取り残された人達の救出作戦ー帰還ー
僕が東京に着いたのは夜11時だった。
船の中では沢山のハンターが、近寄って来てウザかったから早く1人になりたい。フィノのせいもあって色々面倒臭いことになったし……。というか、こいつ当然のように僕に着いてくるけどまさか家まで着いてくるとかないよね?
「No.0後日改めてご説明頂いても宜しいですか?」
「フィノのことは本人に直接聞いて。僕はもう学校休むの嫌だから行かないから。フィノには人間を傷つけるなって言ったから大丈夫」
無理くり話を終わらせ船から降りた。降りた所で後ろから、僕が助けた人達が「助けてくれてありがとう!」とお礼を言ってくれた。人間はあまり好きではないけど、お礼を言われるのは良いな……。
「ご主人様は人気者なのですね」
「僕、喋るなって言わなかった?というか、お前はいつまで着いてくる気だ?」
「それは勿論ご主人様のご自宅までですよ」
え?こいつ僕の家まで着いてくるの?!いやいや、まじ無理!!!!この変態を家に入れたくない!!!
けど、さすがにこのモンスター……魔族をほっぽいて置くのは無理だよね。仕方ない家に連れていくか……。
「仕方ないから家に連れて行くが、絶対に弟には手を出すなよ。もし、指一本でも手を出してみろ、地獄というものを見せてやるからな」
「さすがにしませんよ〜。ご主人様の血が貰えなくなったりしたら嫌ですので」とフィノはめちゃくちゃ良い笑顔で笑った。この変態……捨てたい……クーリングオフしたい。
役人の人が車で自宅まで送ってくれた。送ってくれた人は行きも運転してくれた人だ。
僕は家に入る前にフィノに弟に手を出すな、人間を殺すな、僕の邪魔をするな、お前が今日見たことは誰にも言うなよと念を押した。僕がボロボロになったことなんて話したら、みんな心配しちゃうからね。
「畏まりました。ご主人様、ご自宅小さくはありませんか?もうちょい大きくてもよろしいのでは?」
「僕はこれくらいで十分だ!」
これが小さいだって??3階建ての庭付きで屋上もあるのが小さいだって?んなわけあるか!!!誰に聞いたって豪邸だって言われるんだから!
家に入ると間宮さんと来栖さんが出迎えてくれた。来栖さんがいるのは分かっていたけど、まさか間宮さんもいるとは思わなかった。
「千尋、おかえり」
「千尋君、おかえり」
「間宮さん、来栖さんただいまです」
フィノはこの2人を睨んでいるのが分かったので、踵で思い切り足を踏んでやった。
「千尋、そのモンスターはなんだ?」
「……超絶不服ですが、僕の下僕らしいです。説明しますので、リビング行きましょ」
僕は靴を脱ぎ玄関を上がりそのまま行こうとしたが、フィノが土足で玄関を上がろうとしたので靴を脱いでそこのスリッパを使えと指示した。
リビングに行き千景がいるか見渡したがいなかった。まあ、それもそうだよね。もう夜中の2時なわけだし……まだ幼い千景は寝てるよね。
間宮さんと来栖さんに救出作戦の全てを話した。人型のモンスターがいて、高い知能を持った奴がいたこと。僕達が住んでいる世界と別の世界が重なり合ってしまった事を詳しく話した。
「そうか。そのモンスターは千尋を傷つけないか?大丈夫か?言うことはちゃんと聞くのか?」
「一応は大丈夫だと思います。言うことはちゃんと聞きますので一応は安心だと思います。何かあったらすぐ殺すので」
間宮さんと来栖さんが僕の話を聞くと、少し安心をしたように見える。
「千尋君、お疲れ様。よく頑張ったね」
「ああ、本当によく頑張った。千尋、このモンスターと俺と翔大だけで話を少しだけしたいんだがいいか?」
「あ、はい。フィノ分かってるよね?手を出すなよ!命令破ったら許さないからな」
フィノに念を押してお風呂に入ることにした。
頭と体を洗い30分ほど湯船に浸かった。久しぶりの湯船はとても気持ちよかった。やっぱり湯船に浸かると疲れが吹っ飛ぶなー。
髪を拭きながら出ると話し合いは終わっていた。3人で何を話していたのだろう?
「千尋、お前も苦労するな」
「うん、頑張れ」
え?間宮さんと来栖さんなんで憐れむように僕のこと見てくるの??え、まじフィノ何言ったの?
「……お2人今日泊まって行きますか?」
「あ、実は僕達これから任務があってもう出なきゃなんだ」
「そうなんですね。頑張って下さい」
「ありがとう」と2人は返事をして任務に向かった。こんな夜中から任務なんて大変だなー。
「僕、もう寝るからお前は3階の1番右の部屋を使え。僕が許可するまでトイレ以外で出るな。分かったな?」
「承知致しました」
もう、くたくただー!色んな事が起こりすぎてて思考するのが疲れた。
僕はベットに入ると一瞬で寝てしまった。僕が起きたのは千景が僕のベットに突っ込んできて起きた。
「……まだ、朝5時なんだけど。千景、なに?」
「兄さん、おかえりなさい。寂しかった」
こんな長く千景に離れたことはなかったから千景は寂しくなっちゃったのかな。他の子よりは大人びていると思ったけど、まだまだ可愛い弟だな。
「ごめんね。千景、僕ねかなり疲れててもうちょい寝たいから悪いんだけどご飯は冷蔵庫の物何か食べて学校に行ってくれる?帰ってきたら沢山構ってあげるから」
「……分かった。約束だよ?」
千景と指切りげんまんをしてまた寝ることにした。
久しぶりの自分のベットは心地が良くてまたすぐに眠った。
僕が起きたのは15時だった。




