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平和だった地球はモンスターで溢れかえってます?!〜世界で1番強い魔道具王が安全なチュートリアルダンジョンを作ります!〜  作者: 苺姫 木苺


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取り残された人達の救出作戦ー前日ー





僕って良いように扱われすぎてると思うんだよね。あの人達、僕が強いから何でもできるって思ってる節ありそう。僕にだって出来ないこと位はある。死者を蘇らせることも出来ないし、失った部位を元通りにすることも出来ない。将来は出来るようになっているのかもしれないけど今の僕には無理。



「あれ?千尋君?いつ帰ってきたの?」

「今さっきです。千景はもう寝ちゃいました?」

「頑張って待っていたんだけど、睡魔には勝てなかったみたい」

そりゃもう夜22時だもんね、子どもは寝る時間か……千景に沖縄に行くこと説明出来そうにないかな。ちゃんと説明してから行きたかったんだけどな……。



「来栖さんって明日忙しいですか?」

「午前中は少し忙しいけど、午後は今んとこ暇だよ。どうかしたの?」

僕はついさっきまで話していたこと全てを話した。もちろん僕に無茶振りしてきたこともねっ!



「……そんなの断ってもいいんだよ?君は、まだ子どもなんだから。それについさっきダンジョンから帰って来たばかりだよ?」

「心配してくれてありがとうございます。最初はどんな事でも断るつもりだったんです。でも、千景の兄として誇れる人になろうと思って。もし、僕が断って悪評が立って千景の悪影響を及ばしたらと考えた結果受けました」

来栖さんは優しい人だから、強い僕の事も心配をしてくれるな。絶対とは言えないけど、死なない自信があるからそんな心配は要らないんだけどね



「千尋君!そこに座ってて」とリビングの椅子を指さして、来栖さんはキッチンに消えた。


戻って来た来栖さんは空のコップと水が並々入ったコップを持ってきた。水が入ってるコップは空のコップより大きい。


「千尋君、この空のコップは君の許容量ね。空のコップに3割水を入れる。そしてまた1割入れる、また2割入れる、また2割入れる。3割は千景君の事、1割は友人の事、2割は学校の事、残りの2割は趣味とか色んな事ね。そして、今千尋君の許容量は1割しか残っていないんだ」

来栖さんは水を入れ替えして何がしたいんだろう?僕に何か伝えたくてこうして説明してくれているんだろうけど、意味が分からない。


「この許容量は大人になっていくにつれて、徐々に大きくなっていくんだよ。千尋君が思っているより、君の許容量はまだ小さいんだ。これは能力は何も関係ない。この許容量を越えてしまうとね、千尋君が壊れてしまうかも知れないんだよ?」

僕が壊れる??僕は誰よりも強いから壊れない。だって、僕は誰にも負けたこと無いんだもん。

「僕なら平気です」

「平気じゃないよ。許容量で1割残っているのは、千尋君が、君自身の事を入れて無いから余っているだけなんだ。そういうタイプな子程、無理をし過ぎて壊れてしまうんだ。千景君の事だけじゃなくて、君自身の事も大事にしてあげて」

どうして、来栖さんはこんなにも僕の事を考えてくれるんだろう?僕は来栖さんに何もしてあげられていないのに。



「僕、自身を大事に」


僕は千景を大事にすることしか分からないから、僕自身を大事にと言われてもどうしたらいいのか分からない。



「千尋君はお兄ちゃんだけど、いつも千景君の事を考えなくてもいいんだ。我儘を言ってもいいし、イタズラをしてもいいし、サボったりしてもいいんだよ。ご両親が千景君を護れと言ったのかもしれないけど、千尋君が我慢し続けることはそんなことご両親だって喜ばない。逆に悲しむと思うよ」

「でも、僕は、千景を一番に考えなきゃ」

「違う!一番に考えることは千尋君自身の事だ!君はまだ15歳なんだから!まだ大人にならなくていいんだよ。大人の役目は僕と蓮でするから、肩の力を抜こう」

千景の事を一番に考えるじゃなくて、僕自身の事を考えるなんて考えたこと無かったかもしれない。

魔道具を作るのだって、千景が楽に過ごせるから、安全になるからとしか考えていなかったもんな。



そっか……模範的な兄も、優等生の僕も作らなくていいのか。


僕はポロッと泣いてしまった。

泣くのなんて、何年振りだろうか?千景の前ではどんなことでも泣かないようにしなきゃと決めたから泣けなかったから。



「千尋君はまだまだ子どもなんだから我儘を言って僕達に甘えてよ。じゃないとさ、僕達寂しいじゃんか。僕も蓮もね千尋君と千景君のこと可愛い弟みたいだなって思ってるんだ。だから、兄としては甘えられたいわけ」と言って来栖さんは僕の頭をクシャクシャと撫で回した。



「頑張って甘えてみます」

「期待してるよ」と笑って、来栖さんは僕の頭をまた撫でてくれた。兄がいたらこんな感じだったのかな?




「よし!話戻るけど本当に助けに行くのは無理してない?断っても他のハンターが組み込まれるだけだから大丈夫だよ?」

「いえ、行きます。人間は嫌いですが、ずっと苦しい状況っていうのも可哀想なので」

僕が行った方が早く終わると思うし、やっぱり千景の誇れる兄でいたい。変えてかなきゃ行けないのは分かったけど、急に変えることは出来ないから徐々に変えていこう。



「そっか。本当は着いて行きたいけど、僕もハンターの仕事があるからなー……あ、なら午後は千景君の面倒見てようか?」

「え、いいんですか?!」

「うん。任せてよ」と来栖さんが言ってくれたので、明日の午後は来栖さんに任せることにした。



もう23時になったので寝ることにした。

来栖さんは僕の家に泊まっていくみたい。来栖さんはちょくちょく泊まって行くから、来栖さん専用の部屋がある。もちろん間宮さんの部屋もあるが、間宮さんは忙しいみたいだから僕の家に長居出来ないから泊まったことがない。



来栖さんに「おやすみなさい」と言って僕は自分の部屋に戻った。


寝る前にメールを見てみると、明日の取り残された人達の救出作戦についてのメールが着ていた。

簡単に説明すると何班かに別れて、人海戦術で探すっていう簡単な作戦。




アラームを朝7時に設定をして寝た。








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