プロローグ2
プロローグのはずなのに説明ばっかり…そして話が進まない…
「大丈夫よ」
「え?」
「今までは、怖かったし、寂しかったけれど。」
この子と。初めて自分を奇異の目で見ない相手と。
「あなたとお話しできたから、もう平気」
「そっか…君は強いな」
彼は,嬉しそうに、でも少し悔しそうに笑った。
「実は僕も閉じこめられてる…ああ、これはもう言ったっけ」
わたしはびっくりした。彼のいる部屋は,とても豪奢で、わたしがいる独房のような小部屋とは似ても似つかない。
でも…思い返してみると、最初にそんなことを呟いていたような気がする。
それに。
彼の部屋には…まったく生気がなかった。
よくわからないけれど、『生活感』が欠けている。
何もかもがきちんとされていて、とてもくつろげる部屋のようには見えない。
「僕が閉じこめられてるのは君よりわかりやすい理由だと思うよ」
「でも、悪いことしたわけじゃないんでしょ」
どうなんだろうね、と苦笑する彼。
「宰相派のやつらは王なんて無視して好き勝手したいみたい。それでまぁ…仮初めでお飾りでも一応王位継承者である僕が余計な行動をとらないように」
だんだん話が難しくなってきた。この子は一体誰なんだろう。わたしと同年代に見えるのに、こんなに流暢に言葉を操る。
とにかく自分の中で聞いたことをまとめようと、彼のせりふに口を挟んだ。
「あなたをそこに入れたの?」
「まぁ、多分そう」
「大変ね…さいしょうって人は悪い人なの?さいしょうさんもあなたをぶつの?」
「彼はそういうことはしないよ。自分の手は汚したくない人だし、竜人を人間が攻撃したところでたいしたけがにはならないし」
ふむ。この子はけがをしないのか。
…え?
「あのあの、りゅうじんって」
「竜人を知らない?おかしいな…この世界に竜人を知らない人がいるなんて」
彼はしばらく唸っていたあと、口を開いた。
「竜人っていうのは獣人族の中でも頂点に君臨する種族で…タフな体と圧倒的な身体能力を持っているんだ。変化で竜型、人型、竜人型に姿を変えられる。使える魔法も大魔術が多い。……今の話の中でわからない言葉ってある?」
あるもなにもわからないことだらけだ。『じゅうじんぞく』に『せるふちぇんじ』。
とりあえず三つの姿に変身できるということはわかった。
でも、何より聞きたいのは。
「魔法?!」
「うん、魔法。もしかして君がいる場所には魔法はないの?」
「ないよ…この地球上では、なかったはず」
「そうか…やっぱり」
こんな感じですが暇つぶしにでも付き合って頂けたら幸いです。