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あやし百話  作者: くろたえ


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91話 風呂場にて

トイレの天井、背後、風呂場で髪を洗っている時。


定番だが、動物として無防備な状態だからか、本能的な怖さがある。

 風呂場で出るのは反則だと思う。

礼儀がなってないと思う。


 母の家でのこと。高校生の時だった。

その家では、ほぼ我の1人暮らし状態だった。


 風呂場で座って髪を洗っていた。

屈んでうつむいてシャカシャカして、ザーーーとシャワーで流す。


シャワーを流しながら、顔を拭い目を開けたら、男性の裸足が目の前にあった。


 足がここにあるなら・・・裸足かよ。裸?

・・・我の頭上10㎝くらいに股間があるってことかなぁ。

この男は我の裸の背中を見ているってことかよ。


怖いのは一瞬で、もう、ムカついてムカついて。


顔を伏せながらボディタオルを探して端を掴み、

気合を入れて、立ち上がりざまにタオルを横殴りに振り切る。



誰も何もなく、流れ続けるシャワーの中に裸の我が仁王立ちしていただけだった。


小さい頃に心霊写真特集のテレビを見た夜は髪の毛を洗うのが怖かった。


しかし実際に遭遇すると、意外に恐怖心よりも(羞恥心は脇に置き)怒りが強く出るものなのだなぁと実感した。

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― 新着の感想 ―
[一言] こわいけれどなんだか謎の納得感(笑) 考えてみればたしかに、お風呂場だと「こわい」だけでは無さそうですね もし生きた人間なら犯罪です ……いや、生きた人間ならもっとこわいな
[良い点] そういうものかも(笑) たとえ幽霊といえど覗き見はダメです!
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