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スキルボードを見よう★「こんな適当なステータス表示始めて見た!」

桃が腕を組む。


「でまずは何をするでちか?」

「スキルボードを入手しよう」

「スキルボードでちか?」

「そう、本を読んで知った――というか最初からある気はしていたんだが。自分の能力がわかるいわゆる最近のラノベ――いやもう古いか――によくあるステータスが見れる道具だ」


「定番でちね」

「ラノベ読むのか?」

「ネット小説を読んだでち――五冊分くらい」

「にわか!」

「それはともかくどこで買えるでちか?」


「冒険者ギルドで貸し出してもらえるらしいでありんす。いきなり情けないこというでありんすがわっちも遊郭育ちなので世界のことよく知らないでありんす」


「世界にわかでち!」

 桃がクロニャを指さし言う。

「いやそれはにわかって言うのかな?」

「冒険者ギルドにれっつらごーでち」

「わっちはここでまっているでありんす」

「えー何ででちか?」

「この忌み姿で行けば主さん達にも迷惑をかけてしまうでありんす」


 クロニャがフードを押さえながら言う。その姿もかわいらしく感じてしまう鈴音だった。

「そんなもんなんでちか?」


「ギルドカードを得たら次の課題はクロニャの本性隠しか・・・・・・。後迷惑かけるとかは考えるなついてこい。耳はフードで隠せているだろ黒髪も日本人の僕達と行けば大丈夫だろ」


「ついて行っていいんでありんすか?」

 鈴音の服を掴み、うるうるの瞳で見上げてくるクロニャ。っく、くぁいいと鈴音は心の中で思った。


 冒険者ギルドに向かいスキルボードをレンタルする(当然のように金を請求された)


〈月見酒鈴音 種族:かろうじて人間 体力:元気いっぱい 魔力、満タン満タン 身体能力:まぁまぁじゃね? 身体頑強:そこそこ 魔術才能:結構あるっぽい? 魔術抵抗:あんまない 敏捷:素早い素早い 知能:ふつーのふつーなんでこんなふつーなの? 身体技巧:やべーこいつすげー 魔術技巧:いろんな意味で規格外 対応色 白 青 黒 赤 緑 特異能力:能力残滓〉


「てけとーーーーーー」

 鈴音は嘆いた。他の世界ではラテン文字表記だったり、普通に数字表記だったりするのにこの世界適当すぎ。てかかろうじて人間て何?


「でも対応色の欄は便利でござりんす」


  横から覗いているクロニャが指さし言う。この世界の特異魔法は色魔法と言い色ごとに個性付けされた魔法がつかえる。基本は(基本以外には上位種として皓蒼玄翠朱などがある)五色なので鈴音は才能豊かと言える。


「あちきもやるでち」


〈葛城桃 種族:露出狂 総評:ほどほど 対応色 青 緑〉


「ひどいでちー!! てきとーすぎるでち」

「種族が人間じゃないでござりんす」

「真性の露出狂なんだな。次はクロニャやってみるか?」

 すると小声でクロニャが、


「使った記録が残るでありんす。わっちがウェアキャットだとばれるとやっかいなのでやめた方が良いでありんす。ちなみに対応色はわかっているでありんす。黒だけでござりんす」

 といったのでやめた。


「あ、叩いていたらなんかでたでち」

 後ろで何かやっていた桃が言う。

「壊すなよ」


〈特異能力:〈パージ〉装備を外す魔法。自分か自分が触れている者の装備を外す。自分はパージした開放感で一時的に能力があがる〉


「これはあれだな」

「厚着をするべきでありんす」

「やーだーーーーー、二人とも人間じゃないでちーー!!」

「確かに人間ではないんだよな、スキルボード的に」


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