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純Love粋 ~嘘が聞こえる僕と天然で無邪気な君の狭間で~  作者: 沼津平成
第1章 記憶――はじめての春 
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第2話 馬車に揺られて

 外道だなんだと散々せせら笑われ切った。手切れ金の3ポコロドが宝。握りしめながらも今後の生活について悩んだ。

 思い出したのは城場葉音(しろばはおと)のことだった。前世の同期で、大好きな男だったがある日突然,深い闇に吸い込まれたのだった。

 で、俺が転生した目的は城場を救出するため。女神様との約束は、・救出成功したら、俺と城場は前世に戻ること。以上だった。


「よっしゃあ! おーと救出しに行くぞ!」


 俺は空を見上げながらこぶしを突き上げた。はたから見るとただの変人だった。

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