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領民0人スタートの辺境領主様 外伝集  作者: ふーろう/風楼


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コミカライズ60話 公開予告SS

本日18時頃、コミックアース・スターさんにて公開予定です!


 

「ふーん、面白いことしてんだなぁ」


 と、そんな声を上げたのは突然ユンボのユルトにやってきた、ニャーヂェン族のアルハルだった。


 突然やってきて勝手に寝転がり、やはり勝手にコミックを読み始めての一言がそれだった。


 それにどう返したものか、どう反応したものか、ユンボが悩みながら作業を続けていると、反応がなかったことがつまらなかったのか、コミックを読むのをやめて立ち上がったアルハルが、背後までやってきて作業を覗き込んでくる。


「ふーん……ペンでなぁ、こんなことできんだなぁ、エイマみたいに尻尾ではやらねぇの?」


 色々なことに興味を示し、気まぐれで無遠慮。


 セナイ達と一緒にいる時や、ディアス達を前にした時はまだ大人しいアルハルだったが、そうではない時はその本性を剥き出しにすることがあり、特に犬人族相手にはそれが顕著だった。


 見下しているという訳ではなく、同格の仲間と思っているようで、同格相手には何の遠慮もいらないとも考えているようだった。


「なぁなぁ、アタシも描いてくれよ、どうせ暇だろ?」


 作業してますが? あなたの目には何が見えてるんですか?


 そう言いたくなったユンボだったが、言った所で気まぐれなアルハルが聞くはずもなし、仕方ないかとため息を吐き出しながら新しい紙を取り出し、ささっとアルハルの似姿を描いてみせる。


 これでまたうるさくなるんだろうなぁと思っていたユンボだったが、意外にアルハルが騒ぐことはなく、絵を黙ってじっと見つめて、そして持ち上げて「へーへーへー……」と、そんな声を上げて歩き始め……そしてそのままユルトを出ていく。


 一体何だったんだ……。


 なんてことを思うユンボだったが、気まぐれ猫のことをあれこれ考えるだけ無駄かと首を左右に振って、気持ちを切り替え……そうして目の前の作業に向き合う。


 そして翌日。


 一通りの作業を終えて晴れやかな気分でユルトを出たユンボの視界に入ったのは、山積みとなった死体だった。


 鳥、鹿、キツネ……などなど。


 どれも喉のあたりをナイフのようなもので一突きにされていて、誰が獲ってきたのかは明白だった。


 アルハルだ……昨日のお礼のつもりなのだろうか、どれもとても新鮮なことから今朝獲ってきたものばかりであるらしい。


 そんな死体改め肉の山を前にしたユンボは、しばらくの間どうしたら良いのかも分からず呆然とし……それから仕方なしに竈場へとそれらを運び、アルナーに調理をお願いするのだった。


お読みいただきありがとうございました。


過去編決着の60話!

あのキャラも出てくるので、ご期待ください

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― 新着の感想 ―
あー、成程、猫の恩返し、やなぁ
アルハルを描くか…コミック登場まで、まだまだまだまだ先なんだよなぁ…ブランクでアルハルの出番の時に、この時描いたようにいかなくて悩むユンボ先生の予感…リアルでも絵師さんに起こり得ることです。 コミッ…
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