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環境を変えなきゃ




「千尋君、本当に今日出発するのかい?」

「え?しますよ!即断即決が大事な時もあるんですから」と言いながら、僕が作ったご飯を千景と間宮さんの前に置いた。



「実は、このままではいけないとは思っていたんです。でも、僕と千景の見た目が……」

「千尋君と千景君の見た目がどうしたんだい?とても綺麗な青色と綺麗な黒髪だけど?」

あれ??間宮さんって僕達の容姿が気になってないのかな?



「……この見た目醜くありませんか?」

「うーん、俺は美的センスがあまりないが醜いと思ったことないぞ。ただ1つ言えるのは千尋君は男の俺から見てもハーフですごいイケメンに見えるし、千景君も将来かっこよくなると思う。今が可愛らしいからね」と間宮さんは褒めてくれた。ちょいちょい思ってたんだけど、間宮さんの喋り方が変な感じするんだよね。



「あの、間宮さんもしかして僕達に対してすごく丁寧に喋ろうとしてますか?」

「……気づいたか?」と間宮さんははにかむように笑った。僕はたくさんの人を見てないから断言出来ないが、間宮さんはめちゃくちゃイケメンなのでは?!

多分髪の毛はミルクティー色に染めてて、顔も優しげなほり深めだし!



「なんかちょいちょい変だったので」

「そうか。バレてしまったのならこのままでもいいか?子どもには優しく接しろと言われてて頑張っていたのだが……素がこれなんでな」

「それでいいですよ!楽にでいいですよ!これから旅?仲間ですしね!」

ご飯も食べ終わったから着替えて東京に向かおう!東京は広いって聞いたけどどんな感じなんだろ?




「じゃ!僕着替えてきます!千景もだよ」

「うん!」

僕と千景は着替えて間宮さんが待ってるリビングに向かった。



「荷物は?持って行きたい物はないのか?」

「え?ああ、実はこの家魔道具なので小さくして持ち運びができるんですよ」と言うと間宮さんはカッと目「嘘だろ?!」ととてもびっくりしている。



「実は僕モンスター退治だけじゃなくて魔道具作りも趣味なので、たくさん作ってあるんですよ〜」と僕が身につけている指輪とイヤリングをを見せてあげた。



「この魔道具にはどんな効力があるんだ?」

「指輪は半径100メートルの探知と気配隠しと筋力アップです。イヤリングは千景が持ってるイヤリングと通信出来るようになってます。千景が持ってる指輪は結界と自己治療です」

色々間宮さんに見せてあげると「千尋、東京に行ったらそれ売って商売とかするといい」とアドバイス貰った。



「よし!じゃ!東京に向けて出発しましょ!」

僕達は東京に向けて家を出た。



「本当に小さくなるんだな」と間宮さんが小さくなった僕達の家をじーっと見ていた。

僕は小さくなった家を服のポケットに入れた。



「落としてはいけないから俺の持ってるアイテムボックスが付与されてるカバンに入れるか?」

「そのカバン、アイテムボックスが付いてるんですね〜。あ、でも大丈夫です!僕のこの胸ポケットもアイテムボックス付いてるので大丈夫です!」と言うと間宮さんがボソッと何か言っていた。声が小さすぎて何を言っているかは聞き取れなかった。




「僕初めて森に入ってる!!」

そういえば、千景は家から出たこと無かったっけ?父さんも母さんも千景が傷つかないようにって家から出ないようにしてたしね。僕が村の人達から陰口言われて傷ついてるのを見て悲しんでたから、千景はそうならないようにって守ってたな……。



「千景、ワクワクする気持ち分かるけどここは安全な森じゃないからね」

「あ、うん!!」としっかり返事はしていたがキョロキョロとしていて危ない。



「森に入ったこと無いってどういうことだ?」と間宮さんに聞かれたので、歩きながら僕達の過去を話した。

「通りでお前達の容姿のことを聞いたり千尋が俺を警戒してた訳か」

あれ?間宮さん僕が警戒してた事気づいてたんだ。かなり上手く隠してたつもりなんだけど……。



「気づいてたんですね」

「まあ、千景に近づかせないようにしてたからなんとなくな」

上手く千景に近づかせないようにしてたのバレてたのか。やっぱり人付き合いの経験の差なのかな。



黙々と1時間歩いて水分補給をしていると、間宮さんが何か考えているみたい。

「かなり歩いたがなぜモンスターに出会わないんだ?」

「そりゃ、僕のスキル結界を発動させてるからだよ」

千景を危ない目に合わせないようにしっかり守らなくちゃいけないから、結界は使っとかないとね!こう見えて僕ブラコンだから!僕の弟世界一可愛いんだもん!



「結界のスキルを使っている?……だが、結界が見えないんだが」

僕のスキル結界は魔力を沢山使えば使うほど広くできるのだ。今は半径50mで結界を張っている。

間宮さんに説明すると疲れたような顔をしてここで昼休憩にしようということになった。



ポケットから持ち運び用のガスコンロや折り畳みのテーブルやイス、料理に使う物系を取り出して料理を作り始めた。

「兄さん!今日のお昼は?」

「今日はカレーだよ」と言いながら、僕制作の全自動野菜洗いのボウルに人参やじゃがいもを突っ込んだ。



「手伝おう」と間宮さんが言ってくれたので僕は有難く「玉ねぎを剥いてください」と渡した。すると、間宮さんは玉ねぎを全て剥いてしまったのだ。

「……えっと、じゃがいもを四つ切りにして貰えますか?」と渡したら、じゃがいもを押さえず切ろうとして地面にじゃがいもが転がった。



「お兄ちゃんって本当に大人??兄さんの方が料理できんじゃん!!」

「こら!千景!!ダメだろ!間宮さん!すみません!!」と千景の頭を押さえて下げさして、間宮さんを見ると顔を真っ赤にさせていた。



「す、すまない。料理をしたことがなくてな」とモジモジしている間宮さんを見て僕は可愛いなと思ってしまった。

雑談しながら料理をしているとカレーは完成した。



外で食べるカレーって美味しいな。





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