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緊張して何も覚えてないよ

 吉永くんのドラムソロは圧巻だった。朝倉さんのキーボードもイケていた。二人のソロパートが入ったおかげで、私のボーカルがサビだけになったのは私にとっては幸いだった。あと、彼も無難にギターをこなした。


「あっという間に終わっちゃったね」

「冗談! 緊張して何も覚えてないよ」

 朝倉さんはもっとやりたかったみたい。私はもうこりごり。

「俺、軽音部に入ろうかな」

 いきなりの彼の爆弾発言。

「水泳はどうするのよ」

「うーん…」


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