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たかが世界の終わり  作者: 森大洋
ご都合番外編
22/95

2 スゥハのインライ

コミックスのカバー裏にたまにある漫画的なもののテンションです


本編とは些か世界設定が異なります

スゥハ「みんな、今晩は。初めてだから手間取っちゃった。これ、ちゃんと繋がってるかな?」

光の男:間に合った、ばっちりですよ!

シャイネマスカット:程良い加減っす

ぴー太郎:待ってました!!

スゥハ「沢山ありがとう。ええと、たまにはこういう生中継?生中継って言わないか、ライブか、ライブとかをやったほうが皆喜ぶよ、とルク、友人からアドバイス貰ってね。楽しんで貰えると嬉しいです」

光の男:その友人最高。間違いなくイケメン。選んだら幸せ確定

夜しか勝たん★弟ガチ勢:違うな。気をつけた方がいい。敵は近くに潜んでいるよ

ぴー太郎:いやそれブーメランでは

スゥハ「コメントってこんなに早く流れるんだ。でも私は動体視力に自信があるから、全部見逃さないようにするからね。ええとね、今日はまずお悩み相談をしてみようと思っています」

蛇男:ふむ、我こそは

ぴー太郎:はい!

光の男:はいはいはーーい!!!

沈黙の表情筋:打ち明けてもいいでしょうか

シャイネマスカット:特にないっす

夜しか勝たん★弟ガチ勢:強いて言うなら、己の美しさかな

スゥハ「じゃあ、沈黙の表情筋さん。もし平気なら、聞かせて貰えますか?ゆっくりでいいよ」

蛇男:焦らされるというのもなかなか

光の男:おい、やべーのがいるぞ

夜しか勝たん★弟ガチ勢:自分のこと?

シャイネマスカット:誰のこと?

ぴー太郎:もう皆じゃない?

沈黙の表情筋:職場の上司が、私よりかなり若いのですが、とても助けられていて。私は表情があまり変わらないので、何を考えているのか分からないとよく言われます。ですが、その上司は上手にフォローをして下さいます。なにか御礼をしたいのですが、どのようなことが喜ばれるのでしょうか?

スゥハ「素敵な関係ですね。そうだなあ…。お話を聞いていて、きっとその上司は沈黙の表情筋さんのことをとても信頼しているんじゃないかな、って思いました。だから、多分大げさな御礼は必要ないんじゃないかな。デスクが近いなら、仕事が一段落したタイミングでおやつを差し入れて、一緒にちょっとひと休みするとか。沈黙の表情筋さんからそういう時間を提供されたら、私だったら元気になっちゃうかも。答えになってるかな?」

光の男:正しく答えだ

シャイネマスカット:いいなー

沈黙の表情筋:ありがとうございます。とても参考になりました。早速実践しようと思います

スゥハ「こちらこそ!お仕事頑張ってね。ではもう一つくらい相談を聞いてみようかな…?」

蛇男:我こそは

光の男:はいはいはいー!!

ぴー太郎:聞いてほしいー

緑の労働者:助けてください

スゥハ「わ、じゃあ緑の労働者さん!大丈夫?どうしたの?」

緑の労働者:自分の身近な人と、能力に差があって辛いです。言っていることは確かに正論なんだけど、その正論が実行出来ない人間だっている、ということを理解してもらえません。自分の至らなさを詰められるようで、辛いです

ぴー太郎:あれおかしいな、目から雨が…

スケッチ:性格の違いだね

シャイネマスカット:ふーん?

スゥハ「大変だったね。緑の労働者さんは頑張ってる!…そうだなあ、その人が意地悪でそうしてるなら話は別だけど、本当に理解していない可能性もあるからね。んー、人はそれぞれ、吸収出来る文脈と出来ない文脈があると思うんだ。例えば、林檎を説明しようとした時、緑の労働者さんは甘く煮たら美味しいもの、と表現する。でもその人にとって林檎の説明は赤くてかたい、が相応しいかもしれない。そういったズレがあると、どうしても噛み合わない。だからそんな時は、思い切って周りの人を頼るのも手だと思います。違う表現で伝えることが出来たら、そのズレが解消されてばっちり噛み合うかもしれない」

緑の労働者:周りのひと…。心当たりがあります、ありがとうございます!

ぴー太郎:何故か背中がゾワゾワします

スゥハ「こちらこそ。あまり思い詰めず、気楽にね!…さて、次はええと、なにか皆からリクエストがあれば頑張ります」

光の男:はいはいはい!!!

シャイネマスカット:リクエストー!!

蛇男:warekosoha

夜しか勝たん★弟ガチ勢:なんでもいいのかい?

ぴー太郎:えっ、いっぱいある

スゥハ「ふふ。蛇男さん、変換出来てないね。じゃあ折角だから蛇男さん、なにかありますか?」

蛇男:sasugaomegatakaina

光の男:いや、直せよ

蛇男:先ずはカメラに寄ってもらおうか

ぴー太郎:スルースキルぱねえ

夜しか勝たん★弟ガチ勢:スケルトンスネークだね

光の男:は?

スゥハ「よいしょ。こう?」

蛇男:そう、その次は両手首を前で合わせるがいい。そして前屈みになり、首を後ろにやや反らせる。ふふ、そうだ…口は半開きだ

光の男:こいつ、*%14す!

ぴー太郎:駄目です駄目です!!

沈黙の表情筋:通報します

スゥハ「これなに?流行ってるの?(ドンと隣から音がする)あ、皆ごめんね。友人が隣の部屋で仕事してるんだけど、転んだのかな?」

蛇男:何故だ、バッジが買えん

スゥハ「欲しいバッジがあるの?」

光の男:はん、ざまあ。設定してねーんだよ!!

蛇男:愚かな。…そうか、バッジではなくその身を買えと言うことか。欲深き獣め

沈黙の表情筋:110しました

チャコちゃん:スクショしました

夜しか勝たん★弟ガチ勢:剣の錆にしてやる

スゥハ「??設定?あ、グッズ販売ってことかな。ごめんね、私詳しくなくて。今日も友人にセットしてもらったんだけど、何だか急ぎの仕事みたいで今は隣の部屋だから、また今度聞いておくね」

光の男:スパチャなんか許さない。永遠の同担拒否です

ぴー太郎:強火ぃ…

スゥハ「んー、私勉強不足だね。ごめんね、単語が分からなくて…。スパチャってなに?」

シャイネマスカット:スパークリングお茶

夜しか勝たん★弟ガチ勢:おい

スゥハ「お茶のことなのか。強火で淹れるといいのかな?皆物知りだね、ありがとう」

光の男:なんかこれはこれでありな気がする

沈黙の表情筋:平和な世界は素敵です

蛇男:おい、家の前にパトカーが止まったんだが

ぴー太郎:ざまあ

チャコちゃん:証拠は提出済です

夜しか勝たん★弟ガチ勢:眠れ、永遠とわ

スゥハ「えっ、近所で事件かな?大変だ、気をつけて!今日はじゃあこれで終わりにしようか。皆ありがとうね、次はもっと勉強して、また挑戦しようと思います。おやすみなさい、よい夢を」

光の男:あいつに朝は訪れない

チャコちゃん:逃しません

夜しか勝たん★弟ガチ勢:剣の錆にしてやった

ぴー太郎:え、事後?

緑の労働者:職場に不安しかない


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