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二章 第四十八回

「ともかく、僕は効いたってことで…。次はマヨネーズ、持ってきますから課長も…」

「いや、あれは君専用ってことで。そちらへ、…つまり霊界へ置いとけよ。私は、またつくだ教授に霊磁波ビーム装置で作ってもらうから」

『ああ、そうでしたね。マヨネーズって、どこでもありますからね。マイ・マヨにしときます』

「マイ・マヨは、いい! ははは…。が、そういうことだ」

 その後、しばらく雑談は続き、二人は別れた。

 幽霊平林には霊界の知り合いがいることはいる。しかし、霊界の決めによって、そう簡単には会えないのが実情だった。その男は幽霊平林と同じ頃、霊界へ来たのだが、どういう訳か幽霊姿でさ迷っていたのだ。いつやら上山に安請け合いして、いておく…とか云ったのだが、正直なところ、霊界番人の許しをもらわねば会えないのが現状だった。今はその男が住処すみかを訪れなくなったから、というより、霊界の決めを霊界番人にきびしくさとされたか、あるいは御霊みたまになってしまったから来なくなったに相違なかった。そのことは、上山にまだ云っていない。上山への隠し事は如意の筆とこのことの二つだが、こちらは決して隠そうとして隠しているのではなく、忘れていたのである。だが、いずれは話さないと、上山との意思疎通が損なわれる…とは思う幽霊平林だった。そんなことで、次に上山と会ったとき如意の筆について話そうと思った。だいいち、霊界番人に命じた霊界司の意向を、そういつまでも無碍むげには出来ない。ただ、幽霊平林には、━ 俗世の大悪を滅せよ ━ と云われた、その大悪が何なのかが分からない。単なる個々の社会悪なのか…、いや、それならば、大悪とは云わないだろう、と思えた。それが何なのか…、霊界司様は人間界を浄化することでそれを理解せよ、と仰せなのか…と幽霊平林は思えた。そして、社会の大悪を滅したとき、自分はこの霊界に受け入れられ御霊みたまの姿になるのだろう…とも。

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