いきなりのラスボス登場、白熱の大決戦★「勇者が育つ前に殺す、これこそ道理」
次の鈴音の試合。
『さぁ、次の試合は鈴音選手と筋肉教師の弟子との戦いです!』
鈴音の前には見事なサイドチェストを決めるマッスル。
「サイドチェスト以外もきめろよ、てか。もう筋肉はイヤー」
降参しようかなと本気で考える鈴音であった。
そこに突然まばゆい光が。
コロシアムの空を見上げる。そこには精霊――いや、神と言っても良いほどの神々しさをまとった人物がいた。AI制作イラストにて美しいを連呼させて完成させたような美貌だ。
『我は聖王なり。勇者を殺しにやってきたっ』
召喚組の討伐対象、聖王だった。
「そんな、まだ勇者達は育ちきっていないのに! 卑怯だ!」
と慌てる教師達。
「・・・・・・いや、早々に殺せるなら早々に殺すでちよね」
ツッコむ桃。
『さぁ、突然始まりましたバーサス聖王! 対するは魔法学園生徒および教師! どちらが勝つのか! どうでしょう解説のミチルさん』
『まさか聖王直々にやってくるとは思いませんでしたね。ピンチかとも思えますがこれは逆にチャンスかもしれません。チャージ済みの神珠をいかに早く用意し配るかが重要になりそうです』
「なに冷静に実況と解説やってんだよ!」
思わず叫ぶ鈴音。
混乱する場内。混乱しない実況と解説。戦闘準備を始める教師陣その中で――
「玄魔法〈刹那たる死〉、でありんす」
ひゅーぽて、と聖王が空から振ってくる。
教師が近づいて、聖王を槍で恐る恐るつつく。
「し、死んでる・・・・・・!」
『勝者! クロニャ選手! これは見事な一撃だぁ!』
「で、で落ちでち」
『刹那たる死は相手の防御魔法を発動させる前に敵を殺す魔法です。聖王の敗因は事前の準備不足でしょう。事前に防御魔法をかけておいたら試合の様は違ってきたかもしれません』
「だからなんで冷静に実況と解説してるんだよ!」
『しかし、これで勇者が召喚された意味は果たされました、これからどうなるのでしょう?』
『召還者の大義は果たされました。おそらくモドール魔王国にて元いた世界戻るのかこの世界にとどまるか選ぶ羽目になるでしょう』
『どちらを選ぶ勇者の方が多いでしょうか?』
『勇者曰く〈チート能力〉と呼ばれるもの。それを活かしてこの世界に残るか。文明が発達している元の世界に能力を失ってもどるかの二択でしょう。戻る者が多かったら校内トーナメントもどうなるかわかりませんね』
「ああ。もう好きにやってろ!」
やけっぱちになった鈴音だった。
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