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第一章:ハプニング・バースデー 2

お久しぶりです…遅くなってしまいすみません!これからもコツコツ進めます。

授業が終わった放課後。


帰路につこうとすると、教室の隅から私を手招きしている男子が見えた。


ずいぶん幼い外見だけど、制服を着ているからここの生徒なんだろうな。


鞄を持って、少し迷った後その子の元に向かう。


「何か用があるの?」


「あ、優羽さん」

男の子は周りを確認した後、いきなりわたしの手をとった。



え?!何、いきなり?!



と聞く暇もなく、そのまま手を引かれて一緒に走る。


ぱたぱたと廊下を進む彼に、仕方なくそのままついて行く。


「あの、あなた一年生?名前は?わたしのこと、知ってるの?」


わたしは我慢強い方だけど、そろそろ困惑度が臨界点に近づきそうだ。目の前の小さな背中に向かって矢継ぎ早に質問をぶつけてみた。


人目に付かない階段下にたどり着くと、彼はようやく振り向いて口を開いた。


「僕はユナイトです。優羽さんのことは前から知ってて…それで、1日早いけど誕生日の贈り物をしたくて」


ユナイト。珍しい名前。外国人?にしては日本語がぺらぺらだ。でも日本に住んでいたりすればやっぱりこれだけうまくなるのかなぁ、うむうむ国際社会、グローバル化は日々進んでいる…


じゃなくて。



「わたしの誕生日?明日だったの?」


わたしは孤児だ。ひとりで道端にいた赤ん坊のわたしを警察が保護して孤児院に預けたらしい。名前は着ていた服から、年齢は健康診断からそれぞれわかったらしいけど。

自分の誕生日なんて知らなかった。


「それ、本当なの?なんであなたが知ってるの?」


「本当です」


いつの間にか手にきれいな包みを持っているユナイトくん。


「明日の4月16日。間違いなく、あなたの17歳の誕生日です」


16年間知らなかった自分の誕生日。いきなり、しかも初対面の人に教えられるとは。まさかの展開。MTだ。


……古い。


普通ならすんなり信じるはずもないけれど。彼の目を見ているとなぜか嘘とは思えなくて…


「そうだったんだ…ありがとう」


信じてみることにした。

どうせ誕生日はわからないんだし、もし嘘でも祝ってくれるだけで嬉しい。


――わたしが生まれてきたこと。


「そこでですね!これ、プレゼントです」


そういって、手に持っている包みを差し出してきた。


「もらってもいいの?」


「もちろん!そのために作ったんですから!」


「つ、作った?!」


とりあえず包みを開けてみよう。

リボンをほどいて包みを開くと、入っていたのはきれいなアクセサリー。


おそろいのきれいな透明な石でできた、ペンダントと三連ピアスのセットだった。


「きれい…」


思わずそうこぼすと、ユナイトくんは得意げに胸をはる。

目をキラキラさせて得意気に力説するユナイトくん。

「がんばりましたからねー!こんな石は初めて見ましたよ、きっとすごい力をもってるはずです!」


パワーストーンみたいなものなのかな?


「ありがとう…ユナイトくん。本当に嬉しいよ」




金髪ショタが高校の制服来てるっていう違和感は流しちゃって下さい☆

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