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三章 第六十六回

『霊界司様のお言葉を伝えに参った。その方達の所業、誠に見事! との仰せであった。以後の結果次第では、約束どおり、そなたは御霊みたまへ昇華できるであろう。いや、そればかりか、その段階を経ずして、新たな生を得ることも可能なはずじゃ』

『ということは、生まれ変われるということですか?』

「どうした、君?」

 急に独り言を吐いた幽霊平林に上山はいぶかったのだが、すぐ幽霊平林は取りつくろって返した。もちろん幽霊平林には上山の耳に霊界番人の声が届いていないことは分かっている。だから、取りつくろったのだ。

『そこにいる者には、わしが云うことは聞こえぬからのう。そなたから、今のことは伝えておくようにな。では、儂は行く。また、のう。ああ、忙しい忙しい!』

 霊界番人の声の響きは、いつもより早く消え失せた。幽霊平林にも、霊界番人が急いでいる様子は窺い知れた。

『今、霊界番人様が来ておられたんですよ』

「えっ?! ここにかい?」

『いえ、今回は声だけでしたが…』

「ふ~ん。遠いところから電話してくるようなもんだな」

『上手いこと云いますね。まさにそれ、です』

 上山は、我ながら上手い例えだ…と、北叟笑ほくそえんだ。

 数日が経ち、上山が朝刊を手にしたとき、新たな世界の動きが紙面トップに報じられていた。━ 地球語開発にメド ━ という大見出しで、誰の目にも一目瞭然の賑やかな記事である。もちろん、テレビ、ラジオ、ネット等の他のメディアもその画期的なニュース報じていた。

「おお! やったな…。それにしても、如意の筆の荘厳な霊力には恐れ入った!」

 トップ記事を見ながら、上山は、なにやらブツブツとつぶやいていた。

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