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籠球クインテット♪  作者: 千園参
第1章 Gahare and the beginning of everything.
4/58

第4Q Mysterious men

早く試合描写を書いてみたいんですが、焦って書くと物語が急展開を迎えすぎてすぐに完結してしまうのは「やったれ魔法少女」で学んだので、我慢して書いていきます。そんな今作をよろしくお願いします!

それでは楽しんでいってください!

 築村に声をかけていいのは部員が4人になった時、大滝を半ば強引ではあったがメンバーに加えることができたので、残すところ後1人。しかし、どのバスケ経験者に声をかけてもそもそもバスケをやらないつもりでこのバスケ部の存在しない高校に入ったと言う人が大半であり、全く目星がつかないまま、数日が経過した。


「部員集めは順調か?」


 ある昼休み、築村が俺に声をかけてきた。


「もちのろんだ」


「ちっ、強がりやがって。まぁいい。お前の実力を見てやる」


「ん?」


「1on1で勝負だ」


 築村がこの間とは違う好戦的な目で俺を見る。


「結構です」


「なんでだよ!?そこはやる流れだっただろ!?」


「いや、だってまだ4人揃ってないし、それに1on1なんて築村が入部したらこれから嫌ってほど出来るだろ?だから、わざわざ今やる必要はないかなって」


「変わったやつだな。まぁいい、後1人だ。それが入ったら俺のところに来い」


 そう言って築村は廊下を歩いていった。昼休み終了のチャイムが鳴る。


「やばっ!急がないと!」


 しかし、カッコつけては見たものの、その後も4人目の部員が入ることはしばらくなく、3人での練習が続いた。


「日曜日の練習は休みだぁ!休むことも大事だからなぁ。しっかり休んでまた月曜日からしっかり走り込んでもらうからなぁ!」


 ―――ということで本日、日曜日の練習は休みである。とは言ってもやることがないので、バスケゴールの設置してある公園へ出向き、シュートの練習をすることにした。しばらくシュート練習をしていると後ろから声が聞こえてきた。


「ありゃりゃ、先約がいるみたいですよ」


「マジかよ。誰だよ」


 1人は築村ぐらい、もう1人は大滝よりも大きい身長の2人組がコートに入ってきた。


「よう、お前もバスケやんのか?」


 築村ぐらいの身長の男が話しかけてきた。


「はい。そういうあなた達は?」


「あー俺たちも暇潰しにな。俺様は仲本剛志だ!よろしくな!で、隣のノッポが」


「上野正樹です」


「俺は藤崎綾二です。よろしくです」


「おう!よろしくな!ここで会えたのも何かの縁だ。1on1でもどうだ?」


「はい!お願いします!」


 こうして仲本さんと上野くんと1on1をすることになった。まず最初に上野くんと対戦した。いざ、正面に立たれるとその身長差を実感する。でも、どんな人が相手だろうと俺のやることは変わらない。フェイクを入れて抜きにかかる。

 フェイクとはその名の通り、相手を出し抜くためのミスリードである。単純に抜きにかかっても、やることがバレていると相手を抜き去ることは難しい。たまにそれをやってのける選手もいるが、そんなことはなかなかできるものではない。だから、大抵の選手はフェイクを入れる。これが試合だったりするとパスフェイクなとが加わり、視線を仲間に向けることでパスを出すと思わせたり、目だけでなく動作もパス動作にすることで相手をより信じ込ませることもできる。その動きはより素早く的確に行う必要があり、ただガムシャラに動いていても相手を出し抜くことはできない。他にもシュートを打つと見せかけるシュートフェイクなどがある。

 今回はパスする相手はいないので、パスフェイクを入れても仕方がない。この場面で使えるのはシュートフェイクか、あとは左、右どちらで抜くかを悟らせないためのフェイクである。俺はシュートフェイクを入れ、上野くんの重心を上に持っていく。そこで反応がワンテンポ、ズレるためそこを狙って左側で抜きにかかる。上野くんは身体が大きため、あえてその差を狙って低重心で抜いていく。


「速い!」


「あのちっこいのやるなー」


「もらった!」


 一気に上野くんを抜き去り、レイアップシュートを狙いにいく。しかし、上野くんの立て直しも早い。抜き去ったと思ったが、追いついてきた。そして俺のレイアップシュートをはたき落すために上野くんは飛んだ。


「バカ!相手より先に飛んでんじゃねえ!」


 仲本さんが言う。そうこれもフェイクの一種。すぐにシュートに行かず、あえてワンテンポ自分がずらすことで相手を先に飛ばせて相手が最高到達点から落ちていくタイミングでジャンプする。完全に邪魔されないわけではないが、相手に邪魔されにくい状態でシュートを放つことができる。ここでレイアップシュートではなく、ジャンピングシュートでゴールを決めた。


「上野ー。まんまとしてやられたな。お前1on1弱すぎなんだよ!早く克服しろよ!」


「すんません!」


 上野くんは仲本さんに平謝りだった。


「もういい変われ!」


「いや、でもまだオフェンスが……」


「俺様の言うことが聞けねぇってか?」


「すんません!」


「じゃあ、次は俺様が相手だな。俺様は上野のようにはいかねぇぜ?」


 次は俺がディフェンスで仲本さんがオフェンスで始まる。

 仲本さんからすごい威圧感がある。オーラというものなのか、凄みを感じる。目の前でボールを構えているだけなのに既に圧倒されている自分がいた。


「そんな悠長に構えてていいのか?」


「え?」


 ものの数秒であった。仲本さんはその場でジャンプシュートを放った。俺は全く反応できなかった。とてもフォームが整ったジャンプシュートは綺麗なアーチを描き、ゴールへと吸い込まれていった。距離的にスリーだと思われる。この人もスリーを打てるのか。それもジャンプシュートで。きっとすごい練習を重ねた人なんだこの人は。


「いやー、今日は楽しかったぜ。またやろうぜ」


「はい!ありがとうございました!」


 そう言って仲本さんと上野くんは帰っていった。

 俺もいつかジャンプシュートを会得したい。そのためにはもっと練習を頑張らないと。


1on1の描写をわかりやすく書くのがすごく難しいです。試合となったらもっと難しいかもしれないと、作者は今ビビっています。でも、頑張りますので応援よろしくお願いします!

それでは今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!

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