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いよいよお母様に紹介してもらえるの

「これからデート?」

 彼と二人で教室を出ると、部活中の朝倉さんに声を掛けられた。朝倉さんはソフトボール部で1年生ながらレギュラーだ。すごい。

「いよいよお母様に紹介してもらえるの」

「すごーい! 箱入りまっしぐらだね」

「イエーイ!」

 朝倉さんとハイタッチ。そんな様子を見ていた彼は鼻で笑って歩き出した。

「置いて行くぞ」

「待って!」

 急いで追いすがる。

「あとで聞かせてね」

 背後から朝倉さんの声。振り向いて手を振る。


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