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地石  作者: 水嶋
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ナミ

マスターの現実世界で学生だった頃からスタートします。


1話目からこんなですみません…

(先に謝っときます)

「こんにちは増田くん、気分はどうかな?」


「こんにちは、田所さん。可も不可もなくって感じです。」


「そうかあ。良かった。」



今日はコチラの世界に戻ってるみたいかな。


「なら、今日は楽しく増田くんの思い出話聞こうかな。」


「分かりました。」


「今日は増田くんと前に話してくれたお友達の長沢匠くんのお話聞きたいな」


「あー、ナミね。じゃあ学生の頃からになっちゃうから少し長くなるけど…」


「気にしないで、大丈夫だよ。私は時間たっぷりあるからね。」


「じゃあ…」





○○○○○○○○○





長沢匠とは大学の同じ教育学部だった。


ナガサワタクミで、ナミ、流行ってた海賊漫画に出てくるキャラクターに当てて周りはそう呼んでいた。


性格もあのキャラクターみたいに、サッパリしていて男気あるのに可愛らしい所もあって、ちょっと小悪魔っぽい所もあって、見た目も人を惹きつけるような魅力もあった。


そして俺、増田三治、マスダミツグだが、サンジって呼ばれて俺と長沢はペアって騒いでいた。

当時の俺は髪も少し明るく染めていて、身長も高く細身で見た目も悪くなかったみたいで結構女の子にもモテていた。


実際ナミとは仲が良く友達だった。

嫌な所も無くて話していても面白かった。

ナミは周りに自分がゲイだと公開していた。

そう言うサッパリした所も俺は好感を持っていた。

俺がナミに「なーみすぁーーん!」なんてふざけて抱きついたりしたら周りの女の子はキャーキャー言って喜んでいた。


俺は特定の女の子と付き合ったりはしていなかった。周りにいた同年代の子にそれ程興味も湧いていなかった。


ナミに「男はどう?」なんて聞かれても

「正直、どうとも思わないかもなー」

なんて答えていたら

「なら、試してみようぜ!」

なんて言われて半無理矢理そう言う出会いの場に連れて行かれた。


無理矢理連れて来た癖にナミは俺を放ったらかしにして、そこで出会った男と早速イチャイチャしていた。

「なんて奴だ…」

って呆れてチビチビ飲んでいたら、男が俺に話しかけて来た。


「お兄さん、1人?」


なんか優しそうな見た目で、話し方も優しかった。

1人で不安だったから少し安心した。


「うん、あそこのアホに無理矢理つれて来られたのに放置されてる…」


「あはは、タクミね。あー言う奴だよねー。可愛いけど。」


ナミは此処らでは顔が知れてるんだなあって思った。


「お兄さんノンケでしょ?」


「うーん、自分でも良く分からないけど、多分ゲイでは無いかも…男が無理って訳でも無いかもだけど…」


「成る程ねー。付き合ってる子とか居ないの?」


「うーん、特定の1人ってのは居ないかな。遊んでる子は何人か居るけど…」


「へぇー!まあイケメンだし、モテそうだよねー!」


「はあ…有難うございます…」


「ならさ、最近マンネリとか無い?」


「うーん、言われて見れば少しは…」


「じゃあ、ちょっとした刺激にこれ試してみな?」


そう言って色の付いたラムネみたいなお菓子の入ったビニール袋を出してきた。


「うーん、ちょっとそれは怖いなあ…」


「大丈夫だよー。凄ーい軽い奴だから。クセになったりしないし、味もお菓子みたいで美味しいよ。相手も美味しいし気持ちよくなるし喜ぶよ?俺も使ってるけど全然平気。」


「へぇー」


「今日はお試しにタダであげるから。気に入ったらまたここにおいで。俺はショウって言うから。店の人に名前出したら呼んでくれるから駆けつけてあげる。」


「はい、有難うございます」





ちょっと怖かったけど、まあ試しに一回使ってみて、ヤバそうならすぐやめて病院なり警察なり行けば良いかなって思った。





○○○○○○○○○○




「今日はここまでね。頑張ったね、ヒロミ。」


「うん!先生にいっぱい褒めて欲しいもん!」


俺は家庭教師のバイトをしていた。

この子はもうすぐ中学生になる女の子だ。

頭を撫でてあげると喜ぶ。

見た目は大人びて来ていたがまだまだ子供で可愛い。


「ならご褒美にヒロミと遊んであげるね…」


「わーい、やったあ」




そう言ってヒロミの耳を軽く噛んだ。

くすぐったそうにヒロミは身を捩らせた。


「今日はさ、美味しいお菓子あるからあげるね。俺も一緒に食べるよ。」


先日貰ったお菓子を試して見る事にした。


段々ヒロミは顔が火照って来ていた。

俺も普段より早く勃っていた。


「まだチューもしてないのに、もうこんなグチョグチョなってるよ?俺に弄られるの想像してこんななっちゃった?」









俺もヒロミもいつもより敏感になっていて火照っていた。


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