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<完結>「【連載版】フンドシを履いた魔法使い  「フンドシは魔力を高める必須アイテムなり」  作者: 井上 正太郎
フンドシを履いた魔法使い ―世界の綻び編―
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5.先生のそっくりさん?

おはようございます!

第5話

先生のそっくりさん?



「嘘だ! カロリーネ夫人が生きているはずない」

 それは、皆の代弁を王子がしたような感じでした。


「先生は、ちゃんと生きてます」と、アキちゃんが言うも、話が噛み合ってません。

 

「殿下、殿下が私をカロリーネと認めるか否か、ご判断はお任せいたしますわ。

 さて、うちのアキがお邪魔いたしまして、申し訳ございませんでした。では、アキ! お暇いたしましょう」

「待って!」

 ルッツは電撃のように直感したのです!

 確かに、カロリーネ夫人が生きているのはおかしい!


 だけど、あまりにもそっくり!

 それに、所作が貴族のものだ。


 そして、お祖母様の好物のリンゴのジャムを持ったアキという娘、何かあるやもしれない。

 しかも、ここはお祖母様の像の下だ。お祖母様のお導きかもしれないぞ。

 ルッツ王子は、そんなことを考えていました。


「二人を王宮へ!」

 王子様は、二人を王宮に呼ぶことにしました。


『わぁおー、王宮に入れるなんて!』と、興奮気味のアキちゃんです。



 王宮へ入ると、先生は多弁になりました。

「まあ、懐かしいですわね。ここも」


「陛下に、このことをお伝えしろ」

「はい、殿下」



「フフフ、『カロリーネのそっくりさんが現れた』とでも?」と、先生は王子様に言いました。

「いやその……」

「良いのですわ。ヨハンネス陛下とは初対面ですわね。

 それと、エルマー様は、残念でしたね。

 エルマー様とは、学園に行く前まで、よく遊んでさしあげたものですのよ」


「「ははは」」

 兵士達が力なく笑うのです。

 それもそう、エルマー前国王は、昨年、70歳で亡られたのです。

 それを20歳そこそこの女性が、「学園に行く前から、遊んだ」とは、これ如何にです。



 先程の兵士が戻り、「カロリーネ夫人が王宮に来た」ことは、ヨハンネス国王に告げられたのですが、「そんなことは、有り得ない」と言う事で、取り合ってもらえなかったのです。

 しかし、カロリーネ先生は、そんなことは見越しており、掌をパタパタとしております。

「よいよい」という感じですね。


「アキ! 王宮の中を案内してあげようか?」

「本当? わーい」

「えっ、ちょっと! 勝手に移動しないで」

「では、貴方も来ますね」と、先生は兵士にも、ニッコリと笑うのでした。


「ここは、昔はカールハインツの部屋ね。隣はハインリッヒ宰相だわ」等とカロリーネ先生は、王宮を勝手に移動しております。


 そこに、先程のヨハンネス国王が!?


「あ、あ、貴方様は、あの伝説のカロリーネ夫人では?」

「“あの”というのは、よく分かりませんが、ワタクシがカロリーネ フォン バイエンルですの。以後、お見知り置きを。うふふ」


『伝説の』とは、何だろうか? と先生は思いましたが、また、後で聞くことにしました。


 そして、ルッツ王子も駆け付け、何だか、ヨハンネス国王は、先生に言いたい事がありそうな感じです。


 何でしょうかね?


 アキちゃんは、『そうだ! きっと王様は困っているんだ! 占いなら魔法使いにお任せだぞ』と、トンチンカンにも胸を張りました。


読んで頂き、有難うございました。

第一章は、次で終わりです。

第二章が書けてません(泣)


この休みに書くよん!

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