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第四十八回

『ああ…、そういや、ありましたね。なんか、懐かしいなあ…』

「懐かしがってる場合でもないんだけどね」

『はあ…、すみません』

「別に謝らなくったっていいけどな」

『首を一回転、回せば出てくるっていうの、どうです? シンプルですが…』

「ああ、いいね、それ。よし、決まりだな。…それはいいとしてだ、君は、いつでもOKな訳?」

『ええ…、僕達には課長のように睡眠も食事も必要ないですから…』

「ああ、そりゃまあそうだろうな。幽霊が、これから寝ますから・・っていうのも、なんか今一な…」

『ええ…、そういうことです。だから、いつでも24時間体制で頑張れます』

「別に頑張ってもらわなくても、いいけどな。しかし、燃料も電気もいらないから便利だ。…じゃあ、そういうことで」

 上山は、ぐるりと首を一回転させた。

『えっ? この場合は?』

「消えるってことで…」

『ああ、はいっ…』

 幽霊平林は上山の前からスゥ~っと消滅した。これだなっ! と上山は思わず首を一回転して背伸びをした。その瞬間、消えた幽霊平林がスゥ~っと現れた。

『課長! 何かありました?』

「おおっ! びっくりしたぞ。どうした、君?」

『どうしたって、課長が首を回されたので、現れたまでです』

「ああ、そうか…。これは、すまなかった。別になんでもないんだ」

『そうですか…。首の動きだけは注意して下さいね、すぐ現れますから…』

「ああ、すまんかった」

 幽霊平林は、その言葉を聞くと、ふたたび消え去った。上山は、全ての行動を見られているようで、少し嫌な気分がした。

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