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第72話 体験型ダンジョンアトラクション【ミノタウロスの迷宮!】

「しかし、まさか本当にダンジョンを攻略するアトラクションができるとはなぁ」


 一気に2階下までグルグル回りながら滑り降りる「ジャイアントスライダー」という名の滑り台を滑り終えた俺は、その出来映えに感心しながら呟いた。


「子供はこれ絶対喜びますよね、冒険ごっこをしているみたいですし」

 ミスティにも同じく好評のようだ。


 さらには、


『くっくっく、ここは通さんぞ! 通りたければ迷宮を守護する我らラビリンス・ゴーレムを倒してゆくがよい!』


 いかにも悪役ってセリフとともにゴーレムが登場した。

 それを柔らか素材でできたエアーソフト剣を使って退治するのだ。


 もちろんゴーレムは派手に動くわけではなく、子供がピコピコパコパコ楽しく叩けば、


『ぐぁぁ~、やられた~!』


 誰でも簡単に倒せる安全仕様だった。


「これも精霊が作った本物のゴーレムですもんね」

「普通はゴーレムなんてまず見れないからな、そういう意味でも貴重だよ」


 俺とミスティは様々なアトラクションをクリアしていき。

 最後に、一番奥の部屋にある宝箱からミノタウロスメダルを取ると、地上への出口が開いてクリアとなった。



「どうだったのじゃ?」


 ダンジョンを『クリア』し、無事に地上に帰還した俺とミスティのところに、幼女魔王さまがトコトコと歩いてきて質問をする。


 自分がガッツリ関わった企画だからだろう、幼女魔王さまはやや不安そうな顔をしていた。

 でもそんな心配をする必要はないよ。


「とても面白かったよ。特に男の子には冒険要素がウケるんじゃないかな?」

「家族みんなでも楽しめると思います」


 俺たちの評価は文句なしの高評価だったのだから。


「評価は上々のようで良かったのじゃ。妾も【ミノタウロス】と一緒に知恵を絞った甲斐があったというものじゃよ」


「ところでその【ミノタウロス】の姿を見なかったんだけど、どうしてるんだ?」


「【ミノタウロス】は人見知りで一人で静かに過ごしたいと言うことでの。ダンジョン型アトラクションの真横に、関係者以外立ち入り禁止の生活スペースを追加して、今はそこに住んでもらっておるのじゃよ」


「あれか、管理人みたいなものか」


「管理人とは言い得て妙じゃの。なにせ【ミノタウロス】の精霊力がなければゴーレムも動かんからの。逆に近くにいて精霊力を届かせてくれさえすれば、別に何かをする必要もないのじゃ」


「ただそこにいるだけとか、それでいいのかあいつは……?」


「なにせ本人たっての希望じゃからの。なんでもヒキコモリなる【ミノタウロス】が考案した新しい生活スタイルらしいのじゃ」


「へぇ……」


「まぁなんじゃ、【ミノタウロス】は恒久的な安全を手に入れ、妾たちはこの体験型アトラクションを手に入れた。ウィン・ウィンというやつじゃの」


「本人がいいならいいんだけどさ」


 長き時を生きる精霊にとっては、ぼーっとそこにいるだけという時間の過ごし方も価値があることなのかもしれない。


 とまぁそんなこんなで。

 突然発生した精霊ダンジョン問題は、体験型ダンジョンアトラクション【ミノタウロスの迷宮!】へとリフォームされることで、無事に解決したのだった。


 ちなみに人気アトラクションとして定休日なしで絶賛稼働中なので、【ゲーゲンパレス】に遊びに来た際はぜひ足を運んでみて欲しい。



(改稿版)レアジョブ【精霊騎士】の俺、突然【勇者パーティ】を追放されたので【へっぽこ幼女魔王さま】とスローライフします。


 (完)

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


励みになりますので、ぜひぜひ

ブックマークへ&評価(☆☆☆☆☆)を入れていただけると嬉しいです!


また新作の異世界ファンタジー、


【長編version】ギルド移転物語~ギルマスの俺、交渉でウエメセ貴族にさんざん足元を見られてきたので、ギルドを隣町に移転することにした。うちの経済効果のでかさを舐めんなよ?

https://ncode.syosetu.com/n6109ll/


もスタートしました(っ ॑꒳ ॑c)

ウエメセ貴族を壮大にざまぁします。

こちらもぜひどうぞ!


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