仕事人はかっこいい
千景と初めての回転寿司!!!
わー!!!本当にお寿司が回ってる!僕回転寿司ってお寿司がクルクル回ってるのかと思ってた!けど、レールの上にお寿司が置かれてて回ってるのか〜!この回転寿司を考えた人の発想面白いなあ。
「千景沢山食べようね!お金は気にしなくていいから」
「え?本当に??お家も買ったり、僕の学費も兄さんが払ってくれてるのに……お金、大丈夫なの?」
あれ?もしかして僕千景にお金無いって思われてる??国からかなりの額のお金貰ってるから、僕お金持ちなんだけどなあ。
「ちゃんと貯金もしてるし、出てくお金よりも入ってくるお金の方が大きいから大丈夫だよ。それにもう少ししたら、僕お手製の魔道具も売り出すからお金の心配はしなくていいよ」
「そっか、ありがとう!」
小学生でお金の心配をする子って中々いないよね?やっぱり僕の弟は天才?
千景とレールに流れてくるお寿司を取って食べていたら、通路を挟んだ隣に女性と男性が座った。見た感じカップルではなさそう。何か女性は見たことがある気がするんだけど……でも、何処でだろう??
「兄さんって、見た目より沢山食べるよね」
「そう??食べても食べてもお腹いっぱいにならないからなー」
僕の前にはお皿が45皿置いてある。海老、アナゴ、マグロ、しめ鯖と色々食べてるから飽きは来ないから永遠と食べれる。
「兄さん、僕トイレ行ってくるね」
「気をつけて行っといで」
うーん……隣の席の人何か僕の事、ちょいちょい見てる気がするんだよね。子どもだけだから心配っていう感じの視線では無いのが気になる。
あれ?そういえば、男性が見当たらない……トイレかな?
それにしても千景戻ってくるの遅いな……もう、15分も経ってるけど。心配だしトイレに見に行くか。
「兄さん、ごめん!お待たせ」
「遅かった、え?!」
千景と一緒に戻ってきたのは、おちゃらけハンターの鮫島さんだった。え?何で鮫島ハンターと千景が一緒にいるの?どういう状況?
「えっと?千景?その方は?」
キングでは鮫島ハンターと合ってはいるが、普通の相川千尋としては会ったことないから知らないフリをしなきゃならない。千景も僕が知らないフリをするのは分かってくれるはず!
「あ、この人はね鮫島ハンターって言うんだ。亀裂に巻き込まれた時、一応?助けてくれた人!あと、さっきトイレ前で困ってたら助けてくれて席まで送るって着いてきてくれたんだ」
「あ、そうなんだ。弟がお世話になった様でありがとうございます。僕は千景の兄の相川千尋といいます」
本当は本名教えたくは無いけど、礼儀として名乗らない訳には行かないからなー。
「いえいえ〜。俺、鮫島要ね!弟君がトイレ前で変な男に絡まれてたからヒーローしたって訳!」
相変わらずこの人おちゃらけてて苦手なタイプだな……でも、千景を助けてくれたから無下にも出来ない。
「ありがとうございます」
「んで?そこのおねーさん?何でちぃちゃんの写真撮ってる訳?」
ちぃちゃん??え?もしかしてだけど、ちぃちゃんって僕の事言ってる?千尋だからちぃちゃん?それともチビだから?
「え?な、何のこと?その子の写真なんて撮っていないわよ」
「え〜?撮ってたよね?腕で隠して撮ってたみたいだけど、あっちの方からは撮ってるのもろ見えだったよ?」
鮫島ハンターは千景と一緒に来た方向を指さして場所を示した。何か鮫島ハンターの雰囲気が変わった感じがする。
「と、撮ってなんかいないわよ!私はただ、この子見た目が可愛らしいから見ていただけよ!」
「確かにちぃちゃんは可愛らしいけど、撮っていたよな?あとさ、弟君に絡んでた男もおねーさんの仲間だよな?……やっぱそうだおねーさん亀裂に巻き込まれた被害者だよね?」
鮫島ハンターすごい淡々と攻めてておちゃらけ感がなくて、頼れる大人って感じがする。
「違う!わ、私、巻き込まれてなんか」
「あ、別にさ言い訳は要らないから。まっ、とりあえずさ盗撮は犯罪だから警察に連絡するわ〜」と、鮫島ハンターはスマホで恐らく警察に連絡をするみたい。
「え!?ま、まって!!」
鮫島ハンターはスマホを耳に当てて「あ、もしもし?俺俺〜……俺俺詐欺じゃねーから!……違くて!俺何も悪いことしてねーよ!……回転寿司で寿司食ってたら美少年が盗撮されてたって訳!ってなわけでいつも俺が食ってる回転寿司までよろっ!」と電話を切った。
鮫島ハンターが連絡したの本当に警察何だろうか?警察にあんなおちゃらけた感じで電話してもいいものなの?
「わ、私もうお腹いっぱいだから帰る!」
「あ、駄目駄目。俺の友人の警察来るまでここから動かないでね。俺、ハンターなの分かるよね?」
僕ってトラブルメーカーなのかもしれない……毎回毎回何かトラブルに巻き込まれるんだもん。
15分後スーツをビシッと着たフチなし四角眼鏡をしたいかにも仕事出来ます!って感じのお兄さんが来た。
「おい!あんぽんたん!また問題起こしたのか!」
「違うって〜!俺は何もしてないから!電話で言ったじゃん!このおねーさんが盗撮してたから優に連絡したの!俺無実〜」
「……はあ……初めまして、私は刑事の合田優といいます」と言って刑事さんは警察手帳を見してくれた。
「それで?このあんぽんたんはこう言っていますが、お姉さん盗撮されたのですか?」
「してないわ!」
「このあんぽんたんの証言と監視カメラを見れば分かりますが、本当に盗撮はされていないのですね?」
この刑事さんすっごくかっこいい!!イケメンっていう訳では無いけど、仕事できる人ってかっこよく見えるよね。七三分けの眼鏡っていうだけで仕事出来そうなのが分かるし!
「……し、してないわ」
「否認しても証拠が揃えば無駄ですよ?」
もう1人のお巡りさんが合田さんに何か耳打ちをして距離を取った。
「監視カメラから貴女が盗撮をしているのが見つかりました。署で詳しくお話お聞かせ願えますね?」
「……はい」
「おい、あんぽんたんも来い」
「え?無理無理!俺、とちぃちゃんと弟君はお寿司食べるから〜。それに、ちぃちゃんの保護者にも連絡しないとじゃん?だから俺とちぃちゃんと弟君は後日行くから」
合田さんって鮫島ハンターにすごく舐められてる感じがする……苦労人って感じがして大変そうだ。
「……はあ、分かった。後日必ずだ!君もそれでいいかい?」
「あ、はい」と返事をすると、合田さんは僕に名刺を渡して女性を連れて行った。
「俺達目立っちゃってるから席変えてもらおっか」と鮫島ハンターは店員さんに声を掛け、端っこのまだ余りお客さんがいない席に変えてもらった。
「よしっ!気を取り直してお寿司食べよ〜!」
何故か鮫島ハンターと3人で食べる羽目にになった……キングってバレないように気をつけなくちゃ!
「弟君、美味しい?」
「うん、美味しい」
千景は鮫島ハンターに人見知りを発揮しているみたいで、硬くなっているから早く食べてお店出よう。
「ちぃちゃんって、見た目に反して大食いなんだね〜」
「まあ、はい。僕達はもう行きますね」と言うと鮫島ハンターも着いてきた。
「もう、いいんですか?」
「うん。もうお腹いっぱ〜い」
レジに行くとなんと鮫島ハンターが僕たちの分まで出してくれたので、感謝を伝えると「借りを返しただけ」と言ってお店を出ていった。
もしかして、僕がキングだって気づいていた?




