チビだからって弱くないから!
「え?え?君が倒したの?!おチビちゃんが?!」
え?何?この失礼過ぎるお姉さんまじ何?!チビだからって弱いって思ってるのまじ腹立つんだけど!
「朝霞ハンター!一旦黙ってて!」
「ねぇ、来栖さん。この失礼過ぎる人何?人を指さしてきたりチビ呼ばわり。2年世間から離れていたけど常識でも変わったの?」と僕は超イライラしながら、朝霞と呼ばれた人を睨んだ。
「いや!そんなことないから!ごめんね!!」と来栖さんは僕から朝霞と呼ばれた人を離してくれた。
失礼過ぎる人と会話なんかしたくないし!!助けてあげたのにチビ呼ばわりとかないでしょ!まだ成長期が来てないだけだもん……。
「間宮さん、来栖さんあの人失礼だしうざいから僕に近づけないで下さいね。まじうざいの嫌い」と言っていると間宮さんと来栖さんがぽかーんとしていた。
「2人ともどうしたんですか?」
「いや、千尋君もまじうざいとか使うんだって蓮と僕かなりびっくりしてるんだ」
え?何?僕が若者?言葉使わないとか思ってたわけ?僕だってまだ15歳なんだからそういう言葉使うよ!
「千景の前ではああいう言葉を使わないようにはしてますよ。僕から悪影響を受けて欲しくないので」
「そ、そっか」
自然と耳にしたのを使うのはいいけど僕からのはダメ!僕は千景の良いお手本でいたい……それが父さんと母さんのお願いだから。
「僕が倒したモンスターは回収しても問題ないですよね?」と一応聞いて了承を貰ったので、僕が倒したモンスターを全て回収した。
「千景が待っているので僕は戻りますね。お2人はどうしますか?」
「俺も戻る。翔大、後頼む」
来栖さんは「りょーかい」と間宮さんに返事をして手を振って僕達を見送ってくれた。
「兄さん!間宮さん!おかえりなさい!」と千景が出迎えてくれた。眠かったろうに、起きて待っててくれるとは思わなかった。
「兄さんが行ったから大丈夫って思ってたけど、間宮さんも無事で良かった!兄さんも怪我も無くて良かった!」
「1人にしてごめんね。もう眠いだろうから寝な?」
千景は僕達が無傷(間宮さんは所々怪我してるけどかすり傷)と知ってホッとしたのか、ベットに入って寝た。
「今日は驚いた。ドラゴンでさえ一撃で倒せるとは思わなかった」
「僕にとったらあれは弱いと思ったんですけどね」
はっきり言って僕は強いと感じたモンスターは少ない。あのドラゴンも下級?の方だと思うんだよね。上級?ぽいやつは少し厄介ではあったけどね。
「でだ、お前達のこれからなんだが義務教育の歳だから学校には通ってもらうことになるんだが大丈夫か?」
「少し、心配ですが……世間を知るには学校に通うのが1番なので通います。千景も強い子なので大丈夫だと思います」
僕達の見た目は村の外では忌避の目で見られることも無いし、東京の学校でもきっと大丈夫かな。
「もし、良かったらなんだが俺と翔大が千尋と千景の後見人になろうと思うんだが……どうだろう?」
「いいんですか?」
「ああ。嫌だったら話しはしない」
僕は「是非宜しくお願いいたします」と返事をした。まさか、間宮さんと来栖さんが僕達の後見人になってくれるなんて……。
僕達って運が良いのか悪いのか分からないな。村の人達から迫害されてたのに、今はこんな素敵な大人に出会えるなんてさ。
「間宮さん、すみません。僕も眠いので今日は寝ます」
「ああ、そうしろ。おやすみ」
僕は眠っていたのだがトイレに行きたくなって起きた。喉も少し乾いていたので1階にある自販機で飲み物を買って、部屋に戻ろうとした時に疲弊してる来栖さんと出会った。
「あれ?千尋くん?まだ起きてたの?もう3時だよ」
「いえ、寝ていたのですが喉が乾いてしまって」
さすがに全ては喋らなくていいでしょ。喉が乾いたのは本当な訳だし。
「そっか。一緒に部屋戻ろっか」
来栖さんと一緒に部屋に戻ることになった。ちなみに間宮さんと来栖さんの部屋は僕達の右隣の部屋だ。
「今日はあいつが本当にごめんね。デリカシーがないやつで……」
「ああ、あのまじうざい人ですか。助けてあげたのにチビ呼ばわりとかありえない」
今思い出しても腹立つんだけど!僕は絶対背伸びるから!間宮さんや来栖さんみたいに伸びるはずだし!
「……千尋君のご両親は背丈高かった?」
「あ、はい。高かったです!」
母さんは170センチで父さんは190センチとめちゃくちゃ高かった。でもなんで両親の身長聞いてきたんだろ?
「絶対とは言えないけど、両親が背丈高かったのなら遺伝で高くなると思うよ」と来栖さんが教えてくれた。
良かった!!ずっとチビの可能性は低いみたいで!!
僕は安心して来栖さんと別れて部屋に入った。
まだ3時15分と夜中もあって千景はぐっすりと眠っていた。僕は目が覚めてしまったので、軽く魔道具を制作した。
千景に渡す予備の結界の指輪を2,3個作ってまた寝た。




