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たかが世界の終わり  作者: 森大洋
ご都合番外編
21/96

1 ルクスとゼンのトーク

コミックスのカバー裏にたまにある漫画的なもののテンションです

本編とは些か世界設定が異なります

ゼン:ね、ね、ルクスさん

ルクス:なによ

ゼン:唐突に自慢してもいいですか

ルクス:あまり良くはないけど、許す

ゼン:(画像送信)

ルクス:おま、これ、

ゼン:やばショットでしょ。さっき所長と歩いてたら、この猫がすり寄ってきて。所長ったら態々屈んで撫でてたんすよ。あー美しいと可愛いのフュージョンだなって思ってたら、この猫が急にちゅって…

ルクス:…。

ゼン:…。(画像削除)

ルクス:あ!!!何だよ、まだダウンロードしてない!!!!

ゼン:俺は自慢したかっただけで、お裾分けしようなんぞ思っていない

ルクス:くそ!!!!!!

ゼン:必死過ぎて若干ひく

ルクス:俺も必殺のカードがある

ゼン:うかがいましょう

ルクス:(画像送信)

ゼン:かっわ……

ルクス:スゥハ様は歴としたスイーツ男子だ。好きな物を食べる時、心持ち咀嚼が多くなり、おちょぼ口になる。そして飲み込む時は少しだけ上を向くんだ。食べ終わるまで、殆ど喋らない。分かるか?カトラリーの音だけが響く至福の時間が

ゼン:ほっぺちょっと赤いー。やだ、かわいいー

ルクス:極めつけは、このアップルパイを作ったのは俺だということだ。俺の手練手管によってこの表情は生み出されている

ゼン:前から思ってたけど、ルクスさんってちょっとキモいね

ルクス:残念ながら、屁でもない

ゼン:あー、なるほど。全てが繋がった

ルクス:なにが?

ゼン:この間、所長がすっごいその場で足踏みしてて、何してるんです?って聞いたら、「最近食べ過ぎてる気がして…こまめに運動」って…

ルクス:どうしよう、胸が苦しい

ゼン:ルクスさん、結構頻繁にお菓子作ってるでしょ

ルクス:作ってた、な…。昨日、スゥハ様からおやつの時間を暫く廃止するって言われて…

ゼン:や、だからあんた食べさせ過ぎてんですって

ルクス:なんだよ、何が問題なんだよ。この世界でスゥハ様の占める体積が増えるなら、全人類にとってこの上ない幸福である

ゼン:喧嘩したでしょ

ルクス:………。

ゼン:…。

ルクス:急に「触るな」って言われた

ゼン:触ってたんかよ

ルクス:ふくふくしたほっぺが可愛くて、つんつんしてただけ

ゼン:それじゃんか

ルクス:何がだよ

ゼン:太ることを気にしてるのに、あんたがデリカシーなくほっぺ触るから、所長は拗ねちゃったの!

ルクス:ええー………。憂いぃ…

ゼン:ちゃんとつんつんしてごめんなさいって言えば、許してもらえますよ

ルクス:分かった。つんつんしてごめんなさいと、あと脂肪燃焼効果のあるお茶淹れてく

ゼン:ついでに一緒に運動でもすれば?

ルクス:えっ……公認?

ゼン:ちっげぇよ!!!!頭沸いてんのかあんたは!普通に運動だよ!!!

ルクス:知ってるよ、ガキンチョ

ゼン:うざー。所長今は書庫

ルクス:さんきゅ


ゼン「はー…。世話の焼ける大人たち」

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