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沈む沈む沈む。

作者: ツブレトマトダイフク。

貴女の感性で読んでほしい。

貴女の感性で感じてほしい…。

貴方も恋をしたことあるなら…経験があるかもしれない…そんな物語。






目が覚める。

暗い暗い暗い。



高い位置から光が差す青い海。

光が明るければ明るいほど透明で水色に光る海。


光が明るければ明るいほど眩しかった…。

この世にこんなに明るいもの温かいモノが有るのを知った。

でも、手に入らないのも知った。

周りの水の温度が冷たい…肌を刺す。

暫く光を水の中から見詰めた…。

光が欲しくて何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も…水面から顔だし手を伸ばす。

肌が焼け爛れた…息が苦しい。





手に入らないなら手に入らないなら…手に入らないなら。


目の前から消えてほしい…。



貴方がいなければ…貴方に逢わなければ…こんなきもち知らずにすんだ…こんなに優しいきもちにもならなかった…。



誰にもわからない。

水に少し少し少しと塩分が増えていくことなど…誰にもわからない。



こぽり…。

こぽり…。

こぽり…。

こぽり…。



口からでる気泡が水面へ消えていく。



こぽり…。

こぽり…。

こぽり…。

こぽり…。



私が海の暗がりへ消えていく…。




深海の温度が私を貫く……。





深海の水圧が私を潰した……。










ぐしゃり…。



私は眠りにつく。








沈む沈む沈む魚の恋。










御観覧ありがとうございました。












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