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三章 第三十六回

滑川なめかわ教授か…。そういや、ゴーステンのとき以来、お会いしてないな。そうしようか…」

 ようやく二人(一人と一霊)の話に結論が出て、この日は解散となった。

 上山が滑川教授の研究所を訪ねたのは、その二日後である。丁度、田丸工業が創業記念日でオフだったから、都合よく休めたのだが、教授にアポを取らず、直に訪れたから、果して教授がいるかどうかは不透明だったが、幸いにも教授は以前とちっとも変わらず存在していた。

「おおっ! 上山君か、久しいのう。なんだ! 何か急用かな? 電話もかけず、やって来るとは…」

 相変わらず薄汚れた研究所で、教授は霊動探知機の針に目を凝らしながら、そう云った。

「いやあ、急用じゃないんですが…。近況報告をねまして…」

 近況報告という訳でもなかったのだが、上山はお茶を濁してそう云った。

「どうだい、その後、幽霊君の調子は?」

「はあ、平林は変化なく幽霊のままです。私も変化なく彼が見えてます」

「なんだ! それじゃ、ちっともゴーステンの効果がないじゃないか!」

「いや、教授。それは違います。ゴーステンの霊磁波を受けたマヨネーズで、私は霊界との狭間へ迷い込んだんですよ。周りの人の姿は見えなくなるしで大変でした。あのう…、この話は、しましたっけ?」

「いや、どうだったかな。忘れちまったよ、ははは…」

 この日の教授は、どういう訳かすこぶる機嫌がよかった。

「今、私と平林は、地球上で正義の味方活動をやっております。これも云いましたか?」

「んっ? さて、どうだったか。歳を取ると、忘れっぽくなっていかん。ははは…」

 滑川教授は、ふたたび豪快に笑った。

「その後は武器売却禁止条約を…。これも?」

「いや、聞いたかも知らんが、もういい! ごく最近の話だけ聞こう!」

「すみません。で、今は活動危機に陥ってるんですよ。というのも、私らの与える影響が余りに大きいので、霊界の方で私にストップをかける暗示をしたんです」

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