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あやし百話  作者: くろたえ


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85話 同居人

「あなたの部屋に幽霊が居ます」


そう聞いてどう思うだろうか。


まあ、考えて、結局はその人だったものの性質だよな。


と考え、しばらくの間見えない人と同居していた。


昔の部屋に泊まりに来た友人が言った。

(人形展に行き、壊れたメリーゴーランドが挨拶するように、全ての人形がこちらを向いた時に一緒に居た人である)


「ココに女の人が、アソコに子供の幽霊がいる」


部屋の中央と壁側のTVのある角を指差し。


え、え~~~ソレは嫌だなぁ


「あ、でも女の人は良い人。子供はTVが好きみたい」


良い人ならいいか?


テレビ近くの子供に関しては別の友人も言っていた。


「ソコになんか小さいのがいるけど、動かないから大丈夫だよと」


確かに人の気配を感じることはあったし、越して来たばかりの頃にコノ場所で金縛りになったこともある。


その時は動かなくて苦しんでいる我の顔を誰かが扇いでいて、風が緩急つけて顔にあたり、意味が分からなくて余計に怖かった。



二人とも全く別の会話をしている時に唐突にそんなこと言うからビビリます。

でも、まあ、普通に見える人にとっては日常会話なのかも知れない。



それを聞いてから部屋で寛いで茶を飲むときは、その女性にも入れた。

テーブルに我の分とその人の分。


写経でもしてやろうかととも考えたが、「私達って友達だよね」的な暑苦しい善意の押し付けな気がして、結局何もしなかった。


良い人であるなら、良い状態でいて欲しいと思うけど。





築年数は古く、都会の真ん中で場所も良く家賃も安かったが、その後は人が入らず、何年もそのままで、区画整理でなくなった。


見えない。

だからいない。

そう割り切れれば、どんなに楽か。


時折、電気を消した部屋で中央に立ち、幽霊の存在が感じられないか気配を探っていた。


答え。

何も起こらなかった。

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