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第1話―出会い―1

廃棄されたビルの三階。

ガラスは割れ、天井には蜘蛛の巣が大量に造られており、机や椅はゴチャゴチャに散乱してる。

元々何に使われていたビルなのか分からないほど荒はてているビルの一室に、一人の高校生と十人の大人の男性が向かい合っている。

十人の男性たちはそれぞれ髪を汚い金髪や茶色に染めていたリ、チャラチャラした服装で自身を着飾っている。誰が見ても一目で不良に属する連中だとわかる。しかし、そんな不良の十人が、目の前の高校生相手に緊張しているのか互いを見ては、手や足を僅かに震わせている。

対して高校生の男性は退屈なのか欠伸して退屈そうに男性たちを見る。高校生の名前は藤間陸斗(ふじまりくと)、江上高校に通う高校二年生である。短く黒いボサボサの髪に、鋭い瞳。

身長は高くもなく低くもない標準的な身長に、今時珍しくもない黒い学生服を着ている。

高校からの帰り道、陸斗はいきなり現れた二十歳ぐらいの女性に、「友達を助けてほしい」とせがまれ承認した陸斗。走りながら案内され、行き着いた先がこの廃ビルのー室だった。

「しまった!嵌められた」と、思った時にはすでに手遅れであり、出口の鉄製の扉が閉められたあとだった。



「で、一体なにがしたいんだお前たちは、なにか用があるから俺を呼び出したんだろ?それとも、用もないのに呼んだのか。」


閉じこめられたまま、何も進展しない状況が数十分も経過した。一向になにも話さない年上の男性たちにイライラがつのり聞くと。


「うわあああっ!!」


陸斗に質問され緊張が限界に至ったのか、一人の男性が模造刀を大上段に構えたまま高校生に襲いかかる。互いの距離は三メートル、数歩で陸斗の頭を殴られる位置まで進み模造刀を降りおろす。


「えっ?」


周囲にいた男性たちが間抜けな声をだす。

ガキンと床と鉄が衝突したと、同時にヒュンと風を斬る音が響き。模造刀を降りおろした男性の膝元が崩れ床に倒れ込む。

ピクピクと痙攣したまま動かない男性に、何がおきたのかが解らず呆ける男性たち。陸斗が立っている置位はかわっていない。いや、僅かに右側にずれているだけだ。陸斗はため息をつく。


「あのさ、何のつもりかはしらね―けど、その程度の実力じゃあいくらやっても結果は変わねーよ。だからとっと、扉を開けて帰ったほうが利口だと思うぜ。………….でもまあ、まだくるなら次は手加減しないけどな。」


拳をゴキゴキと鳴らしながら警告する。

はったりだが意外に動揺する男性たちに安堵する陸斗。弱い奴と闘うことは、陸斗の求める「闘い」ではない、たんなる弱い者いじめた。それは、陸斗がもっとも許せない行為であり、陸斗の求める行為ではない。

陸斗は自身の周囲にいる残った九人ほどの男性たちを観察する。九人全員がナイフや、警棒、木刀、メッケンサック、スタンガンなどバラエティー富んだ武器を手にしているが、脅威には感じられない。せいぜい多少喧嘩慣れをしている程度だ。


「じゃあ行くぜ。用もないのにこんなところに人を呼ぶなよ。」


男性たちに背をむける陸斗は、扉に手をつけて力を込める。と、


ドカン!!!!!!


厚さ三十センチはある鉄製の分厚い扉が吹き飛び、ガランガランと音を響かせながら廊下の壁に衝突して床に転がる。

陸斗は何もなくなった扉を抜けて廊下に出ようとした瞬間。


「「「「うああああーーーーーーーーっ」」」」


立ち止まっていた残りの男性たちが、雄叫びをあげながら武器を構えて陸斗に向かって突撃してくる。

ハア~~~と、盛大にため息をつく陸斗は仕方なく振り返り襲いかかってくる男性たちを迎撃する。


「死ねーーーーーーーー!!!!!」


「くたばれぇぇぇぇーーーーーーーー!!!!!」


二人の男性が左右から迫りくる木刀と警棒が、陸斗の顔面に直撃するが、手応えがまれるでなく雲ように消え失せる。そして、攻撃した二人の男性をすり抜けた先に立つ陸斗と、先の男性と同じく地面に崩れ落ちる二人。

さらに襲いかかってくる凶器対して、陸斗はまったく同じ要領で男性たちを沈めていき。


「救急車呼んだからじゃあ行くぞ。もう合うことはないと思うけど、あんまり悪さはするなよ。」


携帯電話をズボンのポケットにしまう。数秒で全員を地面に沈めた陸斗はその場をあとに歩き出す。


「やべぇな、短時間で済むと思ったんだがな結構時間かかっちまった。…………琴梨の奴怒っていなきゃいいんだがな」


携帯電話で調べた時間は七時四三分、高校生ならたいした時間ではない。しかし、この頃妙な事件が発生している為、妹の琴梨が兄である陸斗を心配。そして会議の結果として決めた帰宅時間が七時である。


「……..帰りがげにケーキでも買って帰るか。少しでも機嫌を良くしてもらわないと、今後の生活に支障がでるからな。我が家では特に飯の問題で。」


廃ビルから外に出た陸斗は妹の機嫌を良くしてもらうために繁華街目指して走り出した。

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