け取ってもらえますか??」





俺たちは、互いに顔を向け合い、グーサインで答えた。

「「もちのロン!!!!」」





「やった~~!!再入荷までまたなければとおもっていた、この


ゲームをもらえた~もう俺maxテンションです。」



「やっと製品版。かえってゲームしなければ!」












「では、僕はこれで。ありがとうございました。」



「「いえいえ、こちらこそ~!!」」












「さあ康今すぐ帰る準・・・」










コンコン




バタン







「よ~~お前ら。何してんだ??こんなところで??」




今度の訪問者は地獄からの刺客らしい。



学年主任 厳本 正  学校一怖いと噂されるその強面は


半端ではない。 目の横ではバツ印の傷やトンガリヘアーのコンボ


もうどこぞの軍隊に所属していた猛者がうちの学校にはいる。




「さあ!!お前らたっぷり話し合おうではないか。時間の許す限りな!!


がはは!!」





ーーーーーーもう帰れよ和製クッパ







無事に新と康はゲームゲットです(笑)



さあ凪のほうは??


そしてゲームはどう!!なん!!だい!!




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