フィノの妹が登場
警察署に行ってから数日たったけど、特にこれといった問題は起こらなかった。まあ、学校行って魔道具作る以外何もしてなかったしね。馬鹿に映画観に行こうとか誘われたけど、今観たい映画は無かったので断った。
「ご主人様、あの、ですね。先に謝って置きます。申し訳ございません!」
「ん?何が??」
フィノに何で謝ってくるのか聞こうと思ったが、インターフォンが鳴ったので出てみたが誰もいなかった。
千景かな?あれ?でも、千景は今日5時間目までだから帰ってくるには早くない?僕だって、4時間目が終わってすぐ帰ってきたばかりなんだけど。
玄関まで行って扉を開けてみると美女が立っていた。馬鹿がいたらボンキュッボンだ!って言いそうなほどの体型をしている。赤い髪に紫色の瞳で真っ赤な口紅が似合っているなー。
「お兄様の言っていた通り、とっても素敵な方ですわ!私のご主人様にピッタリですわ!!」
「フィノ?」
「……申し訳ございません。こいつは私の愚妹でございます。来るなと何度も伝えたのですが……来てしまったようです」
フィノの妹、猪突猛進って感じがする……千景が帰ってくるまでに帰ってくれればいいけど。
「あら?お兄様なんか変わりましたわね!一人称も俺から私になっていますし、口調も丁寧になっていて驚きですわ!お兄様の部下が今のお兄様を見たら驚きそうですわね」
フィノの妹よく喋るなー……苦手なタイプかもしれない。うるさい人って苦手なんだよな。
「フィノ、話が進まない。どうにかして」
「はい。愚妹黙れ。そして、そのまま帰れ」
「え?嫌ですわ!私ご主人様の下僕になりに来ましたもの。帰るわけないのわかっていますでしょう?」
急にバチっと何かが弾けた感じがした。今僕がしてるのは新作の魅了を防ぐ指輪だけだ。それが発動されたってことは僕は魅了を掛けられたってこと。まあ、魅了を防ぐ指輪をしているから魅了には掛からなかったけどね。
「あら?私の魅了を防ぐ人間がいるなんて驚きですわ。本当に人間ですの?」
「僕はれっきとした人間だ。近所迷惑になるから家に入れ」
モンスターって頭がイカれているな。急になんもなく魅了を掛けるなんてどんな神経してるんだよ。
「で?僕の下僕になりたいって言っときながら魅了を掛けようとするなんてどういうことだ?」
「どういうことも何も魅了に掛かったら、私の玩具にしようとしていただけですわ。お兄様の言う通りただの人間では無かったのですね。やっぱり私のご主人様にピッタリですわ!」
「……フィノ!!お前の妹どんな教育受けてきた!お前も可笑しかったけど、お前の妹もっと可笑しすぎる!!」
フィノみたいな人間、モンスターか…そんな奴は1人で充分だ!!僕の頭が可笑しくなりそうだ。
「おい、ご主人様に迷惑を掛けるな。城に戻れ」
「嫌ですわ!あ、そうそうアンディが戻ってきてくれないと困るって伝言を頼まれましたわ!なので、私はここに残りお兄様の代わりにご主人様のお世話致しますわ!炊事洗濯も頑張りますわ!あ、下のお世話は私得意ですわ!!」
「……炊事洗濯は自分でできる。それにフィノがいるから大丈夫だ。それに下の世話はいらん!!!お前は帰れ!!」
何としてもフィノの妹には帰ってもらわないと静かに暮らせない。こんな暴走馬を上手く使いこなせる自信はない!
「私ニンフィアと申しますの!お前ではございませんわ!」
え?こいつ全然人の話聞かないじゃん……名前なんか聞いてないのに勝手に名乗り始めたし。
「僕は!お前の名前なんか聞いてない!!!家に帰れ!!」
こいつどうしたら帰ってくれるのさー……。
「ご主人様……愚妹は話を聞かないやつなのです。どこかで暴走しないよう血の契約をされた方がよろしいと思います。不服かと思いますが、最前なのはそれしか無いかと」
「……はあ、分かったよ」と言って指を少し切り、血をフィノの妹にあげた。
「……ご主人様の血……とっても、極上ですわ〜」
フィノもそうだったけど、こいつも僕の血を舐めて惚けるの止めてくれないかな。すっげー!気持ち悪い!!
「あそ。僕の下僕になれて満足したよね?てことで、家に帰れ!」
「え?嫌ですわ!帰りませんわ!!あ!私の胸触っていいですよ?」
こいつ本当に人の話聞かないな……僕は胸なんか見てないのに何で胸触っていいとなるんだよ。普通の中学三年生なら興味持っていたのかもしれないけど、僕はそういう性のやつは苦手だ。
「私強いので役に立ちますわ!」
「私より弱い奴が何を言う。ご主人様、本当に言うことを聞かせたい時は、先に命令と言い続いて従わせたい事を言いますとその命令は断れません。それが血の契約なのです」
先に命令と言わなかったせいで、僕の命令は聞かなかったのか。フィノも帰らせたいけど、千景が1人の時は護衛して貰いたいから残すか。
「命令ニンフィア家に帰れ」
フィノの妹はグチグチ言いながら帰って行った。
「私も帰れと言われるかと思いました」
「言おうかと思ったけど、フィノは何だかんだ命令に従っていたからいいかなって思って。あと、僕が千景のそばにいれない時に千景を守って欲しくてさ」
僕がずっと千景のそばにいれられたらいいんだけど、僕だって学校や任務でそばにいてあげられない時はある。そんな時に強くて絶対に僕を裏切らない味方が千景を守ってくれるのはありがたい。
「さてと、僕は千景が帰ってくるまで魔道具作りをする。フィノはリビングの掃除と夜ご飯の準備よろしく」
安全なダンジョンを作る為に沢山魔道具作らなきゃ!早くダンジョン制作したいなー。




