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二章 第百十五回

『はい、そういうことです』

 上山は無言で腕組みし、幽霊平林も真似るように追随して腕組みした。幽霊が腕組みしながらプカリプカリ漂っているというのも絵にならんな…と、上山は思わずニヤリとしたが、すぐさま顔を素に戻した。

「で、分かりやすく云えば、どうしろと云われたんだ?」

『いや~、それは今、云ったように、漠然と、なんですよ。あとは、お前達が考えろ、みたいな…』

「そうか…。じゃあ、君が持っている、その如意の筆を使ってということだな。その方法を考えにゃならんな」

『また、ケント紙に書かれますか?』

「いや、ノートでいいだろう…。ほれ!」

 上山は机の下から買っておいたノートとボールペンを取り出して、卓袱台ちゃぶだいの上へ置いた。

『なるほど…。この方がコンパクトでいいですよね。貼り付けてマジックで箇条書き、ってのも、なんか大げさですしね』

「ああ、そういうことだな…」

 上山は、空白のノートを開けながらうなずいた。

『なんか、僕と課長の新しい展開が期待出来そうですね!』

 幽霊平林は、にこやかな顔で云った。

「ああ、私達は世の中の正義の味方にならなきゃな、ははは…」

『ヒーローですよね!』

「そうだ、ヒーローだよ。子供の頃、あごかれたヒーローだよ、私と君は!」

 二人(一人と一霊)は、互いの気持を鼓舞した。

『さてと…、具体的には、どうします?』

「まあ、待てよ。今、書くんだから…」

 上山はボールペンを手にして考え始めた。

「如意の筆の霊験は荘大なんだから、私達の念じる内容次第で、事の成否は決まるって寸法だ」

『ええ…、そうですね。内容を詳細に詰めないと、いけませんね』

「思ったとおりになる、ってのも、そら恐ろしいな」

『はい、まったく…』

 地球上の人類と二人? に、あらたな展開が始まろうとしていた。


              第二章  終

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