みえない運命
すれ違う運命に
一瞬だけ目を合わせて離れてゆく
境界線の見えない海と空の青い景色に溶ける
カモメの背中にのって
信じた未来…目を閉じて探す
どこまでも叶えられなかった夢と希望
夕日が沈む水平線の彼方へ投げた
あれからどれくらい経ったのだろう
探しても見つからない
大切なもの
今になって想い出す
すり抜けては逃げて行く
夜の闇に瞬いて
煌めくのが一瞬なら
永遠に留めておきたい
白い砂浜
拾い集めた貝殻に眠る
君の横顔
どこまでも続く海の最果て
暗い闇夜を見てる
永遠に続くシンボル
心の中にあったもの
君が手をひろげて教えてくれた
まだ何も知らない口唇にのせて
眠らない砂浜
波の音しか聴こえないのに
いつしか忘れていた
約束の時
君はひとり波打ち際
夜の砂浜をどこまでも歩く
時間さえ忘れて
潮風に眠る深海魚
君は夢をみてる
絶滅した種の起源まで遡って
命を育もうとしている
夜空と深い海
地球が顔を出す
祝福された海の王女
頼りない君
朝日が昇る
眩しい光
海のように深いその魂を
届かないように
触れられないように
僕にすら隠して
ひとり眠る