ええっ??ここでまさかの親登場ーっ!!!
長女は父に似る。
ラルフさんの言葉の『番』という言葉を
聞いて何故か顔が物凄く熱くなった…
え!!?
まだ私はラルフさんのフサフサの中に
いざ!忍々ッ…としているが、
ラルフさんはというと、
外側から楽しげに私のことをツンツンと
さっきからしてくる。
聖騎士さんや侍女さん達は
鼻出血しながらも何かに耐えるように
こちらをガン見してくる。
ゔぅぅっ…!!
羞恥極まりない状況に流石に抗議する。
『ラ、ラルフさん!
ちょっとツンツンしないで下さい!』
フサフサの中から抗議すると、
ラルフさんのお鼻が
またしても近付いてきて、、
『なぜ?リコ…早く外に出ておいで。
我はリコの姿を早くみたい。』
子、子供相手になんちゅー声を
出してんダァァァ!!
ラルフさんにまたしてもホームランを
打たれてしまい、フサフサの中で
悶絶していると、
何やら城の奥が騒がしくなってきた。
そろそろとラルフさんの中から
顔を出すと、
ラルフさんも同じように
なぜか苛立ちながら城の奥を憎むように
睨んでいた……え?
そして、城の奥のでかい扉がバーンッと開き、砂嵐と共に何かが物凄い勢いで私達の元へと向かってくる。
えええええっ!?!?
な、なに!?
私に次は何が起きるのぉぉ?!
進む展開に付いていけず、
あんぐりと口を開いていると、
ラルフさんが鼻に皺を寄せ、
私を隠すようにする。
『リコ…しばらく我の中に隠れ…「ぁぁぁぁぁ!!!!!!私の可愛い赤ちゃんんん!!!!やっと見つけたわッ!!ちょっとラルフ?!うちの可愛い娘になぁに独占してるのよ!腐れ!この畜生ッ!」…チッバレたか…』
ラルフさんのフサフサの中からパクッと
咥えられて、外へと出された先に見えたのは山賊達に殺されたと思っていた私の母親と思われる銀色の狼だった。
銀狼は私を床は降ろし、
ラルフさんと同じように
私と視線を合わせた。
『初めまして。私の可愛い赤ちゃん。』
お、お母さん…?
…私のお母さん…??
ほろほろと小さな眼から涙が溢れて、
私の母親を見つめる。
『みぃ…みぃ!
(本当に私のお母さんなの?)』
『えぇ!さっきは貴方を産んだばかりで力が弱まって殺されそうになったのだけど、お母さんはあなたが産まれてくるのを、ずぅーーーっと待っていたのに、人間なんかに邪魔されてしまってプンプンだわっ!』
そう言いながら、
尻尾ぶんぶん状態のお母さんが
私が流す涙を舐めてくる。
うぅっなんだか溢れる母性が…
ふぇぇぇぇん!!!!
『ちょっと待て…エリー。』
子狼と母狼の感動の再会の場面に
聖騎士さんや侍女さんやそしてお母さんと共にやってきたお偉そうな方々が涙ぐむ中、
ラルフさんが間に入ってきた。
ほぇ?ラルフさんどしたのー??
『おい!エリー!!貴様!!!
まさか死んだふりしていたのか!?』
…は??
ラ、ラルフしゃん!?
金狼がぐるぐるとお母さんに唸ると、
お母さんは「はっ」と馬鹿にするように
鼻で笑う。
『何を仰っているの?
この脳筋ラルフ??
………出産時の大量出血で
気絶していたのよ!! この阿保狼!』
お母さんの言葉に侍女さん達が
大きく頷く。
確かに…女にしか分からないなぁー。
うんうん私も頷く私を見て、
更にラルフさんがムキィーと怒る。
『なんだと!?ハッ!笑わせるなッ
たかがそれくらいで!!
我が子を攫われるとはどういうことだ!
大体!エルヴィンはどこだ!!』
がうがうとラルフさんが叫んだ言葉に、
辺りはシーーンッ…となり、
エルヴィンさん?と進む展開を
ハラハラと見守る私が
母を見上げるとお母さんは
ニコリと笑い、、、
私たちの後ろを向く。
『ふふっ。エルヴィンは最初から
そこにいるじゃない^^』
『『は?』』となる私とラルフさんが
後ろを一緒に振り向くと、
ショボンと頭を下げるラルフさん並みの
大きな銀狼がいた。
銀狼さんは、よろよろと近付き、
さりげなく私を咥えて、
お母さんの所へと移動した。
お母さんは呆れたように、
銀狼さんの匂いを嗅ぐ。
そして、私には鼻にチュウしてくれた。
ふへへへ。
きゅんきゅんと嬉しそうな私を見て、
次はエルヴィンさん?が
私をペロペロと舐めてくる。
うへへへ。何だかほっこりするなぁ〜。
またしても思考が停止しているラルフさんは暫くほっといてあげようかな(*´꒳`*)
ペロペロと頭を舐められていたら、
お母さんが呆れたように『ちょっと!貴方!リリィに自己紹介しないと貴方が誰かこの子は分からないわよ!』…と叱りながら
尻尾でエルヴィンさんをベシィと叩いた!!
尻尾攻撃に対して、ヨロヨロとフラつくエルヴィンさんが、頭をショボンと下げる。
そして、小さな私を優しい目で
見つめると、徐々にうるうるとしてきた!
え!!
そして、きゅんきゅんと泣きながら
伏せ!の姿勢になった!
『ええっ!?』
いきなりのことで私も伏せ!の姿勢に
なってしまった!!
それにしても、
なんだ!この可愛い生き物は!
きゅんきゅんと震えながら、
エルヴィンさんは叫んだ、、
『方向音痴な
お父さんでごめんねぇぇぇ!
僕のリリィィィィィッッ!!!』
『やっぱり、お父さんかぃっ!!』
やっぱりここは突っ込ませて貰った。
ここで話を整理すると、
➀エリーお母さん:
『はぁー…出産疲れタワー。それにしてもエルヴィンはどこ行ったのかしら……アッ…ちょっと意識が遠ざかるわぁー。』
➁山賊:『お?既に死んでる血まみれの聖獣見っけ!とりあえず蹴っといて、赤ん坊だけもーらおっ!』
➂エルヴィンお父さん:『迷子…』
➃イケメン聖騎士!:『聖獣サマー!』
➄山賊:『うがー!』
➅ラルフさん:『ぐるるる…うん?微かだが、仲間の気配がするぞ?』
➆主人公:きゃぴー!!!
ラルフしゃーん!!?
➇エリーお母さん→感動の再会
『私の赤ちゃん!!…オィゴラァ!!
馬鹿ラルフ近づくな!!!』
➈主人公:お母しゃーん♡
➉ラルフさん:嫉妬
⑪ボロボロエルヴィンお父さん:
『やっと…やっと…城まで帰り着いた…泣。え?赤ん坊誘拐事件??…えぇ!エリーは無事!?…ハ!僕に良く似た可愛い小さな天使が見える!』
主人公の今世の名前はリリィ(*´꒳`*)
ラルフさんがリコ呼びなのは、
莉子に教えて貰ったから。
リコ呼びだとエリーがキレて煩い為、
仕方なくリリィ呼びへと変えます^ ^




