ミルハは…
あの子でしたね。
荒木にパッパラパーと思われたアレです。
弟子はミルハじゃ無くてマスターだったみたいです。
「増田くんが1番大切にしている愛を何故求めるのか…大変興味深かった。」
「理解して頂けて嬉しいです」
成る程…
あの星でギルドマスターとして集めていた「ソライシ」とは増田くんにとっては「愛」で、他の人にとってはそれぞれ違う物だったんだろう。
「ソライシ」はその人にとって1番価値のある物…て事なんだろうか?
増田くんの場合はギルドに売りに来る子、塾に来ている生徒、から集めていたのかな。
俺にとっての「ソライシ」は何だろう…
そんな事をつい考えてしまった。
引き込まれててはダメだなって我に返った。
そう言えば、あの星でよく出て来た子「ミルハ」について、まだ此方では出て来ていない。
最終的にあの子が一級ソライシを渡して塔に行った筈だ。
ナミの弟子になったはずだから、ナミの話を続ければ登場するだろうか?
今日は「ミルハ」の情報まで聞き出してみよう。
「その後、ナミと会ったりしたのかな?」
「はい。でも次に会うまで少し時間が空きました。会うキッカケも、参考書とかの為でなく意外な理由で…」
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『マスダ学習塾』に難波晴海くんと言う生徒もいた。
ハルミくんはちっちゃくて目もクリクリしていて可愛い子犬みたいな男の子だった。
歳の割に甘えん坊で、頭を撫でられるのが好きで、褒めてあげると本当に子犬みたいに戯れて来た。
「学校の英語のテストで今回85点貰ったー!」
「苦手だったのに、よく頑張ったな!良い子だな!」
「えへへ」
そう言って頭を撫でてあげると嬉しそうにしていた。
そんなやり取りをしていたある日、何故かナミがハルミを連れて塾にやって来た。
ハルミは俯いていた。
「まっすー、久しぶりだな。」
「おう、ってか何でハルミ連れてんだ?」
「俺が今、二丁目でバーテンやってるのは知ってるよな?」
「ああ、あれから続いてんだな。」
「うん。今もやってる。まあ、あの店は普通に飲みにも来れるんだけどさ、まあ所謂出会いの場でもあるのよ」
あ、学生ん時に連れられてった店のあの感じね。
「でね、難波くんがうちの店に来たの」
成る程、ハルミはそっちなんだなって理解した。
「俺ね、教師は出来なくなったけど、今はこう言う店に初めて一人で来るような若い子の話聞いたげたりしてるの。大体悩んで来るから。まあ、正直客にはガラの悪いのもいてね、騙されて犯罪に巻き込まれたりレイプされたり有るし。」
やっぱり魔物の洞窟だ…
「でね、難波くんは自分がゲイかどうか確かめに来たって。なんでそう思ったかは本人から聞いてあげて。」
「分かった。手間かけて悪かったな、ナミ」
「いいや。たまたまお前と友達って凄い縁だなってビックリしたけど、今回は本当に良かったって思うよ」
「お前の仕事聞いた時は正直勿体無いなって思ってたけど、やっぱりお前は何処にいても良い先生なんだなって安心した。」
「なんか気持ち悪いけど…ありがと」
「ひでーな。本心だからな。」
「じゃあ、また来るな」
「おう。」
そう言ってナミは帰った。
「ハルミ、どうしたの。ナミの店はお酒も出るし、大人が楽しむ店だからハルミはまだ行っちゃダメだよ?」
「ゴメンなさい…俺…自分がおかしいのかなって…確かめたくて…」
「別に男の子が男の子を好きになるのはおかしい事じゃないんだよ?」
「ホント?」
「勿論。さっきのナミも大学の時からの友達で仲良いしよく知ってるんだ。ナミもゲイだけど何もおかしく無いし凄くいい奴だよ?」
「あのね…俺…先生が好きなの…迷惑?」
「嬉しいよ!俺もハルミ大好きだよ。」
「俺ね…先生に抱いて欲しいの好きなの…出来る?」
「俺は男の子とした事ないからやり方が分からないけど、分かったら出来るよ?」
「ホント!?」
「うん。ナミにやり方教えて貰う。そしたら一緒に遊ぼ?」
「うん!嬉しい!有難う!大好き!」
「俺もハルミ大好きだよ!」
そう言ってこの時はキスだけした。
後日ナミに色々教わってハルミと沢山遊んであげた。




