40話 41話 友人との携帯電話での会話中
携帯電話での怖い話を時折聞きますが、自分で体験すると、怖い怖い。
耳元で聞いているので、近く感じ、それがとても怖いです。
女友達と深夜に話していた。
眠いのと寒いので寝床に横になりながら。
友人はリビングのソファにいたそうだ。
いきなり
「ちょっと、待ってて!!!」
と荒く言い放ち、保留にもしないままに携帯を放り出す。
携帯から少し遠い感じ。
でもハッキリと友人の罵声怒声にバシンバシンと衝撃の打ち付ける音。
足を踏み鳴らす音。
「バカーーー」
「出て行けーーー」
なども聞こえる
初めは驚き心配になったが、徐々に分かる。
しばらくしてから友人が息を切らせて電話に戻った。
「ごめんね~お待たせ」
「うん。良いよ~。出たんだ?」
「うん。そーなの。良く分かったね」
「以前、そんなこと話しをしていたよ」
「そーだっけ?」
彼女の話では、
リビングのソファで寛いでいたら、ふと視界の端に何かが見えた暗いキッチンへの廊下の床の上に、長い髪を左右にたなびかせた女の生首があった。
少し傾いだまま顔を向け、友人に向かってニヤリと笑ったそうだ。
友人は走って幅広のベルトを持ち出し、生首めがけて何度も打ち下ろし足で踏みつけ罵声を浴びせかけた。
「消えたの?」
「うん。いなくなったよ。もぉ~う、イヤだよねぇ~」
ぷんすかと怒っている。
以前に家でラップ音がしたら、その方向に向かってベルトを打ち鳴らし
ラップ音より大きな音を響かせるとオトナシクなると教えてくれた。
因みに彼女は我より5歳年下で、すんごく可愛らしい女性である。
しかし、やることは男勝りと言うか心が強いというか、尊敬の女性である。
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41話
コノ友人と、やはり夜に話していた。
そのうちに、携帯の向こうから会話の少しの間の中に
「 … ねぇ …ねぇぇ … 」
と聞こえ始めた。
電話の向こうから聞こえているが、友人は気づいていない。
どーしよっかなぁ~~~と思うも良い手が思いつかず、会話が続く。
女性の声も途切れ途切れではあるが、かすかではあるが、ふと黙り込んだ時や返答を待つ間に自己主張。
鬱陶しいのう。
と友人との会話を邪魔されてイラついていたが、幽霊側も同じくイラついたのかも知れない
「ねぇ」
「ねぇ」
「ねぇ」
「ねぇ」
「 …聞こえているんだろおううううっっっ!」
プツ
切れた…
かけ直すも、
「只今電源が入ってないか~~」なメッセージ。
翌日、同じ時間頃に友人から電話がかかってくる。
「どーしたのー?昨日はイキナリ切れるし、その後繋がらないからチョット心配したよー」
って。向こうもかけなおしてくれていたんだ。
「うん~、調子悪かったのかなぁ」
多分、済んだ事だし言ってもしょうがない事だったので、それで済ました。
それ以来何かが会話に紛れる事はない。
何かが合わさると変なことがあるんだな~って感じだろうか。
友人は、以前に家に幽霊が出ることがあると言っていた。
それは、それとし、信じて無かったわけではないが電話越しにやられると、電話を飛び越えて幽霊がこちらに来そうで、気持ち携帯電話を耳から離していた。




