停学中に先生が家庭訪問に来ました
停学3日目ともなるとやることがない。
健太はなんでか僕の家で夜ご飯を昨日一昨日も食べて今日も食べて行くらしい。僕が停学になって落ち込んでいるとでも思っているのかな?別に落ち込んではいない、何もすることがなくボーとはしているけど。
松野先生も昨日一昨日も連絡をくれて、僕の停学処分が不当だと思っていてくれてどうにかしようと動いてくれているみたい。そして、なんと星持ちの2人が松野先生の手伝いをしているらしい。泥から守ったのと、あんな星持ちと一緒にされたくないということから動いているのかな?
リビングで何をしようか考えていると、インターホンが鳴ったので出てみると松野先生だった。今日も普通に学校あるはずなのに何でここにいるんだろう?
「松野先生、今出ますね」
フィノには2階にいるように言ってから玄関のドアを開けた。フィノを見られてどんな関係か聞かれても説明がめんどくさい。フィノは絶対下僕と言うはずだから松野先生に合わせるのはまずい。間宮さんや来栖さんにも下僕と言ったからなあ。
「よっ!!相川!!元気か?」
「普通です。中どうぞ」
松野先生は家の中に入ると周りをキョロキョロして驚いている。まあ、こんなに大きいと驚くよね。
「家でっかいな!」
「はあ、まあ。で?何の用ですか?」
「相川の家の事情は後見人の人達から聞いていたから今日は様子を見に来たんだ」
この先生演技での善人なのか、普通に善人なのかどっちなんだろう?演技だったらこの先生は注意しとかないとかも。
「どこまで聞いたんですか?」
「村にいた所から聞いた。ちなみに、後見人の2人の正体も知ってる。間宮ハンターに助けられ東京に来たって聞いた。全てを知っているのは、俺と理事長だけだ」
僕が進化者だというのは知らないのかな?助けられたっていうことになっているのは知らなかったから、前もって教えて欲しかった。
「速水から聞いたんだが、あの日泥を防いだのは魔道具だというのを聞いたんだが本当か?」
「はい。間宮さんから念のためにと渡されたんです。こんなに早くに使うとは思いませんでしたけど」
健太上手く誤魔化してくれていたのか……進化者だとバレたと思ったのに。やっぱ持つべきものは友達だなー。
「なあ、攻撃系の魔道具も持っているか?」
「ご想像に任せます」
「頼む、何かするときは俺に言ってからにしてくれ」
「……まあ、はい」と言ってキッチンに行きお茶を取りに行き、自分の分と松野先生の分を持ってリビングに戻った。
「林先生に関しては俺が何とかするから気にするな」
「松野先生がなんとか出来るんですか?」
「どうにかするさ。お前が何かすると大事になる気がしてな」
林先生も纏めて静かにさせるつもりだったのに。まあ、松野先生がなんとかしてくれるならあの2人に集中すればいいか。
「そういや、ここに住んでるのはお前と弟だけなのか?」
「……そうですよ」
「じゃあ、飯とかどうしてんだ?」
「ご飯は僕が作っています」と言うと、松野先生はなんでか驚いていた。この先生さっきから驚きすぎじゃない?なんでこんなに驚いてんのか分からないや。
「イケメンで金持ちでハーフで料理ができるって女子から超モテんじゃん!よかったな!」
「モテたいとか無いです」
「相川さあ、もうちょいはっちゃけた方がいいと思うぞ」
僕は松野先生の発言を無視してお茶を飲んだ。僕は誰彼構わずモテたいということはない。好きになった人にはモテたいけどね。
「そういえば、松野先生今日休み何ですか?」
松野先生は腕時計を見て「やべ!学校戻らないと」と言って、僕に軽く挨拶をして学校に向かった。少しだけ時間が空いていたから来てくれたのかな?新任だから学ぶことが多いだろうにまめな人だな。
「ご主人様の周りの人間は優しい人が多いですね」
僕フィノに1階に降りてきていいとは言ってないのに勝手に降りてきやがった。というか、フィノって優しさってわかるんだ。こいつはそういう感情って、わからないかと思っていたのに意外過ぎるな。
「ご主人様、暫く私の城に戻ってもよろしいですか?」
「いいけど、どうしたの?」
「実は私の配下から魔族達がこちらに奇襲を仕掛けようと、魔族達を集めているみたいなのでそいつら頭を潰して来ます」
フィノみたいな魔族が地球に来たら、沢山の人が殺されるから凄くまずい。ハンターで魔族達に勝てる人はごくわずかだろうな。
「そう。じゃあ、よろしく。通信の魔道具渡しておくからなんかあったら連絡して」
「かしこまりました。行ってまいります」
フィノって魔族達の中でどれくらい強いんだろうか?間宮さんより強いのは分かるけど、魔族の中では分からないな。
色々考えていると千景が帰ってきた。
「兄さん!ただいま!あれ?フィノは?兄さんの側にいないなんて珍しいね」
「ちょっと色々あって故郷に帰ってるんだよ」
「ふーん……じゃあ、今日は兄さんと2人だけなんだね!!」
最近甘えて来なくなって成長しているのかなと寂しく思っていたけど、まだまだ僕の弟は甘えただ可愛いな。
今日は千景を沢山可愛がってあげることにした。
魔道具制作やダンジョンに行っていたりで、千景に割いてあげられる時間が少なかったしね。
夜ごはんも可愛い弟の為に、千景の好きな料理を作ってあげよう。




