quest10 beginner ~初心者~
祝!ついに、10話目です。
これからもよろしくお願いします。
是非読んでください。
さあ、続きです。
どんな特技を習得するのでしょうか?
10話到達記念で長めの文(ただの、きまぐれです。)
そして、新キャラ登場です。
では、どうぞ!
遅れを取り戻すために、俺
たちは急いで東のフィールドポイントへ急いだ。
青白い光に包まれ、移動する。
_________20:00 始まりの森
始まりの森へと進んだ俺たちは、
周りの冒険者たちの戦況を確認した。
まず、強さを確認すると、
レベルは5~7がほとんど。
こうしてみると、俺たちのレベルはまあまあ上の方だった。
そして俺は、スキルを使うところを始めて見た。
戦士の男が初期装備の
大剣を投げてキャタピラーを倒した。
なんだ?あの不思議な技は、と首をかしげると、
シンが答えてくれた。
「あれは、通常の[ブーメラン]ってパーソナルスキルだ。
公式サイト情報では、武器にもついている場合があるらしい。」
「俺もあれには、max重宝した!なんていったって、
あれは、一気に数体のモンスター倒すことできるからな!
まあいいや、コウ!ここは人が多い。 移動しよう!」と言われた。
移動しながら、
知らなかった。そう思って少しショックだった。
そういえば俺のパーソナルスキルは、と思って確認すると、
[It's Liberty]と小さく表示されていた。
[It's Liberty]
効果 ソロ時、全パラメーター10パーセント増
説明
あなたは、自由だ!
いつでもどこでも自由だ。
――これ、暗に孤独ってことじゃ…――
そう、確認したあと、俺とシンはモンスター狩りを開始した。
しばらく探索すると、マッシュ、キャタピラーそれぞれ
3体と鉢合わせになり、
[スピニング]、と言ったシンは、
突進攻撃を繰り返すマッシュ3体に対して大剣を構え、
モーションを溜めて、回転切りの要領で
一気に3体を倒す。
うまいな。あれ、気付いた。
「シンって、もう、スキルゲットしてる?」
「ああ!、って、今のスキルだったの忘れてた。
やっほ~俺もうクエスト終了!
だけど、レベル上げたいからこのまま行こう!」
同じプレイヤーとしても上達したシンを見ることで、
さらに追い討ちをかけられ、気分が下がるが、
いつまでもこうしてはいられない。
残り物扱いのキャタピラーに対して
――おのれ、虫が…――
という、前回の後悔と恨みと、
シンへの羨望をこめて、溜めを行い、
突きであっさりと倒す。
すると、
「おにいさんたちすごいね。」
「すごい、圧巻の戦闘。これは、関心ネ。」
と武器を下ろし、話しかけてくる美男子と美女がいた。
胸はあり、茶髪でくせ毛が強い、
ショートカットのそばかす美女。
中国人だろうか、昔の武人のような
紺色の髪を後ろでくくっている。
すこしかわいい、いわゆる、おとこの娘っぽい雰囲気の二人組だった。
いやー、それほどでもあるな~♪などと、照れまくるシン。
そういうと、そばかす女子と武人男子は挨拶した。
「やっほー、私は、ルッコ。レベルは11
職業は、プリースト(僧侶)
思わず、バトルに見とれちゃった。
よろしくねー」
続いて、
「俺は、アル。見ての通り、武人ネ。レベル11
職業ハ、マーシャル(武道家)。よろしくネ!」
一応、返しておいた。
「俺はコウ、職業はLefer(自由)レベルは
低いから勘弁。よろしく。」
と、言っておく。
すかさず、ルッコが突っ込む。
「えっ、コウってLeferだったの。でレベル低くて、
あの強さって何。
捨て職って公式サイトにかかれてたけど、以外すぎ! 」
「コウ、Leferか。やっぱり、武道は深いネ。」
とか言ってたが、俺は話を濁してやりすごした。
続いて、シンが、
「俺は、シン!レベルは、10!
職業はソルジャー(戦士)だ。
よろしく!そして、ルッコちゃん?だっけ。」
一度、深い呼吸をして、ゴクリ、と唾を飲む音がする。
どうしたんだろうか、シン…
「ルッコちゃん!いや、ルッコさん!一目惚れです!
ぼ、ぼ、僕と、つ、つ、付き合ってください!」
森が凍りついた。
俺は、「初対面でしかもこの場所でなに、言ってんだ!シン。」
と言いかけたところで、
「ごめんなさい、無理。」
マジGAOだった…
(隣でアルが口を隠して笑っていた。)
そのあと、俺は二人へ、シンのフォローをしておいた。
しかしシンが、自分のやったことに対して、
しばらくルッコから叱責を受けていたことは
言うまでもないだろう。
叱責の隣でこの二人に対して、俺は考えるふりをして
じっと二人を観察していた。
まず、二人の身なりだ。
昨日、魂の防具屋の中で見本として飾っていた
兜がキノコの帽子がトレードマークの
マッシュセットをルッコが。
アルが兜の両側に羽のついたメキラセットをそれぞれ着ていた。
ローブを再び買いにいったとき、
ディールに聞いたのだが、
あれを作るのには、かなりのアイテムを
とらなければならない。と言っていた。
かなりのやり手だろうと思った。
そして次に、二人のステータスを確認した。
ルッコ
Priest(僧侶)
str55
def46
agi75
tec103
for110
アル
Martial(武道家)
str111
def40
agi102
tec63
for56
…シンよりレベルは上…か。しかしかなりだな。
さっきのケインズに呼ばれなかったのはなぜだろうかと
おもうほどの強さだった。
元気を取り戻した、シンが話しかける。
「で、どうしたんだ?」
「私たちは、初心者で、もともと個人
でやってたんだけど、レベルもお互い近いし、
効率を考えて組むことにしたの。
今は、二人で、攻撃担当と回復役の確保したわけ。
で、そこに強い二人組登場と。そういうわけなの!」
「二人入れば、四人!負けることはないネ。」
二人とも胸を張って答えた。
――お前ら二人でも十分だろ…――
と心で言っておいた。
「だからお願い、パーティーに入って!」
と、手を合わせながら頼んできた。
パーティーとは、冒険を共にするメンバーのことである。
戦闘終了後には、経験値や、アイテムも個人用以外にパーティーに入ることでもらえるという、利点がある。
と、そこで、
「ルッコちゃんか、かわいい!彼女にな…」
おい、と言いかけたが、時はすでに遅かった。
今度は、ビンタをくらっていた。
右側が腫れた顔のシンが、グッドサインを作りながら答えた。
「ばーでぃーをぐむっでごどでずね。わがりまじだ!
(パーティーを組むってことですね! わかりました!)」
不安そうだったルッコが笑顔を浮かべる。
「じゃあ、決まりね。」
「待て、俺の意志は…」
「え?男に二言はない!よね?」
と、笑顔で言いながら、ルッコはシンの方を向いた。
「ばい、じょおうざま。
ゴヴのやろうもよろごんでおうげじだいど。」
(はい、女王様。コウの野郎も喜んでお受けしたいと。)
などといい、片膝をつけ頭を下げ、
ヨーロッパ騎士の忠誠のポーズまでした。
…これはもう完全に堕ちてるなと思いながら、了解した。
{ルッコからパーティーの招待が来ています。}
Yes or No?
俺は、すぐやめるからなと、言いながらタッチした。
Yes
時計の中で、確認すると、パーティー情報などが、
細かく示されていた。
「私たち、『仲間同士』だからね!」
ルッコは元気よくそういってアルも大きく頷いた。
俺たちは、お互いにフレンド登録したのち、
始まりの森の奥へ進んでいった。
_________始まりの森 奥部
始まりの森の、日が差し込むきれいな森とは一転。
薄暗く、辺りを包む微妙な湿気が気持ち悪かった。
そんな中、
ルッコは、
「えっ、コウとシンって現実でも友達なの?」
「一応な、」と微妙なニュアンスだが、答えておいた。
「ところでさ、ルッコちゃんとアルって
どんなスキル持ってる?」
と、シンが聞くと、
「スキルはもってるけど…」
と、アルが言葉を止めていた。視線の先には、
本当に同じ森の中なのだろうか、と疑わせるぐらいで
モンスター2体とは言い難かった。
キャタピラーは、足が生えて、カサカサと嫌な音を立て、
マッシュは、肥大化し、キノコの傘とは思えない
角の鋭さをもち、イノシシのように、
足で砂を後ろに飛ばしている。
これは、亜種化?と思ったその時、
勝負ネ!と勢いよく、アルが初期装備のツメを出し、
キャタピラーに向かって、攻撃を仕掛ける。
[エッジタロン]と叫び、
アルがとび出していく。
――おい!まて、まずは状況確認とフォーメーションだろ!
と言おうとした瞬間、
マッシュに突進され、うわ!と弾き飛ばされ近くの木に
たたきつけられる。かなりのダメージだ。
かろうじて、耐えきれたのは、装備のおかけだろう。
倒れた木のそばでルッコ槍をもったまま、は怯えていた。
さっきまで、共に戦っていたアルが一撃で瀕死状態になり、
パニック状態になっている。
俺も唖然としていた。
と、すぐに、「[スピアタックル]と言ってうわぁーーー!」
と狂気のままルッコは、敵へ突っ込んだ。
「ルッコちゃん!」
と、シンの叫ぶ声がした。
すぐに、キャッ!という声を聞こえ、ルッコが吹き飛ばされた。
二人とも赤ゲージの体力が点滅している。
あと一撃でもくらえば、間違いなく、二人は消える。
あの動きからして、おそらく二人は2日目のβテスター
補正がかかったプレイヤーだろう。だから始まりの森の
入り口付近では、ゴリ押しで勝てる。
しかし、レベルの高いモンスターでは、それでは勝てない。
シンの体力もいくら高いとはいえ、殺られるだろう。
見通しが甘かった。
しかし、どうする…このまま二人に恐怖を植えたまま死ねば、
おそらく、本サービスでは、プレイしないだろう。
死ぬという行為に対して、これまでのVRMMOよりも
このゲームは、妙に凝っている。
それがVRMMO(Virtual Reality Massively Multip layer Online)
『仮想現実大規模多人数オンライン』
の醍醐味なのかもしれない。
そしてそれは、俺がもう体験済みだ。
あの、自分がなくなっていく喪失感、敗北感。
それは、寂しい。今日始めたばかりの初心者には、
せひ、知ってほしい。それを上回る冒険や戦闘の楽しさを。
『達成感と満足感』を。
俺は、呟く。
「無理ゲーだろ…」
俺は、頭をフル回転させた。
状況を確認、相手モンスターの観察、
さきほどの攻撃、特性を読み取り、対策を立てる。
マッシュ(亜種)Lv15
キャタピラー(亜種)Lv14
やはり亜種か…
と、俺は、何かが沸き上がるのを感じた。
――さあ、Party Timeだ…――
俺は、時計をタッチし、さっきのパーティーから離脱し、
シンに叫ぶ。
「シン、二人を連れて手持ちのポーションで回復!」
シンからの返事がない。
「シン!、シン!、早く!」
そして、ようやく
「あ、ああ。わかった。」うろたえながらも、
そばで倒れている二人を引き上げ、抱えて、後ろへ下がった。
俺は、3人が後退するのを見て少し安心した。
行くぞ!
[ソニックアクセル]
陸上スタートから、前屈みで、一気に加速して
少し直撃ゾーンとずらして、
すれ違うようにマッシュの亜種に突っ込む。
ヒュ~という音が
耳に入ってくる。
すれ違う瞬間、俺は、剣を逆手でもち、マッシュの亜種と、
剣先が触れる程度で剣を出し、そのまま一気に駆け抜ける。
すると、マッシュの体が切れて赤ゲージというところまできた。
――案外効いたようだな。――
俺は、何が起こったのか、わからないマッシュ亜種に
キャタピラー亜種が移動するコースとの
衝突地点の延長線上のラインで人差し指を引いて挑発した。
当然、お尻をふりながら。
足で砂を蹴り、逆上したマッシュの亜種が、
突進行動を起こした瞬間、
素早く、マッシュ亜種とキャタピラー亜種の衝突したあとの、
キャタピラー亜種の位置に移動した。
移動と同時に二体は衝突し赤ゲージのマッシュ亜種は、
動きを止める。
そして衝突し、飛んできたキャタピラー亜種を移動した場所で
俺は、剣で頭上刺し。
二つのモンスターは光に包まれた。
後ろを見ると、回復したらしいが、
これまた、3人とも唖然としていた。
「何だ、今の。」
「今のは何が起こったの?」
「見えなかったネ。」
また、過去を繰り返さないため、俺は、言い訳を考えた。
そしてどうにか、現実でも通る理屈を考えた。
「あ、あれは、説明するとまずは、
陸上短距離走のイメージで走って、
モンスターと当たるギリギリの距離まで溜めて、
剣を逆手にとってあとは、物理の相対速度を利用して、
(向こうからくるスピードとこちらから
あちらへ行くスピードの合計のスピードを使って)
モンスターを切り裂きました。」
であとは、あの2体の材質から、
反発係数(衝突するときの力)を計算して、着地
地点のちょっと前にいってモンスターを串刺し。
三人は言う。
『『『ちょっと、まって! はっ?』』』
「っ!つ、つまり、おれ自身はあんまり力を使わずにモンスターの力を使ったってこと!」
『『『あ~わかった。(嘘)』』』
3バカでよかったとこの時俺は思った。
――これ以上こいつらといるとまた繰り返すからな…――
そんな思いがふとよぎった。
「すまん、みんな、やっぱりパーティー入るのやめとく。
俺のスキルはぼっち専用らしいし…」
そういうと、ルッコが残念そうな顔で言った。
「まあ、あれだけの強さで、魅せられたら
パーティーで縛り付けておくなんて損だよね。」
ルッコは続ける。
「公式サイトのスレにも、本サービスでは、
VRMMO体験者・強者のギルド設立するって書いてあったしね。」
3人は一斉に言ってきた。
『『『推薦するよ?(ぞ)(ネ)』』』
俺は、慌てて「いや、俺はまだまだだから、
もうちょっとレベルとかあげてから考える。
だから、今は遠慮しとく。」
と言っておいた。
するとアルが
「コウでさえもこの謙遜の態度ネ。
俺達ももっと頑張らないとネ。」
俺は、みんなで戻ろうとすると、
シンに「先に帰って、おいてくれ!」と言った。
3人は、『始まりの森』入口付近へ戻り、再修行するらしい。
俺は、シンに、
「シン、お前は戦士なんだから、攻撃することだけじゃなくて、
守ることも考えて。」
ルッコには、「ルッコの職業は、プリースト。
味方がやられたら、まずは回復だろ?落ち着け。」
アルには、「武人と言っても、状況確認は必須だろ?
それくらいはしてもっと考えて!ルッコ同様、落ち着け。」
と少しだけアドバイスをした。
――頑張って、
そう心でいってから、俺は、3人と別れて
フィールドポイントに行き、クエスト本部へ戻った。
______クエスト本部
本部へ入ると、俺一人だけで、ケインズが待っていた、
「おう、コウか。遅かったな。」
そう言われて時計を見ると、もう22:10だった。
「で、見せてみな。」
そういわれて俺は、新しく、手に入れた
[ソニックアクセル]を見てもらった。
[ソニックアクセル]
能力 一時的にAgi(素早さ)が上がる。
説明 戦闘に目覚めた君は音速の世界をも、越える。
「こいつは、ユニークスキルじゃないか。」
「かなり、珍しいな。喜んでいいぞ。」
と言われた俺はホホエミ?を浮かべた。
「お前、笑うのがヘタクソだな。」
―――ほっとけ。こっちは、眠いんだ。
「まあ、いい。」
今日はもう遅い。また明日でもいいから顔出せ。
じゃあな。
『クエスト完了』と表示されて、
俺は、すぐに、ログアウトした。
To be continued
いやー6時間。
すごいね。
ついに、ソロ行動になりました。
これが正しかったのか、間違いだったのかはわかりません。
ても残った3人にはかならずいい闘争心を
あたえたと思います
どうなるでしょうか。ではまた。




