明日から高校生
11月16日も更新します!
フィノの妹が家に来てから数ヶ月が経ち、今は春休みの終盤だ。そして!!なんと僕にやっと成長期到来!!少しづつ背は伸びていたけど、春休みに入りグンと背が伸びたのだ!!春休みに入り10cmも伸びて今の身長は165cmになった。だから僕が伸びた合計は20cmだから、かなり伸びたせいでいつも成長痛で辛い……。165cmも高いって訳では無いけど、チビって訳では無いと思う。
「チビロがチビロじゃなくなってる!!」
「僕は何度もチビロって言うなって言ったよな?」
この馬鹿は何度も何度も言ってるのに言うことを聞かない。
「チビロ何cm?」
「165!!!」
「おー、俺と10cm差だな!!でも、あの小さかったチビロがこんなに大きくなるなんてなー」
この馬鹿は何目線で僕を見てるんだよ……僕が幼い子どもだとでも思っているのか?
「千尋君……カッコイイ……千尋君!!高校で彼女作らないでね!!彼女はくるみだからね!」
「くるみ、まだお前そんな事言ってるのか?言っておくけどな、こいつは中学でも普通にモテてたぞ?まあ、カワイイ系を好きなやつにだけだけどな。まあ、今はイケメンに成長してるから高校ではすごいことになると思うな」
「え!!お兄ちゃん!!!千尋君に彼女出来ないよう阻止して!!千尋君はくるみのなの!!」
速水兄妹は相変わらず騒がしいなー……春休みは魔道具作りに没頭するつもりだったのに。この兄妹が朝から家に突撃してきて漫才を繰り広げているせいで、僕はリビングに居なきゃいけない。千景はこの兄妹が来る前に図書館に向かったからこの場にいない。つまりだ、くるみちゃんを相手する人がいないからこうなってるわけだ。早く千景帰ってこないかな……。
「あ!そういや聞いたんだけど、入学式で新入生代表するってまじ?」
「まじ。断ろうとしたら先生達に泣き付かれたから渋々引き受けた」
僕と健太が通っている学校は中高一貫校の為、健太とは高校も一緒となる。高校では外部生も入学してくるから高校は中学よりもでかい。
「あ!!千尋君に渡そうと思ってたお土産お家に忘れてきちゃった……お兄ちゃん!取ってきて!」
「は?やだよ。お前が1人で取りに行けよ」
「えー!!取ってきてよー!!!!くるみは千尋君のそば離れたくないの!」
健太とくるみちゃんは言い合いをした後、結局くるみちゃんが1人でお家から取りに行くことに決まった。
良かった……これで静かになる。
「あ、そうそう。健太お前にさ言おうとしてたことあったんだ」
「言おうとしてたこと?」
「僕さー、キングでNo.0なんだよね」と言ってキッチンに飲み物を取りに行った。
リビングでは「は?!キング?!No.0?!?!」と聞こえた。
「どういうことだよ!!そりゃ、お前が強いハンターなのは分かってたけど」
「あ、それ知ってたんだ〜」
進化者なのはバレているとは思っていたけど、まさか強いハンターっていうのも気づかれているとは思わなかったな。
「お前の周り強いハンターだらけだし流石に気づく!じゃなくて!今話題の魔道具王がお前って知らなかったんだけど!」
「ん?魔道具王って何?」
僕はキングとしか名乗ってないのに何で魔道具王になってるの?え?意味不明なんだけど。
「キングが魔道具を色んな所やオークションに大量に売ったり出品するから魔道具王って呼ばれるようになったんだよ。でも、まさか魔道具王がNo.0とは……しかもそれがチビロ……はは」
高校でもバレないよう頑張るけど、まあバレてもいいかな。中学ではまだまだ子どもってことでめんどくさい事になったかもだけど、高校生なら大人でも子どもでもない中途半端だけど舐めてかかる奴は少ないだろう。
「何で今俺に教えたんだ?」
「僕さー、楽したいんだよ。でも、それには周りのハンターが強くないと楽が出来ない。んで!僕考えたんだよハンターを強くさせつつ、ハンターを増やす方法を!」
「え?俺の話聞いてる?」
僕は健太の話を無視して、安全なチュートリアルダンジョンの話をした。
「チュートリアルダンジョン作るの手伝って欲しくて話した訳!」
「なるほどな。俺進化者じゃないけどいいのか?」
「全然問題無い。僕が作った魔道具さえあれば健太も安全だから!で、手伝ってくれんの?」
健太はにっこりと笑い「面白そうだから手伝うぜ!」と了承してくれた。
「あ、ちなみにフィノ人間じゃないから」と脈絡もなくぶっ込んでみた。どんな反応するだろ??
「……は?あの執事が?冗談だよな?……え?……まじ?!?!?!」
僕は健太の反応が面白くてケラケラと笑ってしまった。話題の主は2階を掃除中の為リビングにはいない。
「まじまじ。ヴァンパイアだってさ〜」
「人間にしか見えねぇ」
フィノが人間にしか見えないのは当たり前だ。だって、僕が作った人間に擬態するブレスレットを渡してるから人間に見えるのだ!
「チビロってすごいやつだったんじゃなくて、超凄いやつだったんだなー。というか、俺No.0に喧嘩売ってたとか馬鹿すぎる」
「あ、馬鹿なのやっと理解したんだ〜」
何か遠い目をしてる健太を馬鹿にしたが僕は少し安心した。僕の正体を知って避けてしまうかもしれないと思ったからだ。
「俺がチビロのこと避けるとでも思った?」
「思ってない!」
「命の恩人にそんな不義理するわけねーだろ!それに、ダンジョン作るとか面白そうだしな!」
こいつの馬鹿さ加減に何度救われたことか……ここに来て良かった。
ボソッと「健太、ありがとう」と言ったが、馬鹿は僕が言った言葉は聞こえていなかったみたいだ。
明日の入学式を終えて、学校生活が落ち着いたらこいつとダンジョン制作に取り掛かろ。




