残念!!!!
「第六問目!!!正解!!!!!!」
僕は今とある番組のクイズ大会に出ている。7問正解すると1000万円の賞金がもらえるらしい、だけど途中で不正解してしまった時は何が起こるか知らされていない。
「では!七問目問題は!!!と、その前に新田さんは賞金1000万円は何に使うのでしょうか!!!」
僕はすかさず答えた
「病気の妻を支えてあげたいです」
そう、僕には28歳の妻がいる。だが、半年前にうつ病を発症してしまいそれからは月に5回のペースで精神科に通っている。
「おー凄い妻思いなんですね!!!ということで最終問題!!!!問題は!!!」
[司会の妻は新田ひなである]
「えっ?」
僕は思わず言葉を失った
「なぜ妻の名前が司会者の妻?」
「さて!!!最終問題です!!新田さん!お答え下さい!!!」
「あれ?新田さん?どうしましたか?」
僕はあまりにもおかしなこの状況に何故か笑いが込み上げてきた
「はは、夢だろw流石に僕の妻が司会の妻なわけが無い」
「新田さん!!残り10秒です!!お答え下さい!!」
(10]
「なんだよこれ、、」
(9)
「ふざけんじゃねぇよ、、」
(8)
「意味わかんねぇ、、」
(7)
「何だよこの番組、、」
(6)
「なんだよこのクイズ、、」
「新田さん!!!!!あと5秒です!!
(5)
「、」
(4)
「、、」
(3)
「、、、」
(2)
「、、、、、」
「いちっ!!!!」
「ふざけてんじゃねぇぞ!!!!!!」
「お前らがやってる事なんて人を侮辱する行動だからな!!!」
場が一気に静かになった
「は、は、新田さん、、」
「残念!!!!正解は○です!!!」
「は?」
「では登場していただきましょう!!新田ひなさんです!!どうぞ!!!」
「こんにちは、新しく五十嵐春人の妻になった五十嵐ひなです」
この時全てが分かった
「精神科の、担当の医者、、」
五十嵐春人はひなの精神科の担当医だったのだ
「ひな、お前浮気してたのか?」
「何言ってるの?五十嵐さんが私の夫、貴方はもう他人なの。ちなみに、離婚届も出したからさよなら」
「なんでだよ、、」
この言葉しか出なかった
「では、来週のクイズクノックで会いましょう司会の五十嵐春人とひなでした!!!」
「はいカット!!」
収録はそこで終わってしまった
「小道具さん!!あれ片付けて!!」
ついにスタジオには僕しかいなくなってしまった
暗いスタジオの中で僕は言った
「何が正解だったんだよ」