五円玉じゃなくて五千万ぐらいにしろよな!★『しかし、五千万にはならないのです』
〈五円玉の試合〉
『さぁさぁ、次の試合は学園入学主席、五円玉』
と実況。もはや五円玉は完全に五円玉と認識されているようだ。
「五円玉じゃねぇよ!」
と実況に向かって吠える五円玉。
『五円玉の相手は赤魔法朱Sランクの日真砲得胃選手』
五円玉の意見を無視し五円玉呼びを続ける実況。しかし、相手の名前もひどいものである。
「だから、五円玉じゃねぇって!」
五円玉の意見は無視される。
「五円玉いざ尋常に勝負!」
得胃選手も五円と口する。
「ああ、もういいよ! ぶっ飛ばしてやる」
切れる五円玉。
『では、Cブロック第三試合、レディ――ファイ!』
「バリア、シールド、プロテクション」
と、五円玉は防御魔法を連打。
『おおっと、これは五円玉選手、ぶっ飛ばすとか言いながら、地固めに走った!』
『五円玉選手の特異能力は神珠のチャージですからね、ガードの余裕があるのでしょう』
得胃は火の玉や電撃、火の渦などを連打するが、五円玉は防御魔法が壊れるたびにかけ直す。
『どうしたことだ!? 五円玉選手、ぶっ飛ばすどころか押されているだけだ』
そこで、神珠が切れたのかチャージする五円玉。
『わかりました』と解説が入る『これは消耗戦に持ちかけていますね。一〇〇〇個の神珠をチャージできる五円玉選手はバテないつまり――』
得胃が魔法を使おうとする。が、しかし、神珠が切れて魔法が使えない。
そこに剣を構えた五円玉が走り込む。
「宣言通りぶっ飛ばしてやるよ!」
『五円玉選手は相手の神珠が切れるまでずっと耐えることができる』
と解説。
剣に魔法でエンチャントし、自らも魔法で強化した五円玉が振りかぶる。
得胃がぶっ飛ばされ、コロシアムの壁へとぶつかる。彼のヒットポイントが尽き発光。
『五円玉選手余裕の勝利! この戦法を使われる限り相手選手に勝ち目はないぞ! 優勝候補筆頭は五円玉かっ』
「せいぜい五千万ぐらいに値上げしろよ! 勝ったんだからな!」
勝利しつつも不満が残る五円玉だった
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ストックが尽きたので来週から週一更新になります。
すまぬ。




